心理面でのFX失敗の教訓 第19話

心理面でのFX失敗の教訓 第19話

私のかつてのFXでの失敗は心理面での理由も大きいものがありました。

暴落相場で学んだ教訓その3です。

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その3:心理面での教訓

精神面・心理面での教訓は2点あります。

  • うぬぼれは破滅の元 FX運用は謙虚に徹する
  • 見栄を捨てる 目先の運用成績にこだわらない強さを作る

普段より注意してもなかなか鍛えられないのが精神面の強化です。2008年の時も同様でした。でも、希望の光も見えてきています。この希望の光はこれから活かしていけそうです。

まずは、2つの内容をお聞き下さい。

うぬぼれは破滅の元 FX運用は謙虚に徹する

この連載の序盤、私は第一次暴落を利益を出して無傷で乗り切っていい気になっていました。技術がまだまだ未熟なのに、既に成功者の気分となってうぬぼれていたのです。

それが、第二次暴落以降の悲惨な結果を招く原因のひとつとなりました。

実はこういう失敗は初めてではありません。私の20年以上の投資歴の中で何度も経験してきた失敗パターンでもあります。

  • ちょっと儲かってはいい気になり損をする
  • ちょっと儲かってはいい気になり損をする

そんな事を過去何度も繰り返してきたのです。

愚かですねぇ。

自分自身をそう思っています。

2008年の頃は本当に数ヶ月落ち込んでいました。

「またやっちゃったよ。俺って何でこうなんだろう。」

成功したときこそ謙虚になろう・・・・・と、いつも反省しきりです。

この時から意識的に「謙虚」にこだわるようにしています。日々の勉強ノートは勿論、ブログでも自分の書いた記事に「傲慢な文章」を見つけるたびに「こりゃ、いかん、謙虚」と自分に言い聞かせています。

自分で書いたレポートですが、たまに「亀千人投資術」も読み直しています。

亀千人投資術

運用の基本部分はこのままなので、ポジションを大きく増やしたい時には読みながら「いいのか?」なんて自問自答するときもあります。

そのお陰で2009年には損失のかなりの部分を取り返せたのだと思っています。

少し慎重な方がスワップ投資はうまくいくんですよね。

目先の利益にこだわる愚

私のFX運用成績は、2008年の第二次暴落が始まるまずっとプラスでした。FXを始めてから5年くらいの間、年間でマイナスになったことはありませんでした。

それは、当時の私の自慢のひとつでもありました。

特に2007年に多くの投資家がマイナスを出している中でも利益を出し続けた事で気分はかなり浮かれていたのです。

これが、2008年に大損をする要因となったのは明らかです。87円台で場帖が損切りと教えてくれた時に出来なかった。出来なかった大きな理由は・・・ミエだったからです。

FXを始めてそれまでにマイナスとなった年はなく、メルマガでも偉そうな事を書いていました。でも、87円台で損切りをすれば年間収支がマイナスとなってしまいます。

既に11月のため残りで挽回するのは出来るかどうかわからない。

ならば、ここで損切りしなければ今年の収支はプラスで終わってメルマガ読者の前でも格好がつく。

そんな、打算的な考えが損切りを遅らせる結果となりました。

「相場に見栄は要らない」

師匠林輝太郎の言葉を借りるまでもなく、運用に余計な感情を持ち込んだのが2008年の無様な結果を招いたと思っています。しかしながら・・・この失敗の中でも収穫もありました。

失敗により成長を感じる

失敗しながらも成長を感じた事が1つありました。それは「自分の運用技術が少しづつ上達してきている」という事です。失敗の仕方が昔とかなり変わってきているのです。

私は過去に大失敗と思える大損をした事が3回ほどあります。

  • 20年ほど前の大損:商品相場で500万円の大損。破産状態となる。手持ちの現金が全て無くなり貯金は底をついた。運用できるお金が出来るまで5年を要した。
  • 10年ほど前の大損:商品相場で1000万円近い大損。破産まではいかないがかなりの痛手を受ける。残ったお金に資金を追加して損を取り戻すのに数年かかる。
  • 2008年の大損:FXで1500万円くらいの損。運用資金は大きく減らしたが資金追加など運用態勢には影響ほとんどなし。損失額は全体では既に回収済み。公開口座での帳じりは今年合わせられそうな感じ。

失敗をした時に受けたダメージとその後の立ち直りまでの期間を中心にまとめてみました。

大損をする金額は大きくなってきていますが、運用資金はそれ以上のペースで増えてきています。損切りをするタイミングも段々と良くなってきているので大損をしてもダメージは少なく、立ち直りも早くなってきています。

皮肉な話しですが・・・・・

「たまに失敗することで自分の成長を感じる」

そんなところもあります。

とはいえ・・・失敗するためにFXをする人などいません。しかし、全く失敗をせずに利益を出し続ける投資家も皆無です。少なくとも私は株式・商品など全分野を通じて1人しか知りません。

師匠林先生の弟子ともいうべき中に1人だけいるのを知っています。その方はとても素直で林先生のやっている事を全く忠実にやってきたので成功し続けているのでしょう。

私がお手本としている投資家の1人です。

話が脱線しましたが・・・・

私のような凡人投資家は、大なり小なりの間違いをするのはしょうがない部分もあります。大事なのは「何を学び どう活かすか」に尽きます。

これまでの苦い経験をこれからの運用に活かしてまいりたいと思っております。

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