FXでのドルコスト平均法にはじめときはあるか?
FXのドルコスト平均法はいつ始めるか
FXでのドルコスト平均法に興味がありますが、なかなか踏ん切りがつかずはじめられません。はじめ時ってありますか?
ドルコスト平均法をいつ始めれば有利かというのは特にないと思います。一般的には「安い時期で上げ局面に始めるのが理想」と思われがちです。でも、一見良い相場局面に始めたのに、それが遠因で窮地に陥るような無理をする原因となったりするからです。
ドルコスト平均法で無難に資産を増やしていくためには、相場局面ごとに代わる心理的な変化にも留意が必要です。
時期ごとにドルコスト平均法を始めた場合に起こりがちな心理状態を参考までにまとめておきます。
上げ相場で始めるドルコスト平均法 | 含み益が乗り易く気持ちが大きくなりがちです。こういう時はガンガン上昇する相場に我慢できずに、高値更新中なので高レバレッジでの新規ポジション作成をしてしまいがちです。ここで高レバレッジで作ったポジションがその後の下げ相場で想定以上の重荷となることがあります。 |
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下げ相場で始めるドルコスト平均法 | 下げ相場初期にドルコスト平均法を始めると長く続かない傾向にあります。長い下げ相場では、いつ上げ相場に転じるかわからず嫌になってしまうためです。 |
大底圏で始めるドルコスト平均法 | 本当の大底圏は、後からわかるものでもあります。実際に大底圏にいるときは「まだまだ底がありそうだ」と思ってしまい、行動も委縮しがちになります。本来ここで大きな勝負をすべきなのですが、実際には小さな勝負しかできず、足がすくんで注文をだせないこともあります。 |
これらは、一般的に相場の局面ごとのFXドルコスト平均法をやっているときの心理状態をまとめたものです。これまで一通りの相場局面を経験してきています。
私がこのドルコスト平均法を始めた2012年10月が「上げ相場で始めるドルコスト平均法」の時期でした。実際、始めて数ヶ月で最初の利益確定をしています。
この頃は、更なる先高観もあったため「もっと買いたい」という気持ちを抑えるのが大変でした。月1回の積立も週1回くらいに変更したほうがいいかもしれないなどと思った時期もあります。
しかしながら、そこで勝負をしなくて本当に良かったです。そこで、高値圏で気持ちを抑えたことでその後に到来した30円クラスの下げ相場でもじっくりと余裕をもって攻めることができました。
私達のドルコスト平均法積立は、半年や1年で大きな成果を出す運用法ではありません。リスクを抑えながら5年10年という年月をかけて資産を大きく増やしていくことを目標とするものです。
短期の上げ下げに一喜一憂したりルールをやるって大きな勝負をする必要もありません。そういう運用法だからこそ、誰にでも実践できて資産を増やしていくことができます。
私は、この運用法で1億円を目指しています。2016年現在はまだ300〜500万円というところですが、毎月コツコツ続けることで着実に近づけていけるという自信があります。
リスクを抑えて続けるという基本を厳守しながら、これからも続けてまいります。