相関分析チャート サクソバンク証券の
サクソバンク証券に口座を保有している方には、一度は使って欲しいのが「相関分析チャート」です。為替・債券・CFD・先物などの多数の銘柄を同じチャート上に重ねて表示できるもので、2つだけでな3銘柄・4銘柄といくつも表示することができます。参考までに、私の使い方をご紹介させていただきます。
無限の組み合わせができる相関分析チャート
この相関分析チャートは、多分野の銘柄の組み合わせができます。
- 外国為替
- 貴金属
- 商品先物
- 債券と金利
- 各国の先物市場上場商品
ほとんどの投資銘柄をカバーしているといっても過言ではありません。ないのは、株式の個別銘柄くらいという感じがします。
これを使って、思いつく限りいろんな組み合わせを表示することができます。
例えば、「USDZAR(米ドル・南アフリカランド)」と「XAUUSD(金・米ドル)」などです。2つのグラフを表示させると上げ下げが反対となっていて、金と南アフリカランドが連動して動きやすいことが確認できます。
この相関分析チェートを使うことで、南アフリカランド円買いのヘッジとして金売りがヘッジとして使える可能性が見えてきたりするわけです。
相関分析チャートを使って豪ドル米ドルプット・オプションを買う
私は、長期保有の豪ドル円買いポジションを暴落期も含めて常に保有しています。暴落期でも耐えられる余裕を持たせているとはいえ、「もう少し心理的に楽にできないものか」というなう悩みも持っていましたFXオプションを活用すれば、暴落期の憂鬱な気分を少し飛ばす仕掛けも出来るかもしれないということで「AUDUSDのプットオプション買い」を保有しています。
なぜ、豪ドル円買いポジションのヘッジとして「AUDUSDのプットオプション買い」を保有するために使ったのが「相関分析チャート」です。「AUDJPY]と「AUDUSD」の相関分析チャートは以下のようになっています。
クリックすると拡大します。
月足チャートで、1998年から20年間の値動きを表示させたものです。この相関分析チャートは時間足も自由に設定できます。
全く重なるものではないのですが、かなりの連動性がありそうです。
特に、暴落期はほぼ一緒です。豪ドルが下がる時は「米ドル」に対しても「日本円」に対しても下げていく傾向がありそうです。
この傾向を利用して、豪ドル円が暴落したときの備えとして「AUDUSDのプットオプション買い」を保有しています。
単純に豪ドル円のプット・オプションを買うという選択肢もあるのですが、豪ドル円はコール・オプションに比べてプット・オプションのプレミアムは割高になりがちなところがあります。
多分、オプションのプレミアム決定要因の中に「豪ドル円の先物値」が入っているからではないかと推測しています。
豪ドル円は。日本との金利差により先物値はほぼ常に現在値よりも低くなっています。その低い値をもとにプット・オプションの取引値(プレミアム)を決めると、割高な感じの値になっているのではないかというのが私が感じているところです。
日本と豪国に比べると、現在米国と豪国には金利差はほとんどありません。そのせいか、プット・オプションのプレミアムも割高な感じがしませんし、FXオプションのスプレッドもAUDUSDの方がちょっと狭くなっています。
プット・オプションの買いなので、豪ドルの大きな下げがなければ25000円くらい払っているプレミアムはゼロとなります。その場合、既存ポジションでそれ以上の利益が出ていることになるはずなので、総合収支はプラスになる予定です。
目論み通りにいくかどうかはわかりませんが、一つの実験として仕掛けてあります。