米国30 価格調整額が激増している模様
ここのところの米国30の価格調整額推移です。
- 2020年6月価格調整額 1,450円
- 2020年3月価格調整額 1,752円
米国30で1枚の買いポジションを保有していると受け取れる金額です。
2019年12月までは、10円とか54円でした。昨年の6月まではマイナスだった時期も続いていたのです。
これ、おそらく米国金利低下の影響が大きいだろうと思われます。
金利と配当利回りは、株式先物市場の変動要素の一つです。
今年の2月までは、金利の方が配当金利回りよりも高目でした。この関係だと、米国株価先物は高目となります。
GMOクリック証券の米国30の価格調整額は買いポジションでマイナス価格調整額になりやすかったのです。
現在は、金利が大幅に低下しているため、配当利回りの方が高くなっています。
その結果、GMOクリック証券の米国30の価格調整額は買いポジションでプラスになりやすい状況となっているということです。
気になるのは、「次回以降の価格調整がどうなるか」ですよね。
「NYダウの先物市場の値を確認」すると、ある程度の予測ができます。
NYダウ先物の現在値です。
4つの限月が表示されています。
- 2020年6月限:26024
- 2020年9月限:25899
- 2020年12月限:25809
- 2021年3月限:25823
注目しておきたいのが、薄赤色の3つの限月です。
今回の価格調整額は、6月限と9月限の価格差がもとになっています。つまり、次回は9月限と12月限の価格差が、価格調整金のもとになるということです。
9月限は25899で12月限は25809で、その差は90ほどあります。
今回より狭くなっている気がするのですが、これがずっとこのままいくわけではありません。
金利・配当利回り情勢に変化がなければ、次回も今回同様の価格調整額になる可能性は高いと予測できます。
価格調整額狙いの米国30買いの勝算
NYダウに先高感があるという見通しであれば、価格調整額目当てで買いポジション持つのも有効かもしれません。
米国30の価格調整額で1500円というのは、取引価格25000で計算するとレバレッジ1倍で0.5〜0.6%程度に匹敵します。
価格調整額は年4回ですので、この調子で価格調整額が発生すればレバレッジ1倍でも価格調整額で年2%程度の利回りが期待できます。
当面米国の低金利は続きそうです。この環境を利用して利益を出す戦略として参考になればと思います。