ループイフダン 両建ての有効性について
読者より質問のあった「ループイフダン両建ての有効性」についてまとめさせて頂きました。
ループイフダン 米ドル円両建て3つの効果
昨日、ループイフダンを使った両建て実験を開始しています。「一体どういう理屈なのか」という質問を受けました。メルマガ・ブログ読者の皆様に誤解を招くといけないので補足させていただきます。
参考記事:ループイフダン両建て 下落リスクを利益でヘッジする。
「下落リスクを利益でヘッジする」という書き方をしてしまいましたが、この両建てポジションは以下のような形になっています。
- 買いポジション総数は1000通貨×20本
- 売りポジション総数は1000通貨×10本
この両建てポジションでもっとも多くのポジションが建つとすれば「1万通貨売りー2万通貨買い」ということになります。この両建ては、米ドル円に対する私の長期見通しをもとに仕掛けています。
「長期目線では円安・ドル高の流れは変わらない」
現在は円高傾向ではあるものの、いずれは円安傾向に戻ると思っています。ただ、円安に戻る時期はいつになるかわかりません。現在の2万通貨の買いポジションは残したままで、下げ相場でもある程度の利益を出していく。
それが今回の両建てのもっとも大きな狙いです。こういう都合の良い目論見ですが、それほど欲張っている訳でもありません。
ループイフダン両建て 今回のメリット
この両建てには3つの効果があります。
- 下げ相場継続で利益
- 上げ相場転換でも損きりは限定
- 裁量トレードでこの売買は不可能
まずは、単純に「下げ相場継続で利益」を出せます。ループイフダンの買いだけであれば円高時期は「我慢しかできない」ときとなります。損きりをしないのであれば、余裕資金をしっかりと保って相場転換を待ち続けるしかありません。
当然のことながら、下げ途中でループイフダンで稼げそうな往来相場となっても何もすることはできません。しかしながら、積極的に売り仕掛けをすることで下げ相場での往来相場を追加利益の源とできます。
そして、いずれ下げ相場は終わり上げ相場へと転換していきます。
そうなれば、このループイフダンの売り仕掛けは、損きりで終了させることになります。その時でも「上げ相場転換でも損きりは限定」されます。当然のことではありますが、私としては、上げ転換までの往来相場でループイフダン売りが最終的な損きり額よりも大きい利益を出してくれることを期待しています。
最終的な損きりを想定して、最高本数は10本に制限しています。売りの値幅も50銭と広目ですので、10本で5円幅となっています。
ある程度上げて「ループイフダンの買い」が利益を出し始めたのを確認してから終了することにしています。
裁量ではできない両建てループイフダン
上記記事でも書いているのですが、こういう細かい売買は裁量トレードではできません。特に、両建てでは不可能と断言してもいいくらいです。記事とは別の視点で難しい点がもう一つあります。
それは、「ポジション管理」です。
やってみるとわかりますが、両建てで短期売買をやるとほぼ100%の確率で失敗します。「売り」「買い」と繰り返しているうちに混乱してきてしまい、失敗に繋がってしまうからです。
でも、ループイフダンであれば大きい戦略と売買ルールをしっかりと守れば有効に両建て戦略を機能させられます。
このやり方は、今回は実験的に1000通貨で小さくやりますが、今後はいろいろな売買に応用できるかもしれません。
1000通貨でもっとも利用コストが低いループイフダン
この手の半自動売買には、トラリピやトライオートなどでもほぼ同様の設定ができます。その中でループイフダンを選んだのには大きな理由があります。
1000通貨単位で多数の売買を仕掛けていくのであれば、ループイフダンがもっともコストがかからないのです。
今後もこのメリットを活かしながら、資金を増やしていくつもりです。