スワップポイントサヤ取り スワップポイント変動はよく起きるのか?
両建て運用は、リスクを抑えた運用ができるため昔から人気があります。スワップポイント差を利用した両建て運用であるスワップポイントサヤ取り(異業者両建)もその一つです。この運用法も全くリスクが無い訳ではありません。要注意なリスクの一つとして「スワップポイント急変動」があります。それについての質問をまとめました。
スワップポイント急変動はよく起きるのか?
先日、スワップポイントサヤ取り(異業者両建)を仕掛けようとスワップポイントの変動を観察していたところ、豪ドル円のスワップポイントが45円から65円に一気に上がったFX業者がありました。その日は、豪の政策金利の変化もなく、他のFX業者では大きな変化はありませんでした。
こういう事は、よく起きるのでしょうか?
結論から申し上げると「たまに」起きます。私の観察している限りでは、など両建てでかなり人気が高くなった通貨ペアで起こる傾向があります。
スワップポイントサヤ取り(異業者両建)などで、2口座で両建てにして利益を得ていく運用法をしている場合には収支が逆転することにもなります。参考までですが、私はこのスワップポイントが逆転した辺りを両建てポジション決済検討の目安としています。
補足:スワップポイント変動はFX業者によって大きな差がある
私は、スワップポイントを有効活用した運用法を主力にしています。そのため、毎朝各FX口座のスワップポイント比較も続けています。その結果は、定期的に記事にまとめています。
- スワップポイント比較 2016最新比較
- 南アフリカランドスプレッドとスワップポイント 2016年最新比較
- トルコリラ円(TRYJPY)スワップポイント比較2016
- 中国元円(CNHJPY)スワップポイント比較 2016
これらの比較をしているとわかるのは、FX業者によってスワップポイント変動のさせ方が全く違うということです。
- 毎日市場動向に合わせて変動させるFX業者
- 週あるいは月単位くらいでゆっくりと変動させる業者
- ほとんど固定したままのFX業者
- キャンペーンなどで一部の通貨だけ高スワップポイントに設定する業者
こういう差があるため、この差を利用したスワップポイントサヤ取り(異業者両建)のような運用法でも利益が出せることになります。ただ、両建て系運用法はその低リスク性が魅力となり年々人気が高まってきています。
一部の通貨で高い利益率が期待できる状況となると、一気にポジションが増えることもあります。ポジションが偏りすぎるのは、FX業者にとってはあまり望ましくはありません。それを解消するために、スワップポイントを一気に変動させるような事態が時折起こるのだと思われます。
数ヶ月スワップポイント変動がないと、このままずっといくだろうという錯覚をもつこともあります。FXの世界で必ずとか絶対というものはないという大原則はスワップポイント変動にも通じるものです。ただ、こういうものだとわかっていれば対策は十分に取れるので心配はいりませ。私の対策の取り方は当サイト・メルマガにて定期的にご紹介しているとおりです。
過信せず、堅実に利益を出していきましょう。