レバレッジ管理失敗の典型例
レバレッジの管理は、FXの成否を決める重要な要素です。しかし、このレバレッジ管理を一律に「●倍」とするのは失敗の元でもあります。ここでは、それがなぜ駄目なのかをご理解頂きます。
レバレッジ管理で失敗し易い考え方
レバレッジ管理で失敗し易い一番の典型例があります。マネー雑誌などでのFXの説明でよく以下のような事が書かれています。
- FXはレバレッジ3倍以内が適当
- いやいや、安全性重視ならば2倍が最大
でも、これをこのままやってもうまくはいきません。
なぜでしょうね。
ちなみに、数年前のマネー雑誌では「FXでスワップ投資するならレバレッジは5倍程度に抑えよう」と書いてありました。今読むと、とんでもない事が書いてありますね。この通りやった方で無傷で生き残っている方は多分いません。適正なレバレッジが何倍かは、マネー雑誌やその時代によって大きな差があります。
なぜこうなるのかが重要です。この理由は簡単です。
「マネー雑誌などはその時点での流行のレバレッジを紹介している」
言い換えれば、「それは儲けるためのレバレッジという意味ではなく、今の流行は●倍という意味」だという事になります。どうも円高で厳しい時はレバレッジを低めにしろと言っている傾向が強いし、円安気味な時には強気で高目に誘導する傾向が強いのです。・・・ とにかく、一定しません。
これは、マネー雑誌の編集の立場からはやむを得ない部分もあります。FXの投資法には数十から数百あります。投資家の流行の投資法も時代と共に変わります。それぞれの投資法はトレードスタイルなどによりレバレッジは皆異なります。
例えば、2008年の円高急進行時期は、凄く低目のレバレッジをススメルかトレード重視の運用を薦めている傾向が強い傾向がありました。2009年の初頭は、高レバレッジで自動売買を主とした運用を薦めている傾向があります。こういう情報を真に受けてコロコロと変えているようではFXの成功はいつまでも無理です。
レバレッジ管理とはこういうものではありません。時代の流れや雰囲気に流されているうちは、いつまでも儲けられるようにはなれないのです。
レバレッジにも流行があります。これは、過去に株の信用取引や商品先物でもありました。FX同じ歴史を辿っていますね。
時代の流行に流されるな
FXでスワップ投資を成功させるためには、レバレッジ管理は重要な意味を持ちます。ところが、そのレバレッジの適正な水準を世の中の流行や情報に合わせているようではお話しになりません。
この時点で将来の失敗が約束されたようなものです。
相場が円高になろうと円安になろうと
FXがブームになろうと下火になろうと、
私達の運用姿勢は変わってはいけません。相場で成功したいのであれば、いつの時代も淡々と運用できる不動のやり方が重要になります。ここで大きなポイントはこれです。
「自分に合った適正レバレッジを見つける事が重要です」
レバレッジは投資家によってそれぞれ違ってきます。
- レバレッジ3倍が適正な方
- レバレッジ5倍でも大丈夫な方
- レバレッジ1倍でも不安な方
それぞれの運用技量や正確でこの辺は大きく違ってきます。適正レバレッジを見つけられないうちは、FXで安定した利益を出していくのは難しいのです。
「レバレッジ3倍で大丈夫と言われたのに、運用している内にどんどん不安になってきた。」
こういう状況では、いくら場帖・グラフ等を記入していても相場の流れを感じる事は出来ません。心が安定しているからこそ、冷静に相場の流れを感じていけます。
でも、どうやって適正なレバレッジをもつければ良いのだろ?
そういう疑問が出てきた方もいるかもしれません。次以降。「どうやって適正なレバレッジを見つけていくのか」をご説明していきます。