トルコリラ円のフラッシュクラッシュ現象
今週月曜日の朝のトルコリラ円の動き凄かったですね。
2019年8月26日のトルコリラ円の大きな下落は、第二のフラッシュクラツシュと呼んでよいような動きをしています。
スワップポイントサヤ取りで両建てポジションを保有していた場合などは、この辺を想定した対策を練っておくことが大切です。
実際の値動きとともに、今後の対策を考えてみました。
2019年8月 このとき両建て派の対策
くりっく365の日足チャートです。
トルコリラ円は、先週中ごろまでは19円台でした。
それが18円台に入ったと思ったら、今週月曜日の朝には16円台スレスレまで落ちています。
その後は1時間もしないうちに18円台まで上昇です。
強制ロスカットされるポジションが集中しているとことを狙っているという指摘もあるくらい不自然な動きですね。
年初に豪ドル円など多くの通貨で起きた「フラッシュクラッシュ」とよく似ています。
私も数か月前までスワップポイントサヤ取りでトルコリラ円両建てポジションを保有していましたので、他人事ではありません。
仮に、保有した状況で今回のフラッシュクラッシュに見舞われても、持ちこたえることはできただろうと思います。
私の資金配分基準が相当な余裕を見ているからです。
今後も「利益を上げるために余裕資金を減らそうかな」なんて考えないようにして運用を続けていきます。
この余裕資金ですが、両建て口座の2つの口座それぞれに維持する必要はないかなと思っています。
2019年1月のフラッシュクラッシュと今回8月のトルコリラ円フラッシュクラッシュには共通点があるんです。
フラッシュクラッシュは、2回ともスワップポイント受取側のポジションで発生している。
豪ドル円買いポジション・トルコリラ円買いポジションなど、例外なくスワップポイント受取ポジションです。
フラッシュクラッシュ現象は、これらのポジションの強制ロスカットが並んでいるラインが狙われて起きているようなところがあります。
私達投資家には、このラインはわからないのですが、業者さんにはわかるのかもしれません。
あるいは、AIなどを使って過去の取引データなどを元にこういうラインを見つけ出すのかもしれません。
「スワップポイント受取ポジションの余裕資金は厚くしておく」
当面は、こうしておけば大丈夫だろうと思います。
今後フラッシュクラッシュを注意すべき通貨ペア。
私自身が、今後フラッシュクラッシュのような値動きが起きそうだと思っている通貨ペアを3つ挙げておきます。
- メキシコペソ円買い
- 豪ドル円買いポジション 70円割れ時に注意
- ポーランドズロチ円買いまたはユーロズロチ売り
メキシコペソ円は、今や高金利通貨の代表として定着しています。
くりっく365の取引数量でみても、トルコリラ円には及ばないものの、南アフリカランド円と同等の取引量に近づいています。
これまでは「下落可能性の小さい高金利通貨ペア」というところもあったのですが、ここ数ヶ月は結構な下落も見せるようになってきています。
実は、現在私もメキシコペソ円両建てポジションを保有中です。
買いポジション柄には、1円以上の下落に耐えられるよう資金を入れてあります。
一度ほどではありませんが、根強い人気のある豪ドル円も要注意です。
最近は、スワップ運用通貨ではなく、リピート系自動売買で人気があるようです。
リピート系自動売買での豪ドル円運用は、「60円台突入したら損きり」方針としているブログが結構あります。
本当に損きりするかどうかはわかりませんが、少なくとも「70円割れを積極的に買っていく」という方針のところは少数派です。
これらから、豪ドル円70円割れが起きれば「買いは少なく、売りが多い」という展開も想定されます。
一気に数円落ちるような局面があると想定しておくべきかと思います。
ポーランドズロチ円買いポジションもここ1年で相当増えている気がします。
取引量をみると、トルコリラ円やメキシコペソ円とは比べようもないくらい少ないので問題はないような気もします。
でも、もともと取引量の多い通貨ペアではないのでポジションお持ちの方は、万が一の急変動だけは意識しておいた方が良いかもしれません。
私の方は、急変動も意識しながら両建て運用を続けていきます。