FXで深読みして結論がでないときに読む記事
じっくりといろんな方面から検討したことが裏目にでてしまう。FXの売買判断では、そういうことがよくあります。これは、他の勝負事でも同じことのようです。
FXでも大切なこと
囲碁でも将棋でもそうだが、ある局面を見たときに、第一感で浮かぶ最善手というものがある。とりわけプロ棋士の場合は、パッと浮かんだ手が95%くらいの確率で最善手で、だいたいその手を指す。だが、残りわずか数パーセントほどの誤差が勝敗を分けることが多い。だから用心して読むのである。〜米長棋士
この言葉には違和感を覚える方も多いかもしれません。
テレビなどで将棋の大局番組を見ると1局を打つのにかなりの時間を使っていることが多いからです。
でも、対局者本人に言わせると「打つ手はほぼ決まっている。その手が残り数パーセントの誤差に入っていないかどうかを検証しているのだ」ということになるようです。
この認識は、米長棋士だけでなく他の棋士の著書でも同様の記述があります。
勝負事において第一感すなわち直感は非常に大切です。
米長棋士は、この後にこうも述べています。
「長考に妙手なし」
ものごとを深く考えること自体は決して悪いことではないが、「深読み」は往々にして不幸な結果をもたらす。自分にとって大事なことであればあるほど、第一感を信じてパッと決めてしまうほうがいいのである。
この扱いは、同じ勝負事であるFXでも同様であると私は感じています。
私も毎日1日1分程度の場帳・グラフ記入をしながら売買判断をしています。敢えて手書きで記入いていくことで、いろいろな変化を感じとって売買判断をしています。
- グラフで大きな流れを感じ取る
- 場帳にてポジションを乗せるかどうかを決める
2つの売買装具には、それぞれの役割があります。
これに基づいて行う売買判断は、長くても数分という短時間で行います。これがうまく回っているときほど利益も順調に出ます。
たまに長考してしまうときもあります。
そういう時の売買は裏目に出ることも多いです。
長考に妙手なしは、私自身も身に染みて感じています。それ故、その対策のための心構えもきめています。
- 迷ったら売買しない。
売買判断で迷って長考してしまうような時は、「本日売買無し」としてしまうのです。
新規ポジションを作るかどうかということであれば、本日は新規ポジション見送りとします。
この辺は、運用法が違っていても共通する部分があるはずです。売買判断にとことん時間をかけて成功し続けているという話は聞いたことがないからです。
FXでの成功者は、ほとんどが短時間で決断を下すようなやり方をしています。
短期売買でも長期投資でも同じです。
週末ゆっくり考えて作戦を練るというのはよく聞く話ですが、これは大体裏目にでてしまいます。昔から「よく考えて悪手を打つ」といわれる流れだからです。
売買判断は瞬時に行う。迷いが大きいときは売買をしない。私は、この2つをFXで勝ち続けるための要諦として大切にしています。
サヤすべり取りが、1日1分の作業で利益が出せるのもこの要諦を守っているからだと私は思っています。