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荻原長吉 ドテン売買名手の手法と崩れの原因

荻原長吉は、横浜生まれでドテン売買の名手として知られた相場師です。ドテン売買のうまい人のことを昔は「電光将軍」と呼び、彼も電光将軍の一人でした。今回は、彼のやり方の特徴についてまとめてみました。

荻原長吉 ドテン売買の特徴

荻原長吉は、自分の売買の特徴をこう述べています。

 

  • 5・6回損しても1度当てればよい。悪いとみたら投げる(損きり)
  • 臨機応変が私の主義
  • 人気の裏をいく方が妙味が多い
  • 玉さばきがうまくいかない場合、3分の1をこれみよがしに手仕舞いをする

 

荻原長吉は、玉さばき(ポジション操作)が巧みなことで知られていました。その特徴の一つは「逆張りで大きく狙う」というところにあったようです。このため小さな損きりも多いのですが、いつも大効く狙うわけではなく、小利で決済することも多かったため、非常に読みにくい相場師でもありました。。

 

損きりがうまいというのも荻原長吉の長所でした。そのやり方は3分の1くらいを派手に投げたり、わざと踏みあげたりして市場が動揺しているところでその隙をつくというやり方で常人に真似のできす芸当ではありません。

 

でも、3分の1の損きりは大きな含み損を抱えたときの一つの目安にはできそうです。3分の1くらいを損きりすると証拠金にも余裕ができて、精神的にも落ち着きます。落ち着いたとこで次の立て直し策を考えられるからです。

 

さて、ポジション操作がとても上手な荻原長吉ですが、彼も大きな失敗をしています。

 

米相場が暴騰している時期に、売りの仕掛けをしたときのことです。相場仲間数人と組み、当時の原内閣の政治家も抱き込んで米価暴落を仕組んだのですが、当時の原首相が米価暴落を容認しなかったために、大量に売り仕掛けをしていた荻原長吉は大損をすることになります。

 

この失敗の原因は2つあると私は感じます。

 

  • 得意ではない分野に手を出した。
  • 己の命運を他人に託した

荻原長吉

 

相場運用では、情報で売買するタイプと自分の売買道具で売買するタイプに分かれます。

 

荻原長吉は、どちらかというと情報に振り回されるタイプではなく売買道具で売買するタイプです。しかし、このときは「米価を下げて儲けよう」という得意分野ではないところで儲ける方向に足を突っ込んでしまいました。

 

さらに、この仕掛けは原首相など政治家の判断に命運を託してしまっています。

 

荻原長吉は本来天才的な売買判断で成功をしてきたのですが、このときは政治家の判断まちのような形になってしまいました。しかも、荻原長吉は米価は必ず下がるはずという確信のもろに突っ走ってしまっています。結局、この「相場は必ず下がるはず」という思いこみが大きな墓穴を掘ることになります。

 

もしも、この米価暴落を荻原長吉が画策せずに、単純にトレーダーとして相場に参加していれば彼は間違った思い込みなど早期に捨てて立ち回り大きな利益を得ていたかもしれません。

 

成功するトレーダーには、必ずといって良いほど得意技や成功の基本パターンがあります。失敗の多くはその成功パターンから外れるようなことをしたときに起きています。

 

私も、荻原長吉の事例を読みながら自分の成功パターンから足をふみ外さぬように注意していこうと感じておりました。これからも、●●▲■でも書いた1日1分の場帖・グラフ記入をしっかり続けながらコツコツとやっていきます。

2015/03/25


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