コーン売りの魅力 利回り150%の価格調整額
2017年からのCFDの中心銘柄としてコーン売買をすると先日記事で書きました。「なぜコーンなのか?」と不思議に思われた方も多いかもしれません。理由の一つが「高利回りが狙える市場環境」です。今回はどの辺から売買をするかなどもう少し詳しく書かせて頂きます。
コーン売りの魅力 利回り150%の価格調整額
コーン1枚の価格調整額です。1年に4回発生するのですが、売りポジションを保有していた場合2016年の4回分の合計額は+3,024円でした。1枚の売りポジションの必要証拠金は約2000円ですので、価格調整額だけで150%の価格調整額利回りがあったことになります。
必要証拠金ギリギリでの利回りとはいえ凄い高利回りですよね。当然ながら、これはレバレッジ20倍のものですので現実的ではありません。
でも、見方を変えるとレバレッジ1倍でも7.5%の利回りが得られる状況でもあります。スワップポイントで置き換えると南アフリカランド円が7.0%ですので、それに並ぶ高利回りということも言えます。
これは、特殊な状況ではなくここ数年ずっと続いています。
そして、「売りポジションで価格調整額が受け取れるのはコーン本来の姿」でもあります。先物市場では、この状況を「順ザヤ」と呼びます。反対に、買いポlジションで価格調整額が受け取れる状況を「逆ザヤ」と呼びます。
CFDのコーンが売りポジションで価格調整額を受け取れる状況というのは、値の生成元である先物市場で順ザヤとなっていることを意味しています。
こういう時期は、売り中心で仕掛けていくことで利益を得やすい傾向があります。
勿論、売り時があります。
そのポイントの一つは変動周期です。
右画像は、CFDコーンの日足グラフです。11月くらいに底を打ったような形になっています。
コーンを始めとする商品先物は1年を区切りとする上げ下げの周期があるといわれます。
その流れでいくと、ここから数ヶ月は上げる可能性が高いです。
なので、ここでは売りは仕掛けません。
だからといって、買いも仕掛けません。
買いを仕掛けない理由は「価格調整額を吸収するのが難しい」からです。先程、売りポジションの価格調整額の利回りは南アフリカランド円のスワップポイント並み書きました。
売りポジションであれば南アフリカランド円のスワップポイント並みの金利調整額が受け取れるのですから、買いポジションであれば南アフリカランド円のスワップポイント並みの金利調整額負担が発生することになります。
分野が違うのですが、南アフリカランド円を売りから攻めてマイナススワップポイント負担をこなしながら利益を出していくのと同じような状況です。
コーンが上がり易い状況とはいえ、この価格調整額負担を考慮すると利益を出していくのはなかなか大変なのです。なので、私はコーンがある程度上がるまで待ちます。ある程度上がってから売りで攻めていくことで、価格調整額を受取ながら下げ相場をせめていくという形が作れます。
単純ですが、これがコーン売買の基本形です。