豪ドル円3.5円下落 プットオプション売りへの影響は?
FXオプションを使った方法は、複雑すぎるため中止しました。
FXオプション保有ポジションと損益は「豪ドル円 サヤすべり取り」に引き継がせていただます。
ポジションは増やさずに静観しています。
豪ドル円が安値圏で推移しています。
FXオプションを使って豪ドル円の安値ポジションを作るには良い機会なのですが、新規ポジションは控えています。
それは、今回のような大きな下落がFXオプションを始めてから初めての経験のためです。
私自身、FXオプションは2019年の2月より本格的に始めました。
始めてから、豪ドル円で5円以上動くような大きな値動きは今回が初めてです。
FXオプションは、FXと違う特殊な部分があります。
今回の下げでは、その影響がどのようなものかを観察するようにしています。
今後も長く続けていくために、資金には十分に余裕を持たせてあります。
今回は、前回からのポジションの変化についてまとめました。
ここで使っているFXオプションは、プットオプション売りです。
FXオプション(プットオプション売り)を使う効果について
利益上限という制約がある代わりに「利益となりやすい+買値を安くできる」とうう特徴を持つのがプットオプション売りです。この特徴を活かして、この運用法では以下のことを実現していきます。
- 利益の上乗せ。
- 現在値よりも安値でFXの豪ドル円買いポジションをつくる
前回記事での豪ドル円は75,72円だったのですが現在は72.075円まで3.5円以上下げています。
この変動でのポジション状況変化を比べたりすると、FXオプション理解の参考にして頂けると思います。
資産倍増計画ステップ1:保有ポジション状況
資産倍増計画のステップ1の意味は、資産倍増計画運用体制でまとめています。
現実に保有しているポジションがこちらです。
4本のプットオプション売りポジション保有中です。
FXオプションの仕組み自体については、以下のページにてまとめています。
FXオプションのプレミアムを構成する大きな要素は「時間的価値」と「ボラティリティ」です。
日数経過とともに、時間的価値は確実に減少していくため為替値が動かなければプレミアムは確実に値下がりしていきます。
これが、プットオプション売りの利益の根源ともなる部分です。
8月19日現在時点豪ドル円は72.075円です。
1番上のポジションです。
- 作成日:2019年4月17日
- FXオプション内容:豪ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の豪ドル円:80.350円
- 権利行使価格:78.00円
- 権利行使期日:10月2日
- 売買数量2万通貨
- プレミアム:1.251
- 利益上限:1.251×2万通貨=25,020円
プレミアム現在値は6.120です。
2019年8月19日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 25,020円 |
含み損 | ー122.400円 |
差引損益 | −97,380円 |
豪ドル円80.350円の時に作ったポジションです。FXの買いポジションであれば、80.350⇒72.075ですので2万通貨で16.55万円の含み損になっているところです。
それが97,380円の含み損で済んでいます。
上から2番目のポジションです。
- 作成日:2019年5月22日
- 作成時点の豪ドル円値 76.13円
- FXオプション内容:豪ドル円 プットオプション売り
- 権利行使価格:76.00円
- 権利行使期日:11月6日
- 売買数量:3万通貨
- プレミアム:2.18
- 利益上限:2.18×3万通貨=65,520円
プレミアム現在値は4.417です。
2019年8月19日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 65,520円 |
含み損 | ー132,510円 |
差引損益 | −66.990円 |
豪ドル円76.13円の時に作ったポジションです。FXの買いポジションであれば、76.13⇒72.075で3万通貨保有すので121,650円くらいの含み損になっているところです。
それが66.990円の含み損で済んでいます。
上から3番目のポジションです。
- 作成日:2019年6月18日
- 作成時点の豪ドル円値 74.06円
- FXオプション内容:豪ドル円 プットオプション売り
- 権利行使価格:74.00円
- 権利行使期日:11月27日
- 売買数量:3万通貨
- プレミアム:2.000
- 利益上限:2.013×3万通貨=60,000円
プレミアム現在値は2.971です。
2019年8月19日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 60,000円 |
含み損 | ー89,130円 |
差引損益 | ー29,130円 |
豪ドル円74.06円の時に作ったポジションです。FXの買いポジションであれば、74.06⇒72.075ですので59,550円くらいの損失になっているところです。
それが、29,130円の含み損で済んでいます。
- 作成日:2019年7月12日
- 作成時点の豪ドル円値 75.72円
- FXオプション内容:豪ドル円 プットオプション売り
- 権利行使価格:76.00円
- 権利行使期日:2010年1月8日
- 売買数量:3万通貨
- プレミアム:2.104
- 利益上限:2.013×3万通貨=60,000円
プレミアム現在値は4.839です。
2019年8月19日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 63,120円 |
含み損 | ー145,170円 |
差引損益 | −82,050円 |
豪ドル円75.72円の時に作ったポジションです。FXの買いポジションであれば、75.72⇒72.075ですので3万通貨で109,350円くらいの損失になっているところです。
それが、82,050円の含み損で済んでいます。
全体収支と今後の方針など
項目 | 金額 |
---|---|
確定利益(プレミアム受取総額など) | 260,460円 |
確定損失(決済・満期清算など) | −50,360円 |
合計確定損益 | 206,070円 |
- 運用開始日:2019年3月11日
- 保有ポジションの含み損益は先程の個別明細参照ください。
確定利益20万円以上とはなっていますが、保有ポジションの含み損が膨らんできています。
個別ポジション4本の差引損益合計金額は、-275,550円です。
個別ポジションで説明を入れていますが、FXでポジションを保有したよりは合計で数十万円少ない含み損です。
そうはいっても、これだけ長期間豪ドル円が弱含みで推移すると心理的重荷ですよね。
プットオプション売り・コールオプション売りは、仕組み上利益が出しやすい構造になっています。それでも、不利に動けば今回のような含み損を抱えることもあります。
本日の記録はその現実のお見せしている感じになります。
ただ、私の方針としては、この状況は「想定内」のものです。
基本的には、期日までこのプットオプション売りを保有する予定にしています。
ただ、ここから大きく崩れるようなことがあれば、FXオプションの値が付かなくなる事態も想定されるので、FXオプション損きり⇒FXでポジション作成し直しという対応も有ります。
状況をみながら、動いていきます。
FXオプション売りが出来るのはサクソバンク証券だけです。FX口座開設後にオプション口座開設手続きができます。
資産倍増計画 関連記事
ここから先は、資産倍増計画関連の内部記事です。
- 豪ドル円資産倍増計画 2019年からの運用体制概要
- ステップ1:FXオプションで豪ドル円安値圏ポジションを作っていく編
- ステップ2:資産倍増計画 運用全体状況
- 全体まとめ:豪ドル円による資産倍増計画 総まとめページ
- 損失抑制効果とその「限界」のまとめ FXオプションリスク
サイト内他記事