ナンピン(難平)上達のコツ
ナンピンは運用技術の一つです。運用の安全性を高めるためにナンピンの技術ははずすことができません。そのナンピンの技術を磨くうえで大切なのが「ナンピン失敗時の対処法」です。今回は、ナピン上達の練習にも使える3つの対処法についてご紹介します。
ナンピン失敗の時 3つの対処法
ナンピンは難平とも書きます。読んで字の如く「難を平らにする」という意味があります。私がやっている運用法は、サヤすべり取りをはじめナンピンを基本としています。ナンピンによってリスクを下げて安全性を高めながら、収益を上げていくのが基本です。
でも、当然のことながらナンピンを失敗するときもあります。
失敗したときは損きりをすればよいのですが、最初のうちはこれがなかなかできません。
これに対処するには、失敗時の対処法をあらかじめ決めておくのが有効です。昔から使われている対処法としては3つあります。
- 割合を決めて実行:例えば、1回目から10%逆行したら失敗と判断して損きり等
- 値幅を決めて実行:例えば、何円逆行したら損きり等
- 日数を決めて実行:例えば、1ヶ月経過して利益とならなければ損きり等
私が今でもよく使うのは、3つ目の日数です。
相場の大きな流れにポジションを乗せていくのが、私の売買の基本です。大きな流れに乗っているのであれば2週間あるいは1ヶ月と経過するに従い、相場は見通しのの方向に動いていくはずです。
例えば、「豪ドル円は下がる方向性」とみているのであれば、豪ドル円売りポジションをナンピンで作っておけばいずれは利益が乗ってくるはずなのです。
ところが、1ヶ月経過しても売りポジションに利益が乗ってこないとすると「見通しがズレているかもしれない」という部分を疑うべき必要性がでてきます。
私自身、こういう時には一旦ポジションを決済して様子を見るようにしています。
1ヶ月も経過すると、下がるどころか上がり始めているような時もあります。こういう時は、既にナンピンは失敗している時なので、潔く損きりをする決断が必要となります。
「割合」「値幅」「日数」のどれを取るのかは、実践する運用法によって違ってきます。「豪ドル円86円割れとなればナンピン買い開始」という具合に値を基準に売買しているのであれば、基準は日数よりも「割合」や「値幅」の方が望ましいという気もします。
この3つの対処法は、ナンピン修得の最初の段階で使われることが多いです。
売買を積み重ねてくると、投資家個人個人の個性がでてきます。
私の場合、「場帖を記入しながら嫌な感じのある時に切る」などです。
この辺の個性は、人それぞれです。まずは、3つの対処法で練習を重ねていく方が良いです。
ナンピンの技術をしっかりと身に着けていくことで、安定した売買が出来るようになります。予めどれくらいのナンピンをするかの設定もしていくことで上達していきます。運用利益を出していくために必須の技術ですので、しっかりと身につけていきましょう。
私自身も、基本からはずれないように注意しながら日々練習を続けております。