下げ相場でのドルコスト平均法効果
毎月積立形式でやっている純ドルコスト平均法、久々の下げ相場に突入しております。下げ相場は買い平均値を効率的に下げていくチャンスでもあるので、ここからもしっかりと買っていく予定にしています。下げ時期のドルコスト平均法効果についてまとめてみます。
下げ相場で勝負をかけるには高値圏で勝負をしないことが大切
毎月積立での豪ドル円買いポジションの作成状況をグラフ化したものです。SBIFXトレードのチャートで簡単に表示することができます。ドルコスト平均法の効果を確認できる便利なグラフです。
相場変動に関係なく、月初に買いポジションを作成する形でずっと続けています。豪ドル円が100円台のときも現在の80円台のときも買い続けます。ただ、ドルコスト平均法は為替値が下がると自然に買い数量が増える形になります。
私の場合は、これに更に「高値圏ではレバレッジを下げて、安値圏ではレバレッジを上げる」というルールを追加しているため、買い数量の変化が通常のドルコスト平均法よりも大きくなっています。
上記グラフでは買いポジションを作成したところが赤丸○となり数量が数字で示されています。これをみると、豪ドル円が100円前後にある時期は「733豪ドル」とか「1032豪ドル」の買いポジションだったものが、下げるにしたがって買いポジション数量が2000以上と大きくなっていくのが確認できます。
一般の買い下がりと私のルールでのドルコスト平均法での買い下がりを単純に比較すると以下のようになります。
通常の買い下がりでの買い平均値の単純計算
- 豪ドル円100円で1500豪ドル買いポジション
- 豪ドル円90円で1500豪ドル買いポジション
- 買い平均値:(100×1500+90×1500)÷3000=95円
ドルコスト平均法での買い平均値の単純計算
- 豪ドル円100円で1000豪ドル買いポジション
- 豪ドル円90円で2000豪ドル買いポジション
- 買い平均値:(100×1000+90×2000)÷3000=93.3円
こんな具合に、同じ数量で買い下がっていった場合は95円の買い平均値だったものが、ドルコスト平均法で買い下がると93.3円となり買い平均値を下げていく効果があります。
現在の私のポジションも、昨年から今年の夏までは高値圏の認識のもとずっとレバレッジ1〜2倍程度の低レバレッジでの買いを続けていました。そのため、買い平均値は高くともレバレッジは低いままで、「下げたら買い数量を増やす余力」を貯め続けてきたのです。
このドルコスト平均法を陰から支えてくれているのが「スワップポイント」です。
現在のポジションでも181,283円のスワップポイントが貯まっています。買いポジション総数が55,104豪ドルですので181,283円÷55,104=3.28となり、3.28円の値動き相当のスワップポイントが貯まっている勘定です。
買い平均値は、92.4718円ですので、現在の84.9円は7.5円くらい下落していることになります。単純な含み損はー412,488円となっているのですが、スワップポイント累積分が相殺してくれているため実際の含み損はー231,205円です。
しかしながら、ここから豪ドル円が大きく崩れる可能性もあります。
その時に売買数量を増やして買い下がっていくのには、絶対に必要な条件があります。それは「資金余力」です。いくら下げ相場がチャンスといっても既にレバレッジが3倍程度まで上がっているようなときは、大きな下げに足がすくんでしまい、私のような小心者は注文を出すことさえできなくなります。
下げ相場で勝負をかけるには、高値圏で勝負しないことが大切です。
これドルコスト平均法成功のポイントの一つです。
幸い、現在のポジションのレバレッジは1.64倍です。ここからレバレッジを上げて買い下がっていってもレバレッジ2倍までは余力があります。ここから大きく下げる局面が到来しても、しっかりと買い続けていけます。
相場が上がるか下がるか、正確に押さえることは誰にもできません。それ故に、「もしも下げ相場が到来すれば勝負する」という気持ちでFX積立を続けてきました。
このままいけば、来月も安値で良い買い物ができそうです。しっかりと買って買い平均値を下げていくつもりです。下げ続ける相場はありません。下げ相場の次には上げ相場がきます。そのときの収穫を楽しみに、下げ相場で計画的に仕込んでまいります。この純ドルコスト平均法は、1通貨売買が可能なSBIFXトレード専用の運用法です。