株主優待両建て 手順について

手順は簡単です。

 

口座開設

 

必要な口座は2つです。

 

  • 株式口座:特定口座(源泉徴収有り)が望ましい。
  • 信用取引口座:株式投資で売りポジション作成には信用取引口座を使うので必須です。

 

FX投資家の注意事項:GMOクリック証券やカブドットコム証券などでFX口座開設と同時に株式口座も開設されていることがよくあります。開設されていなくてもFx口座のマイページなどからボタンひとつで証券総合口座が開設できる。ただし、その株式口座は一般口座のため、税金絡みなどで手間が多いので特定口座(源泉徴収有り)に変更しておくことをオススメします。

 

口座開設をしたら株式口座に資金を入金しておきます。資金は、株式買付代金全額が必要です。30万円の株主優待を取る際は、30万円の資金が最低必要になります。

 

信用取引口座は、株式口座に入っている資金を元に約3倍のレバレッジの売買が出来ます。

 

両建する日:権利付最終日

 

株主優待を獲得するためには、権利付最終日の取引終了時点で株式を保有していることが条件となります。例えば、4月は4月24日です。慣れないうちはチンプンカンプンだと思いますので、証券会社で情報収集をしましょう。

 

この手の情報が充実しているのは、カブドットコム証券です。

 

権利付最終日を確認したうえで、この日に「現物買いー信用取引売り」の両建ポジションを作ります。例えば、4月に株主優待のある伊藤園で両建てをするのであれば、以下のような感じになります。

 

  • 伊藤園現物株1000株買い
  • 伊藤園信用取引1000株売り

 

注文は「寄付の成行注文(一般的に寄付注文と呼ばれています)」を使います。

 

寄付というのは、一番最初に付く値です。これを指定することで買い値も売り値も同値にすることが出来ます。

 

これにより、値動き変動リスクがゼロとなります。

 

*補足:後で読者からご指摘いただいたのですが、今回のように信用取引手数料無料キャンペーンを実施している証券会社を使う場合は、現物株買い⇒信用取引買い即現受け・・とすると現物株手数料もゼロにできます。

 

ポジション解消する日:権利付最終日の翌日

 

翌日になったら両建ポジションを解消します。これは「現渡」という手続きをすることでポジション解消時の手数料をゼロ円にすることが出来ます。

 

現渡というのはGMOクリック証券HPではこう説明されています。

 

引用開始

 

現渡は「品渡し」とも呼ばれ、信用の売りを決済するときに、買い戻して株券を作るのではなく、もともと保有していた現物株式の中から、借りていた株券を返済し代金を受け取る決済方法のことです。

 

引用終わり

 

つまり、現物で買った株を信用取引の売りポジションと相殺して消滅させる手続きです。

 

両建をつくって翌日まで維持しておけば株主優待の権利が発生します。この2日間の手順だけでよいのです。

 

ただし、両建での資金拘束期間は約1週間みておきましょう。売買自体は2日なのですが、株式投資には4営業日受け渡しという仕組みがあるため、売買が終わってもその間は資金が拘束されてしまいます。

 

数ヵ月後:株主優待受取

 

数ヵ月後、株主優待を受け取ります。

 

株主優待で注意して頂きたいのは、売買をした後に優待内容の変更の可能性があることです。

 

権利や優待内容が確定するのは売買してから2ヶ月くらい後になります。株主優待継続は、企業業績が安定あるいは著しく悪化しなければ継続または条件が良くなるのが普通です。

 

でも、著しく悪化すれば株主優待取りやめという可能性もあります。

 

慣れてしまえば、簡単な手続きなのですが、FX投資家には聞きなれない専門用語や手数料もあるので最初は戸惑うと思います。

 

事前に必要手数料や経費の特徴を充分に理解された上で実施されるようにしてください。

 

私の未熟な記事だけでは、概略くらいしかお伝えできないです。

 

 

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