相場は感じるもの 予測するものではない
相場で生活費を稼ぎ続ける人にはいくつかの共通点があります。その一つが「基本的に相場予想はしない」事です。では、何をしているかというと「場帳とグラフで相場を感じている」のです。実際に、私自身もFXでも株でも商品相場でも、場帳とグラフを使って売買してきました。現在は、FXと商品に絞って売買していますが、やり方は一緒です。
- グラフで全体の傾向を感じる
- 場帳で日々の値動きを受け止め売買判断をする
これで日々相場を感じています。多分、場帳・グラフ記入をされていない方は「予想」と「感じる」の意味の違いがわかりづらいと思います。前回同様、遭えて言葉にするのであればこうも表現できるかと思います。
- 予想:各種の統計値や過去の値動きより未来を推測する。
- 感じる:日々の場帳記入時の記入のときの感覚で相場を感じる。
これをまとめて私はこう表現しています。
「相場は感じるもの 予測するものではない」
相場の予想と直感
ある程度磨いた変動感覚は、かなりの精度があります。磨きぬいた変動感覚は人間本来の直感にも近いものだとも思っています。そもそも「人間の直感は9割が正しい」と言われます。
とはいえ、情報が氾濫して感覚の鈍ってしまった現代人ではこの直感の精度は望むべくもありません。情報や雑言を遮断して場帳・グラフの変動感覚を磨きながら売買していく作業は、この人間本来の能力を蘇らせていくものかもしれないとも思っています。
まあ、この辺はまだまだ仮説の段階です。とはいっても、場帳に従って成功した事はあっても失敗した事はほとんどありません。
参考までに、去年の私の失敗例をご紹介しましょう。
場帳の感覚に従わなかった私の事例
2008年豪ドルが90円台の頃、場帳記入時に「終わった」と感じた時がありました。ゾクッとするほど嫌な感じがあり、そこで全ポジション或いは最低でも半分を損切りすべきでした。
・・でも、私は損切り出来ませんでした。
その時点で私は200万円くらいの利益を出していました。しかし、90円台で損切りを行えば、損の金額は300万円くらいになり年間の収支がマイナスになります。去年までFXを5年以上やってきて損になった年はありませんでした。それに私はこだわってしまったのです。そのこだわりが、損切りをためらわせてしまったのです。
その結果、・・・大損となりました。つまらない見栄のために、場帳から受けた感覚に従わなかった。その罰が2008年の成績なのだと思っています。
「過去の成功者達は皆失敗より学んだ」
私もまた去年の失敗より多くを学びました。これからも、学び続けていくつもりです。去年の失敗からの私の学びは、「場帳からの感覚に忠実に従う」です。これは、私達のように「サヤすべり取り」「うねり取り」「リズム取り」「サヤ取り」を実践する人にとっては当たり前すぎる程の結論ではあります。
でも、「場帳に従う」という同じ言葉であっても、失敗の前と後では心の受け止め方が全く違ってきます。私の投資歴は20年以上になりますが、10年に1回くらいこういう大失敗をしてきています。
参考記事:亀千人投資術 20代の頃の大失敗
投資家の成長とは、こういう経験を繰り返していくのかもしれません。
こんな損を繰り返していたらお金増えないだろ?
そう、思う方もいるでしょう。そうでもないのです。去年、あれくらいの損を出してもこれまでの投資成績はかなりのプラスになっているいからです。変動感覚を磨いていけば、たまに損をしても過去の累積利益を吹き飛ばしてしまうような事は無くなっていきます。
私は調子が良いとすぐうぬぼれてしまうのが大きな欠点です。そうじゃなくて、地道で謙虚にコツコツと努力が出来るような人は成功し易いだろうと思います。・・・ 淡々とやるのが成功のコツですね。
「天才は相場で成功できない。凡人こそが相場で成功できる」
相場成功に才能はいりません。だからこそ、地道にコツコツやれる凡人の方が良いのです。私はそう確信しています。皆さんが自分を凡人と思っているのであれば投資で成功する可能性はかなり高いのです。地道な積み上げが出来る人は自然に成功して行きます。
相場予想 まとめ
「相場は感じるもの」
相場を感じるというのは、場帳・グラフの記入をしていない人にはなかなか理解して頂けません。でも、これを続けることで利益を積み上げている投資家は、結構沢山います。
結局、やるかやらないかの差だけなんですよね。場帳やグラフについての説明や使い方は、私のFXメルマガや口座開設でプレゼントしているFXレポートなどでも触れています。数万人のメルマガ読者の中のかなり多くの方が既に実践を開始しています。
次回は、投資家の心理テストから見える意外な成功のヒントです。
FXとは・・勝者1%の基礎 目次
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