くりっく365建玉整理 2つの優位性とは
くりっく365 建玉整理 実例 前編の続きです。このやり方には、「スプレッド面」と「心理面」での優位性があると感じています。建玉整理の大きなメリットと感じている部分についてまとめました。
スプレッド面の優位性
「単純な決済」と「通常の両建て決済」と「建玉整理による決済」の3つのパターンの流れを比較してみます。
- 売りポジション作成
- 買い決済
買いから入った場合は、この逆の流れになります。
- 売りポジション作成
- 買いポジション作成
- 売りポジション⇒買い決済
- 買いポジション⇒売り決済
通常の両建ては、それぞれポジションを決済するため「単純な決済」に比べるとスプレッド負担が2倍になります。
- 売りポジション作成
- 買いポジション作成
- 建玉整理にて両建てポジション相殺清算
両建てになるまでは、「通常の両建て決済」と同じなのですが最後の決済時には買いポジション=買値・売りポジション=売値での「単純な決済」と同じになります。
スプレッド負担は「単純な決済」と同じ、「通常の両建て決済」の半分で済みます。
こうしてまとめてみると、くりっく365の建玉整理機能は「両建てのスプレッドコストを半分にする方法」と言い換えられるかもしれません。
心理面での優位性
今回の売買では、「スワップポイントサヤ取りのポジションを有利にする」ために建玉整理を使いました。しかし、一般の売買でもこの建玉整理は有効活用できます。
- 買いポジションに含み損がたまってきた。
- 本当は損きりすべきとき。
- でも、損きりしたくない。
こんな経験をしたことはどなたもあるかもしれません。冷静になってみれば「あそこで損きりしておけばよかった」という局面でもあります。
人間の心理とは不思議なもので、「損きり」はできなくても「両建て」ならできる。
こんな方が結構います。
実は私がそうです。単純に損きりしても両建てしても口座内の収支は一見同じです。でも、「売りポジションを入れて両建てにする」という方が心理的に楽なのです。
なので、「本来損きりすべきなのにできない」というときは、心理的な気楽さを利用して「一旦両建て」にしておきます。
そして、数日くらい頭を冷やして冷静になります。数日後「やっぱり損きりで正解だった」と思えば、建玉整理で両建てポジショを消して損きりを確定させてしまいます。
もしも、「買いで勝負継続」逆に「売り転換」と思えば、それに合わせて片方のポジションを決済することもできます。
やってみるとわかりますが、こうすることで大怪我を防ぐことができます。
最後に補足しておくと、この建玉整理はどこのくりっく365口座でも使える訳ではありません。私が確認しているのは下記ページの最後に書いてある3社です。
参考:くりっく365 建玉整理機能」の使い方 両建て派必須知識
これ以外のくりっく365口座保有者でいずれ建玉整理を使ってみたいと思っている方は、念のために調べておくのをおすすめします。
ZARJPY売買概論 目次
- 第1回:南アフリカランド円売買の考え方
- 第2回:南アフリカランド円で威力発揮 「証拠金MAX+スワップポイント売買同値」
- 第3回:「くりっく365 建玉整理機能」の使い方 両建て派必須知識
- 第4回:両建て派 南アフリカランド円ポジションの回し方
- 第5回:南アフリカランド円 歴史と現状から見えるもの
- 第6回:買いでも売りでも恐怖 南アフリカランド円どう攻める
- 第7回:南アフリカランド円 買いで勝つための考え方
- 第8回:南アフリカランド円 RSIでみた買い基準
- 第9回:移動平均乖離率と南アフリカランド円 綱渡り武勇伝
- 第10回:南アフリカランド円 暴落後の反動狙いの鉄則検証
- 第11回:南アフリカランド円売り ヘタなのに勝てたのはなぜ?
- 第12回:南アフリリカランド円 売りで勝つための考え方 3つのポイント
- 第13回:ランド売りその3:慣れるまではポジションを小さく
- 第14回:スローストキャスティクス 南アフリカランド円売り研究その1
- 第15回:移動平均乖離率の売り目安 南アフリカランド円売り研究その2
- 第16回:ADXでみた売り時 南アフリカランド円研究 その3
- 第17回:RSIでみた売り時 南アフリカランド円研究 その4
- 最終回:ZARJPY売買今後の方針
- 番外編 前編:くりっく365 建玉整理 実例
- 番外編 後編:建玉整理 2つの優位性とは
南アフリカランド円売買2016年主力口座は以下の2つです。