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為替ニュースを見ても聞いてもはいけない

私は、林輝太郎先生の運用法を学び続けています。利益を出すところまでいかねば「学ぶ」という意味はありません。そして、利益を出せるようになって「上には上がいる」ものです。林輝太郎先生の理論と運用法は、しっかりと学び実践していけば利益が出せるようになるという意味で、他の運用法とは一線を画すものとなっています。しかし、一般的に先生の理論はなかなか広がりません。それは、その教えが一般的に「儲かる運用法」の概念とは逆のことが多いからです。

 

例えば、「為替ニュースを見てはいけない。聞いてもいけない。話してもいけない」です。

 

為替ニュースの三猿とでもいえるものです。師は、為替に限らず株式でも商品先物でもニュースを見てはいけないと強調されていました。当時の私でさえ、「ちょっと違和感があるが、先生の教えだから忠実に守るようにしよう」と自分に言い聞かせてやっていた時期もあります。

 

でも、これが正しかったことが最近経済理論にて証明されてきています。昔から伝わるものは、理屈はわからなくても正しいというものがいくつもあるのですが、この考えもその一つなのだという気がしています。

「為替ニュースの三猿」・・・利用可能性のバイアスと師の言葉

行動経済学の中に「利用可能性のバイアス」というものがあります。

 

これは、人間が合理的に考えているつもりで非合理的な結論を出す原因となるヒューリスティクスの要因の一つでもあります。

 

難しい理論はさておき、本によると「利用可能性のバイアス」とは以下のように説明されています。

 

ある事象が起きる確率や頻度を考える際に、最近の事例やかつての顕著な事例と特徴を思い出すことで、評価数ること。

 

テレビやマスコミに取り上げられることで重大事件と思ってしまい、実際の確立より高く評価し、すぐに自分に降りかかってくることだと思ってしまう。

 

これ、FXでよく起きる現象ですよね。重要指標発表時などは、ニュースに釘づけになってしまうケースも多いです。そして、短時間でみればその発表で為替ねが大きく動くのも事実です。それに慣れてしまうと「為替ニュースを無視するなんてとんでもない事」と思うようになります。

 

確かに、超短期トレード中心に方でその変動を利益に変えていく術を持っているのであれば為替ニュースは重要なのだろうと思います。

 

でも、私達のようなスワップ投資家やスイングトレーダーにとっては為替ニュースを利用することにはそれほど大きなメリットはありません。

 

まず、重要指標発表で大きな流れが変わることはあまりないからです。

 

そして、為替ニュースはとても「人を興奮させる」傾向があります。ニュースと為替レートを両方みていると、ほぼ確実に何かの売買をしたくなります。「買いシグナル」「売りシグナル」が発生していなくても売買したくなるのです。或は「通貨ペアAではシグナルなし」であれば「他の通貨ペアはどうか」とか「他の時間軸ではどうか」という具合に売買するためにシグナルが出ているものを探しまくるような状況もでてきます。

 

「為替ニュースは無視すべし」を原則としている私でさえ、たまにボーと為替ニュースと為替レートをみているときがあります。その時に、売買注文を出す確率はとても高いのです。「もっと儲けたい」という人間の欲望があるのかもしれませんが、為替ニュースを見ていると、「売買して利益をだしたい」という気持ちが異常に高まることは事実です。

 

そして、そういう売買をした後には「なぜこんなポジションを持ってしまったんだ」と後悔してしまうこともあります。今でも年に数回はやってしまいます。

 

私は、師の教え「ニュースは無視」をできるだけ守って20年以上投資を続けてきました。その中で「為替ニュースを見てしまって失敗した事」は数えきれないほどあります。でも、「為替ニュースを見ないで失敗した事」は記憶にありません。

 

その経験から、中長期の流れでFXをする方は為替ニュースは不要と断言できます。これからも師の教えを守りながら、堅実にやっていくつもりでおります。

 

2015/10/20


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