NYダウが天井かなと思ったら読む記事
NYダウの天井が近い、そんなことを最近意識するようになっています。本当に大天井と確信が持てれば「売りポジションを乗せてみたい」という気持ちがふつふつと沸いてきています。NYダウ売りであれば、使うのは金利配当相当額を受け取れて期日も気にしなくて良いくりっく株365を使う予定です。
問題は、「本当にいまが売り時か?」ですね。
日経225天井に学ぶNYダウ天井の感じ方
NYダウ月足です。リーマンショック以降の10年間のものです。細かいグラフですが、2018年10月は過去10年で一番大きな陰線となることはほぼ確実です。
この月足で見ると、大きな流れがよくわかります。
形だけみると「三尊天井形成中」に見えてしまうのは私だけでしょうか?
2017年まではちょっともたつくところはあっても、危なげな局面は少なく上昇を続けていました。
そんな流れが2018年1月まで続きます。流れが変わってきたのが2018年2月です。
大きな陰線が発生して株価がもたつき始めます。
やっと高値更新水準まで戻ってきたのが2018年9月だったのですが、喜びもつかの間で10月に入り一気に下げ始めます。
景気はいいんです。
企業業績も良い。
それでも、株価は下げる。
この展開、昔一度経験したのと同じなんです。
私が株を始めた頃の日本株式です。そう、バブルに沸く日本株式の大天井の時期によく似ていると感じています。
でも、全く同じかというと似ていないところもある。
当時の日本株ほど今の米国株は上昇していない。
同じ歴史が繰り返すのであれば、NYダウはもうちょっと上値があっても良いのではないかという気もするのです。
歴史は繰り返す、されど全く同じ歴史は繰り返さない。
こんな具合で、NYダウが天井か天井でないのか自分自身の判断が揺れているという日々を過ごしております。
そして思いだしたのが、師匠林輝太郎が日本株式の暴落相場を売って財を成したエピソードです。
本日、そのエピソードの載っている、著書「株式成功の基礎」を読み直していました。
以下著書からの引用です。
平均株は上げ続けたが、新日鉄は89年2月に984円をつけ、どうも天井くさい動きなので注意してみていた。
売ろう、とは思うが、なかなかふんぎりがつかない。
中源線が陰転したので、思い切って6月24日の寄付で証券会社3社で1000株づつ売った。これが、それから約7〜10万株のカラ売りをするはじまりだった。
以上、引用終了です。
天井くさいと思い始めていたのが89年2月、最初の売りを入れたのが89年6月、本当の大天井はそれから数か月後の89年12月です。
後から見れば、天井圏をうまく売れたような流れですが、現実はそんな楽なものではなかったようです。
師匠林輝太郎は、売った後多くの方から「あの売りは大失敗だ」などと非難を受けたりしたのです。こういうのって、心理的に微妙な影響があるんですよね。
それでも、師匠林輝太郎は売り方針を変えずに貫いて下げ相場をしっかりととりました。
師匠のエピードーソより、改めていろいろと学ぶものがありました。
- 天井をピタリと当てられるものではない。
- 自信があっても更に数ヶ月天井がズレルことは当然と思うべき。
- 売った後に上昇したときも売り抜く自信があるか。
赤色にした後半2つが特に大きな課題です。
私に置き換えれば以下のようなことになります。
NYダウを天井だと思って売っても、本当の天井は数ヶ月先くらいであることが多い。売値よりも上昇したときに、師匠林輝太郎のように信念を変えずにいられるか。
こう自分で書いていて、「なかなか辛いところ」と感じています。
売った後に上げだすと精神的なストレスは相当なものになります。一旦損きりして出直すという戦略がとれるのが理想ですが、そういう売買を今までやっていません。
やはり、無理はすべきではないですね。
NYダウ天井相場を単純な売りで攻めようという気持ちは今は封印しようと思います。
今までどおり、サヤ取りとしてNYダウ売りー日経225買いの形でやっていきます。サヤ取りの形であれば、ここまでやってきた方法でNYダウ売りを継続していけます。
本当の天井はもう少し先かもしれません。大変動でも揺らがないように、日々の作業は怠らずに続けてまいります。
今回の記事が、NYダウ売りたいと考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。