売り方針継続でのFXオプション戦略
サヤすべり取りで毎日記入している場帳・グラフ売買では、暴落気味でストーンと落ちそうだと感じるような値動きが年に数回あります。そういう時は、一気に売りポジションを増やして大利を狙っていきます。
ただ、そのまま大きく下げないこともあり、そういう時の豪ドル円は往来相場突入となり、下がりそうで下がらない日々が続きます。そういう往来相場で、大きい売りポジションを抱えたままマイナススワップポイントを払い続けるのは心理的負担が大きくなってしまうため、徐々に売りポジションを減らしていくことにしています。
売りポジションは減らしたけれど、「下げそうだ」という相場観は変わっていない」という状況です。
FXオプションを使うと、こういう「いずれは下げ濃厚と感じている往来相場」でもうちょっとお小遣いを頂くこともできます。
先日、この趣旨の売買をしているのでご紹介させていただきます。
売り方針継続+暴落懸念薄い往来相場
サヤすべり取りの主力口座GMO外貨での売買です。当初60万通貨の豪ドル円売りポジションがあったのですが、そのうち20万通貨を決済して利益を出したという約定記録です。
ここで、往来相場に合わせて売りポジションを再度仕掛けるという手もあるのですが、私はそういう細かい値動きでの売買はちょっと苦手です。
往来相場で細かい売買をしているうちに、上げ転換しているのに気づかずに逃げ遅れるような失敗も過去にありました。
でも、売りポジション決済したあとに往来相場が続くと「もうちょっと儲けたい」という欲がどうしてもでてくるものでもあります。
なので、軽いお小遣いを頂くポジションをFXオプションで作ったのがこれです。
具体的には「豪ドル円84.50円コール・オプションの売り 20万通貨 期日3月7日」です。プレミアムは0.183ということで20万通貨なので0.183×20万通貨=3.66万円ということになっています。
このコール・オプション売りポジションは、3月7日に清算されるのですが、豪ドル円の為替水準によって清算形態が2つに分かれます。
- 豪ドル円84.50円以下の時:プレミアム代金3.66万円受取のみ
- 豪ドル円84.50円超の時:豪ドル円84.50円の売りポジション+3.66万円受取
いずれにせよ、3.66万円は受け取れるのですが、豪ドル円が大きく上昇したときには84.50円の売りポジションでも含み損のある状況になることも想定されます。
実は、私としてはそれ自体は問題ないんです。
上の決済画像を再度みてください。この20万通貨は、もともと「83.902円」と「83.694」で決済したものです。
「売り方針継続」なのですが、マイナススワップポイント負担などが重く感じたのでポジションを減らしたわけです。
こういう場合、FXであれば豪ドル円がある程度上げたところで再度売りポジションを持つようにするのですが、現実にはそういう売買ができなかったり、ここから更に下げたところで慌てて売りポジションを建て直して失敗するなどしていました。
今回、84.50円を超えても「売り方針継続」に変化がないのであれば、83円台で決済したポジションを84.50円で売りなおしたのと同じ状況になります。
しかも、その間のマイナススワップポイント支払いはないだけでなく、プレミアム代金を受け取れるということなので心理的にかなり楽です。
今くらいの水準で期日を迎えるようであれば、単純にプレミアム代金受取で満了となります。
その時は、場帳・グラフで「売り継続」と判断すれば再度「コール・オプション売り」を仕掛けていき、もう少しお小遣い(プレミアム代)を頂く予定でいます。
期日は来週水曜日です。まだ日数はあるので、最終的にどうなるかはわかりません。
一番困るのが「大きな下げ」です。単純に売りポジションで頑張っていれば大きく利益を出せるチャンスを潰したことになるからです。
まあ、大きな売りポジションが負担になりつつあったのでFXオプションに乗り換えたという事情を考慮すれば、やむを得ないという気もしますけどね。
今回の戦略のメリット・デメリットをまとめておきます。
- デメリット:大きく下落すると大きな利益を取りそこなう。
- デメリット:相場上昇時のリスクは売りポジション20万通貨と同じ。
- メリット:マイナススワップポイント負担なし。
- メリット:プレミアム代金3.66万円が受け取れる。
- メリット:往来相場が続けば、期間満了後に更なる仕掛けも有効
- メリット:期日に豪ドル円84.50円超であれば売りポジションが建つため、自然に往来相場での狙い通りの売買ができる。
- メリット:FXのように細かい売買をしなくても、お小遣い(プレミアム)を頂ける。
今の段階では良いことが勝っている気もしますが、ポジションを持ち続けることによって別の視点もでてくるかもしれません。
大きな流れをみながら、変化に対処していく予定でいます。