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FX売買判断 選択肢が3つあると判断が狂いだすのはなぜか?

複雑なFX売買判断にご注意

私の毎日の売買判断は「売買をする・売買をしない」の2つの選択肢から行います。売買をする場合、売りか買いかは既に決まっているので考える必要はありません。豪ドル円専門なので売買通貨についても考える必要がないのです。でも、「売買通貨は米ドル円にするか、英ポンド円にするか、はたまたユーロドルにするか」そして「売りにするか買いにするか」と様々な選択肢で日々判断している方も多いかもしれません。

 

結論から書くと、選択肢が3つ以上だと人間は公平な判断が怪しくなります。

 

これも人間心理が投資に及ぼす影響の一つでもあるのです。

選択肢が3つになると判断が狂いだす

この手の研究で有名な実験をまずはお読みになってください。これは、医者や外科医を対象に行った実験です。

 

病院は入手の難しい健康な臓器を提供するドナーを選ぶ必要があります。移植手術は1回しかできません。医者は1人を選ばねばならないという状況にあり、どの患者をドナーに選ぶかという実験です。

 

グループ1:患者Aは更年期の男性で、養育すべき子供はなく、移植手術への禁忌事項もない。Bはかなり若い既婚女性で、幼い子供が3人あり、この種の移植手術には、致命的ではないがおろそかにもできない禁忌事項yを持っている。

 

グループ2:患者Aは先ほどと同じ人物。Bの代わりにCという二人の患者のうちから一人を選ばねばならない。Cも既婚女性で、幼い子供が二人いるが、この種の移植手術には致命的ではないが軽視もできない禁忌事項z(yとは別の禁忌事項)を持っている。

 

グループ3:状況は前の二例と同じ。今回はA・B・Cの3人の患者のなかから選ぶ

FX売買判断

この実験で、Aさんを選んだ医者や外科医は他のグループに比べてグループ3で際立って多かったのです。具体的にはグループ1とグループ2ではAさんを選んだのは15%だったのに対して、グループ3ではAさんを選んだのは25%に達したのです。

 

多分、移植される人のことを考えれば高年齢でもある患者Aさんはあまり望ましくはないと思われるのですが、対象者が3人に増えたグループ3の状況で患者Aを選ぶ医者が増えたという事実に驚かされてしまいます。

 

ここから見えてくる人間心理が重要です。

 

迷ってしまう選択は敬遠される

 

A・B・Cと3人並べたときに、BとCはとても似通っていてどちらかにするのは簡単なことではありません。BにするかCにするかはとても悩む部分です。そのため、その選択を回避してAさんを選んでしまったと推測されます。

 

そして、この選択は自分だけでなく他人も納得させやすいという特徴もあります。病院の上司や患者B・患者Cへの家族への説明などをする場合に、禁忌事項もない患者Aを選んだというのが最も納得させやすいという部分もあります。

 

つまり、「迷いの多い選択は無意識のうちに敬遠される」ということにもなります。

 

この人間の選択心理には、別の実験で示されるもう一つの特徴もあります。簡単な実験ですので、皆さんも考えてみてください。

 

寿司屋に入りました。メニューには「特上・上・中」とあります。さて、一番売れるのは3つのうちどれでしょうか?

 

これ、知っている方もいますよね。そう、答えは「上」です。真ん中が一番売れるのです。つまり、「迷ったら真ん中」というものです。これも、その選択の背景には3つの選択を迷った結果「迷ってしまう選択は敬遠される」という心理があります。

 

ここで重要なことは、本来の患者選びと実際の患者選びがかけ離れてしまう点です。対象患者が2人の時は理想的な判断が出来ていたものが3人以上となってくると別の要因が入ってきて判断基準が無意識のうちにズレてしまうのです。

 

さて、この人間心理はFXにおいても影響を受けてしまいます。

 

FXも含めた相場の世界では、「複雑な判断は失敗の元」と言われています。これを裏付けるかのごとく、裁量トレードで勝ち続けている人ほど単純な売買判断ができるやり方を続けています。様々な論理やテクニックを駆使した運用法は一見かっこよいのですが、それで成功し続けたという例は聞いたことがないのです。

 

選択肢が3つ以上となってくると純粋な売買判断がズレてしまいがちになるというのはFXでも同様なのだと感じます。

 

売買判断の選択肢が多い弊害は、もう一つあります。それは「失敗しても原因がわからない」ということです。売買判断で選択肢が多い事によって売買判断がズレやすかったとしても、本人はそれに気づくことはまずありません。「チャートの見方を間違った」とか「あの情報分析を読み違えた」といった反省点がでてくるかもしれませんが、その根底の「選択肢が多いこと事態が問題なのだ」というところにはたどり着けないのです。

 

冒頭の実験でも、参加した医者たちは「これがもっとも正しい判断」と自信を持って答えています。もし、それが間違っていたとしても「選択肢が多いから間違えた」とは誰一人として思いません。選択肢が多くても、合理的判断がしっかりと出来るというのは、人間の思いこみにすぎないというのは誰も認めたくないことだからです。

 

私達のやっている運用法は、この実験をもとに作ったわけではありません。でも、昔から日本の相場界に伝わる教えにはこれらを網羅したものがいくつもあります。先人の知恵の偉大さを感じますね。

 

今やっている場帖・グラフに基づいた2者択一のの売買判断の正当さを改めて感じる次第です。

 

亀仙人投資術+場帖・グラフ 詳細説明

 

 

 

 

2015/07/17 09:15:17
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