新興国債券トライオート リー万危機後最高パフォー万ス
新興国債券(ドル建て)は、投資適格社債などと比べるとリスクはあるのですが、利回りが高目のものが多いのが魅力です。
この新興国債券(ドル建て)は、リー万危機後の回復も早く、その後も順調に上昇しています。私も、2016年8月24日の日本経済新聞でこの事実を知りました。この新興国債券(ドル建て)は、投資信託・海外ETFなどで購入するのが一般的です。今回は、利回りを更に高くする方法がありますので紹介させていただきます。使うのは、トライートETFです。
新興国債券(ドル建て)の利回りを1.5倍にする方法
項目 |
危機前高値から危機後安値までの騰落率 | 高値を回復した時期 | 2016年7月の水準 |
---|---|---|---|
日本株 |
-58.3% |
2015年2月 |
91.3% |
先進国株 |
-56.3% |
2013年12月 |
104.1% |
先進国債券 |
-2.1% |
2009年7月 |
140.4% |
新興国債券(ドル建て) |
-20.6% |
2009年6月 |
181.5% |
先進国REIT |
-70.8% |
92.5% |
加工元:日本経済新聞
新聞記事の表を簡略化した表です。債券ということもあり、リー万危機時の下落も株式程ではありませんでした。そして、その後の上昇も株式よりも大きく
2016年7月末時点で高いパフォー万スを示しています。
新興国債券(ドル建て)は、この時期に関してだけ見れば「株式よりも暴落せず、株式よりも上昇した」ということになります。債券で狙う高リターンには限度があるというのが一般的な認識ですので、この現実は私にとってもかなり衝撃的でした。
新興国債券(ドル建て)は、日本国内で直接購入は難しいので上場されているETFなどで買うのが一般的です。米国株を扱っている証券会社であれば購入可能です。現在でも、配当利回りは5.5%ほどあります。米国10%+日本国内20%の税金がかかるので還付申告できない場合でも、課税後利回りは約3%後半になります。
普通にやれば、この辺が日本国内で新興国債券(ドル建て)購入する場合の上限利回りです。でも、この利回りを上げる方法があるのです。
CFD取引で新興国債券(ドル建て)ETFを購入
それは、CFD取引で新興国債券(ドル建て)ETFを購入するという方法です。
CFDで新興国債券(ドル建て)ETF取引が出来るのが、トライートETFです。通常の海外ETF購入は現物株と同様ですので、レバレッジ1倍でしかできません。これをCFD取引で行うことで、レバレッジをかけて高利回りを狙うことが可能になります。
トライオートETFで扱っている新興国債券(ドル建て)は、iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ETF【高利回り社債】です。海外ETFコードは、「HYG」(日本株の4桁の数字で示された銘柄コードと同じ)で現物株市場でもほぼ同じ条件のものが購入できます。
トライオ−トETFでは、1株から手数料無料で購入(=買いポジション保有)ができます。以下が、iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ETF【高利回り社債】の概要です。
配当実績も表示されています。現在のところ年間5.59%が見込めるようです。ただ、CFDでポジション保有時に発生する金利負担と米国での課税分があるため、予想される手取額は差引3%前後と想定されます。CFDの国内課税は約20%ですので、そこまでを差し引くと約2.4%という具合になります。
*配当利回り実績は上下します。ここの計算は、あくまで2015年の実績ベースでやっています。
トライオートETFでの新興国債券(ドル建て)ETFで留意すべき点として売りと買いの差であるスプレッドがあります。手数料は無料なものの残念ながらスプレッドは広目になっています。それとこの銘柄は、金利上昇局面では下落しやすいという特徴があります。現実にポジションを仕掛けていくのであれば、米国利上げにある程度のメドがついてからの方が良いかもしれません。
いずれにせよ、トライオートETFを活用すれば最大レバレッジ5までの取引ができます。レバレッジ5倍はちょっとリスクが高すぎるのでおすすめできませが、リーマンショック時の20%下落に耐えうる形にするとしてレバレッジ2〜3倍くらいのリスクを取って投資するというのは良いかもしれません。レバレッジ3倍であれば、日本国内課税分を考慮しても期待できる配当利回りは7.2%くらいにはなります。
トライオートETFは、レバレッジ5倍でやるには申請が必要となります。今回の方法を使うかどうかはまだ決めていませんが、トライオートETF有効活用のために本日申請を出しておきました。