相場師ジェシー・リバモアと記録の重要性
荒れまくる為替相場をのりきるために大切な言葉が、相場師ジェシー・リバモアの本の中にありました。
繰り返すが、絶対に自分で記録をつけなければならない。他の人にその作業を委ねてはいけない。自分で行うことでいかに多くの体系的アイデアが得られるかに、あなたは驚くであろう。そのアイデアは自分以外のだれにも与えてはくれない。
なぜならそれは、自分の発見であり、自らの内に秘めておくべきものだからである。
ここに書いてあることは、とても大切なんです。
自分で記録をつけることがなぜ大切なのか。
私は、25年間続けてきた運用法はとてもシンプルなやり方です。毎朝、場帖・グラフ記入を行い売買判断を行うというもので所要時間は一分程度のもので基本部分は●●▲■NEOにまとめてあります。
レポートを入手した方から「本当にこんな簡単でいいの?」という質問を頂くこともあるのですが、私はそれでやってきました。私自身は「それで充分」と思っています。ただ、人によって合う投資法は異なります。私に合っている投資法が誰にでも合うとは限りません。
相場師の自叙伝などを読み返すたびに「この方法で良いのだ」と納得することがよくあります。今回のジェシー・リバモアの言葉もそうです。
自分で記録をつける。
これって当たり前のようで、なかなかできないものです。特に、現代のようにネットでなんでも手に入る時代には手書きなんて馬鹿らしくなってしまいます。ネット上で、著名人の様々な為替予測情報が入手できるのですからそれで良いと考えるのは自然な流れでもあります。
でも、私は自分で記録をつけることにこだわります。それは、私自身が自分の売買記録などを公開し続けていて「情報公開には限界」があると感じているからでもあります。
だって、ネット上では「書きたい事を全部は書けない」のです。それは売買判断を秘密にするという以前の話なんです。ネットで情報発進する立場でみると、3つの限界があります。
- 体力の限界:腰痛と腱鞘炎気味になったことがあります。
- 時間の限界:売買が多いときなどは全部記事にする時間がない。
- 能力の限界:自分の伝えたいことを正確に伝える文章力
私も年のせいか、日々記事を作成するのは今のペースが限界のようです(苦笑)。おそらく、全てを伝えようと頑張っているブロガーさんの中にも私同様の限界を感じている方も多いと思われます。
有料情報も一時的に良いものがあっても、長続きするものは少ないですよね。
だからこそ、自分で記録をつけて売買判断をすることがとても大切になります。
自分で記録をつけることを売買に活かせるようにするにはコツがあります。この部分をしっかりしておかないと、何年記録をつけ続けてもそれほど効果がなかったなんてことにもなります。
大きく3つの要件があります。
- 同じ条件で続けること
- 記入時間をそろえる
- 売買判断もするのであれば場所も重要
最初に大切なのが、「何の記録をつけるか」です。私は、FXでは「豪ドル円値」を場帖に記入しています。この時「同じ条件で続ける」ことが大切になります。前月は豪ドル円だったけれど、今月は英ポンド円という具合にちょこまかと変更しているとあまり効果がありません。
次に記入時間をそろえることです。私は毎朝7:30頃に記入時間を揃えています。揃える理由は、一日の中での人間の気分の変化jの影響を少なくするためです。
人間は、一日の中でもリズムがあり時間を変えてしまうと感じ方も変わることがあります。気分によっては、売買注文を出したくなることもあるものです。
場帖記入という視点では、この部分でも統一性が必要となります。いつも朝なら朝記入、いつも夜なら夜記入にこだわります。
最後に記入場所です。私は原則自分の部屋で記入しています。旅行などで経験することですが、いつもとは違う風景の場所では気分も変わり、ものの見方も変わります。いつも気になっていることが、旅行で自然豊かな場所に出掛けると気にならなくなったりするのと同じようなものです。
こういうのは、ストレス発散には良いのですが、相場運用には望ましいとは言えません。いつも同じ風景を見ながら同じ場所で記入することで場帖記入から得られる微妙な変化を感じることができます。
私は、そう感じながらやってきました。これからも、今のやり方を守り自分で記録をつけながら売買判断をしていきます。売買もできるだけ公開をしていきますので、有効な方法だと感じれば少しでも取り入れて頂ければと思います。
では、頑張ってまいりましょう。