「決済したい病」と「ポジポジ病」
FXや株式投資では、売買をしていないと安心できない所謂「ポジポジ病」というものがあります。これと似たような現象は決済のときにも起きます。「決済したい病」というもので、これもなかなか厄介な病です。私の純ドルコスト平均法口座でも「決済したい病」が発病しそうになっています。その特徴と対処法についてまとめました。
決済したい病 発病時期と対処法
2017年2月23日時点の純ドルコスト平均法実践中のSBIFXトレード口座管理画面です。買い平均値87.633円に対して現在値が87.12円と迫ってきています。スワップポイント累計が既に36万円弱あるので総合収支の含み益は+30万円以上あります。
こういう画面は長い時間みているのはよくないんですよね。
ずっと見ていると、そのうち「一旦、決済して利益確定してしまった方がいいんじゃないのかな?」なんて思い始めるからです。いろいろと考えている位置に「今が決済どきだ!」なんてことになり、ポジションを決済してしまうのです。
これで後で「なんであそこで決済したんだ!」と後悔することになります。
これまで何度もこのパターンの後悔をしました。
株式・商品相場を通算して投資歴25年を超えた今でもたまにやってしまいます。
この「決済したい病」とも言える現象がよく起きる時期は、大体決まっています。
ポジションにちょっと利益が乗ってきた時期
私の純ドルコスト平均法口座が全くその状況です。運用資産額は450万円くらいあって含み益が30万円くらい、これくらいのバランスになると「利益率10%弱だけどまあいい水準だな」なんて勝手に満足してしまったりするのです。
心の中に「ここから再度下げるかもしれない」という気持ちもでてきたりします。そうなると「一旦決済して下げたら買いなおそう」と自分を説得し始めます。
「決済したい病」の恐ろしいところは、自分の売買基準を全て「決済」の方向に向けてしまうのです。この現象はさながら一人の異性に夢中になった心境に近いものがあります。「この女性しかいない!この女性にだけ振り向いて欲しい」と夢中になればなるほど他の女性は目に入らなくなります。
この気持ちは「決済ボタン」を押してポジションを決済するまで続きます。
そして、決済ボタンを押してしまった後しばらくして冷静になると「失敗したかも」なんて後悔の念がでてくるのです。
「決済したい病」のウイルスは強力です。私も、これを弾き飛ばすのには昔からかなり苦労しました。
一番良いのは、「口座確認はほどほどにしてすぐにログアウトしてしまうこと」です。
利益が出ている口座をみるのは気分が良いものですが、利益確定はルール通りにすべきです。ちょっと気分が良くなったらすぐに口座管理画面を閉じることをおすすめします。私もブログに使う画像を作った後はすぐにログアウトしました。私の純ドルコスト平均法ポジションの利益確定は、豪ドル円がもうちょっと上昇してからです。
この純ドルコスト平均法は、1通貨売買のできるSBIFXトレードならではの運用法です。