ストラドル戦略の仕掛け方
FXオプションで良く知られたストラドル戦略についての参考画像のページです。詳細は次回のメルマガにて解説させていただきます。
短期のストラドル戦略と長期のストラドル戦略 参考画像
ストラドル戦略は、短期で仕掛けるのと期で仕掛けるのとでは大分様相が違ってきます。実際のレートを元にその違いをご覧ください。
両方とも9月8日朝の米ドル円のFXオプション画像です。右側がコールオプション・左側がプットオプションのプレミアム一覧です。
短期のストラドル戦略
米ドル円レート現在値は、中央上に表示されている111.50円です。ストラドル戦略は現在値付近のコールオプションとプットオプションを同時に仕掛けて行います。
期日は9月12日と、9月5日時点でもっとも短期のものです。
この状況でストラドル戦略を行う場合、一般的に作成するポジションは色分けした部分のポジションになります。
- 薄青色:ストラドル買い戦略で作るポジション
- 薄赤色:ストラドル売り戦略で作るポジション
この値でそれぞれポジションを作った場合、以下のようなポジションとなります。
短期のストラドル買い
ポイントとなる値動き幅計算:0.387+0.419=0.806。上げでも下げでも良いので期日に111.50円から80.6銭以上動けば利益となるポジション。
具体的な値幅は以下のようになります。
- 上げ相場での利益圏突入水準:111.50+0.806=112.306円超
- 下げ相場での利益圏突入水準:111.50−0.806=110.694円未満
期日は1週間後ですので、これ以上の値動きが期待できるかどうかが仕掛け判断の目安となります。
短期のストラドル売り
ポイントとなる値動き幅:0.287+0.319=0.606.期日までの値動きが60.6銭以内に収まれば利益、それ以上の値動きとなれば損失となります。
具体的な値幅は以下のようになります。
- 上げ相場で利益が出る水準上限:111.50+0.606=112.106円以下
- 下げ相場での利益圏突入水準:111.50−0.606=110.894円以上
1週間後の米ドル円レートが、110.894−112.106円の間に入っていれば利益になります。
大きなニュースもなく、落ち着いた状況が続きそうなときに有効なポジションです。
長期のストラドル戦略
米ドル円レート現在値は、短期のストラドル戦略と同じ111.50円です。長期のストラドル戦略も現在値付近のコールオプションとプットオプションを同時に仕掛けて行います。
長期ですので一番の違いは期日です。今回の期日は11月21日です。本日9月5日から約2ヶ月半後のFXオプションプレミアムということになります。
また、期日が長くなると設定される権利行使価格も1円キザミになります。これによって、111.50円という権利行使価格ではなくなるため、コールオプション112円・プットオプション111円という感じで対応していくことになります。
この条件で長期のストラドル戦略を行います。作成するポジションは短期のときと同様、色分けした部分のポジションになります。
- 薄青色:ストラドル買い戦略で作るポジション
- 薄赤色:ストラドル売り戦略で作るポジション
この値でそれぞれポジションを作った場合、以下のようなポジションとなります。
長期のストラドル買い
ポイントとなる値動き幅計算:1.557+0.973=2.53。上げでも下げでも良いので期日に111.50円から2.53円以上動けば利益となるポジションです。
具体的な値幅は以下のようになります。
- 上げ相場での利益圏突入水準:112.00+2.53=114.53円超
- 下げ相場での利益圏突入水準:111.00−2.53=108.47円未満
短期に比べると利益が出るまでは相当な値幅が必要です。でも、2ヶ月半もあればこれくらいは動くと思われる時期もありますので、そういう時期には有効な仕掛けとなります。
長期のストラドル売り
ポイントとなる値動き幅:1.457+0.875=2.332.期日までの値動きが2.332以内に収まれば利益、それ以上の値動きとなれば損失となります。
具体的な値幅は以下のようになります。
- 上げ相場で利益が出る水準上限:112.00+2.332=114.332円以下
- 下げ相場での利益圏突入水準:111.00−2.332=108.668円以上
1週間後の米ドル円レートが、114.332−108.668円の間に入っていれば利益になります。
利益が出る値幅が5.664円くらいあるのでかなり気楽なポジションのような気もします。
でも、米ドル円は変動期には一気に10円以上動くときもあるので、これでも油断はできない時期もあります。
FXオプションは、絶対に勝てる取引ではありません。相場に合わせた使い方をすることで利益が出しやすい取引と考えると良いと思っています。
私も、FXオプションを活用中です。