FX積立で失敗するパターン
FX積立で失敗したという話はまだ聞いたことがありません。それ故、タイトルがちょっとおかしい気もするかもしれません。もしも、FX積立で失敗するとすれば大体予測がつきます。誰もが陥る可能性のあることですので、警告の意味も含めて記事にさせて頂きます。
玉の建て方 FX積立で想定されるケース
相場の失敗は予測を誤ったからではなく、玉の建て方を誤ったからであることがほとんどである。〜林輝太郎
林輝太郎氏は、私の相場の師匠です。ただ、何度か事務所に伺わせて頂き会った程度で直接教えを受けたことあまりありません。でも、師匠の著書で相場の全てを学んだといっても過言ではありません。
FX積立でも、この言葉はそのまま当てはまります。FX積立では、基本的に相場の予測はないのですが、それでも「今月の積立分のレバレッジを3倍にするか4倍にするか」という判断をする際には、ちょっとだけ予測めいたものがあります。
こういう意味では、予測の大切さは他の運用法に比べてとても軽いものになります。
予測をほとんどしなくて良いので、FX積立は誰にでも勝てる要素を持っているとも言えます。
この予測が間違っていたとしても、深刻な問題はおきません。
例えば、先ほどの事例で「レバレッジを3倍にするか4倍にするか」で悩み、レバレッジ4倍で勝負することにしたとしましょう。
その後、大暴落となったとしてもこの1か月の買いだけで強制ロスカットとなる可能性はほとんどありません。それまでの買いポジションでその月のレバレッジ4倍は全体としてみれば薄められるからです。
私のFX積立2017年2月の状況でいくと、全ポジションのレバレッジは1.79倍です。今月はレバレッジ1倍の買いでしたが、仮に4倍としても後々深刻な影響は及ぼしません。
私の現在ポジションは積立を開始して数年経つので単月の失敗は簡単に吸収できます。
ただ積立を始めたばかりの場合、1ヶ月1か月の積立の影響はちょっと大きくなります。
そんな場合でも慌てる必要はありません。「失敗した。レバレッジを下げておけば良かった」と感じたら翌月調整をすれば大丈夫だからです。
例えば、翌月の積立分は調整として「レバレッジを下げる」か「積立のみで買いポジションを作らない」という感じで対応していきます。
短期的に失敗と感じれば、翌月以降で調整をしていくことで全体ポジションのバランスを保っていけます。
やってはいけないのは、「前月は失敗だった。よし、今月も勝負だ!」という熱い気持ちになって勝負し続けることです。熱くなればどんな投資でも失敗の元になります。これが、師匠林輝太郎が諌める「玉の建て方を誤った場合」ということでもあります。
私のメルマガ・ブログ読者でFX積立実践中の方はかなりいます。
興味深いのは、ここで書いた「熱くなってポジション操作を間違え続けた」というケースをほとんど聞かないことです。この理由の一つは積立ペースにあるかもしれないと思っています。
つまり、「月1回の積立」という間隔によって、失敗して熱くなった気持ちも翌月の積立時には納まっているということです。結果として、冷静な売買判断がしやすい気がするのです。
今のペースでやっていけば、問題はありません。来月の積立もゆったりといきましょうね。FX積立は、1通貨売買可能なSBIFXトレードさんならではの運用法です。