FXと忍耐 ただ我慢すればよいわけではない。
FXで勝つための精神論としてよくでてくる単語は「忍耐」です。精神を鍛えるという意味で使い始めると、なんでも忍耐力が必要という結論にもなりかねません。私にとっての忍耐は、かなり限定されています。調度、今がその時になっているので記事としてまとめさせていただきます。
FXで勝つために口座をみてはいけない時がある。
本日、2018年3月29日は豪ドル円が下げ一服しているところです。私自身は売り多目のポジションを保有している状況です。
私のサヤすべり取り運用での師匠の教えの基本事項として「日中為替値をみないようにする」というものがあります。
とはいうものの、FXブログ記事などを書くためなど、日中為替値をみざるを得ないところがあります。
そこで、いろいろと試行錯誤した結果、「為替値はみても口座管理画面だけはみない」「パソコンをOFFにした後も基本的に為替値はみないようにしよう」という自己ルールに落ち着いています。
これもいつものまったりとした展開のときは、みてしまうこともあります。
私の売買は、朝場帳・グラフ記入したときにその日の売買方針が決まります。そのため、「本日は売買無し」と決めてしまえばその日は為替値を見る必要はありません。
なので、「口座を見てはいけない」というルールが有効なものとなります。
さて、このルールは、いつもであれば守らなくてもペナルティなどはありません。でも、一定の時期だけは違います。その一定の時期だけは、ルールを守れない場合にペナルティを課しているのです。
その一定の時期とは「利益が乗って大きくなり始めた時期」です。
この辺は、相場運用でもっとも精神的苦痛が伴う時期です。
FXの精神的苦痛というと含み損で押しつぶされそうな状況を思い浮かべる方が多いのですが、利益を伸ばしていくというのは別の種類の苦痛です。
ここで苦痛に負けてしまうと、薄利決済となり総利益額がなかなか伸ばせません。
ネット上の用語では「握力をつける」という言い方もするようですが、それと同じ意味で利益を伸ばす我慢をしていくのがこの時期です。
この時期に、なぜ口座管理画面をみてはいけないのかというと、それはやってみるとわかります。
口座管理画面でポジションを含み益をみていると、なぜか「もう決済した方が良いかもしれない」という気持ちになり易いのです。「よ〜し、この利益を伸ばすぞ」という気持ちになることは本当にまれです。
これには、人間本来の弱気心理が働いているのかもしれません。利益の出ている口座を見ていると、「もっと儲けられそう」というより「相場反転したらこの利益が消えてしまう。
今のうちに決済しよう」という心理になり易いようなのです。
こういう心理は私だけかもしれませんが、薄利決済で悩んでいる方が多い現状を見ても私同様の方は多い気がします。
口座管理画面をみてしまった時の対応
口座管理画面をみないことで、「一旦決済しよう」という気持ちはかなり抑えられます。
さて、口座管理画面をみないと決めていてもどうしても見たくなるときもあります。
そういう時はどうするか。
これも重要です。
私は、どうしても我慢できないときは口座管理画面をみます。
そして、ポジションの一部〜全部を決済するようにしています。
こういう「どうしても我慢できない時」には2つのパターンがあります。
- 精神的に我慢が限界になっている時
- 実は、場帳・グラフから「もう決済した方が良いかも」という感触をもっている時
精神的に我慢ができない状況というのは、裏を返せば「自分がまだ未熟である」ということでもあります。未熟なのに無理をすると悪い結果に繋がることがあります。それを防ぐために一旦決済して心理的に楽にするという意味です。
仮にここで儲けそこなっても後悔はしないようにしています。運用技術は日々向上していくものです。今回未熟さゆえに決済となった記憶は残し、今後の運用技術に向けて日々の場帳・グラフ記入に繋げてい蹴ればよいと思っています。
それと、稀ですが「場帳・グラフ記入からすでに決済の感触を持っている」というときがあります。
いずれのパターンでも、後からみればいつもより利益が少な目だったという事態は起こりえます。それでも、利益を積み上げていけばいずれは運用技術も向上していき、納得のいく利益が出せるようになるものです。
「今は口座を見てはいけない時」と認識しながらも、口座を見てしまったとしても罪悪感は持たないようにすることも大切です。多くの方にとって、相場運用は長期間にわたるものです。コツコツと実力をつけていくことがもっとも重要です。
前向きな気持ちを維持して、しっかりと日々1分の場帳・グラフ記入を続けていきましょう。