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FX売買ルールの作り方 複雑にするとなぜ勝てないのか?

FXで勝つには売買ルールが必須です。勝っているトレーダーは、ほぼ全員が自分自身の売買ルールを持ち、それを厳守することで利益を積み上げていきます。ここでは、売買ルール作成の基本原則について書かせていただきます。

複雑な売買ルールはなぜ勝てないのか?

迷いがあるうちは絶対に勝ち続けることはできない。

 

今回の複雑な売買ルールが勝てない理由もここと深くかかわってきます。FXの売買ルールは、大体のケースで続ければ続けるほど複雑になりがちな傾向があります。

 

  • 今回の売買が損きりとなったのはあのテクニカル指標を使わなかったせいだ。
  • あのニュースを読んでいなかったからだ。
  • この時間足の売買シグナルを見逃しているじゃないか。

 

売買の後に、こういう反省をすると「次からはこのテクニカル指標も判断基準に加えよう」という結論になりやすく、売買ルールに1項目が追加されます。それで売買ルールが完成となることはまずないために、月日が経てば経つほど売買ルールが増えていく流れとなります。売買ルールが増えると内容がだんだんと複雑になっていきます。

 

これが、売買ルールでうまくいかないパターンの典型例です。

 

なぜ、うまくいかないかという説明は不要かもしれません。冷静な目でこの記事を読んでいる方であれば、理由は自然に浮かび上がってくる方も多いだろうという気がします。

 

  • 人間の脳は選択肢が多いほど混乱する
  • 複雑になればなるほど毎日続けることが>困難になる
  • 売買判断基準が複雑になると本当の失敗の原因が見えなくなる
  • 複雑になると最終判断するときに迷いやすくなる

 

ちなみに、私が公開運用している運用法(●●▲■純ドルコスト平均法など)は全てこの問題をクリアした売買ルールを設定しています。

 

それぞれ簡単に説明させて頂きます。その対処法として、純ドルコスト平均法の売買ルールに組み入れている工夫についても書かせていただきます。

 

人間の脳は選択肢が多いほど混乱する

 

そもそも、人間の脳は選択肢が多いと混乱しやすくできていると言われています。選択肢が2つのときは短時間で合理的な判断を下せるものが選択肢が増えると合理的判断が出来なくなっていきます。

 

例えば、友人とランチをしようとして行った定食屋にかつ丼と焼き魚定食があったとしましょう。焼き魚定食を食べようと思っていたら店員さんから牛丼もありますと言われたとします。そこでその友人は、気持ちが変わり「じゃあかつ丼にするか」と変更してしまったりするのです。

 

なぜそこでかつ丼なのか、そんなことは普段の生活上は問題にはなりませんし、「面白いヤツ」くらいの突込みで終わります。でも、FXの売買判断でこれと同じことをやると悲劇の元にもなります。

 

FXの売買ルールでは選択肢は少なくすることが重要となります。

 

私の純ドルコスト平均法の売買ルールでは、選択肢はとても少なくなっています。毎月の積立日にポジションの買い平均値と現在値を基準にして購入レバレッジを決めます。あとは、買い数量を手計算して注文を出すだけです。

 

複雑になればなるほど毎日続けることが>困難になる

 

FXは、長期間続けて資金を増やし続けるための投資商品です。複雑なものは毎日の作業にも時間が取られざるをえません。そのため多忙なときには手抜きになったりもしやすく、いつもきっちり続けていくことは難しくなるのです。

 

私の純ドルコスト平均法の売買ルールでは、月の一回の売買判断のみでしかも単純な内容なのでどんなに忙しくても続けられます。

 

売買判断基準が複雑になると本当の失敗の原因が見えなくなる

 

FXで失敗した時には、なぜ失敗したのかを誰もが真剣に考えます。単純な売買ルールであればその原因は見つかりやすいものです。例えば、私の純ドルコスト平均法であれば、高値圏にあるときに大きなポジションを作ってしまったという失敗原因がすぐに浮かび上がってきます。

 

でも、複雑な売買ルールではこう単純にはいきません。売買の過程で、様々な要因を考慮しているためその所在がうやむやになりがちなのです。

 

その解決策として「次はこの指標も判断材料に加えよう」という具合に更に売買ルールを複雑にすることにもなります。

 

人間の心の中には、「複雑なものは安心」とでもいうべき気持ちが根底にあります。例えば、リーマンショックを引き起こしたジャンク債などはその好例で「頭の良い人が複雑で安心な仕組みの債券を作った」と誰もが思いこんで世界中に流通していました。あまりに流通したために、あれだけの大変動を起こしてしまったのです。

 

複雑にすれば安心できる。

 

この心理のままに、売買ルールを複雑にしていくと一時的な安心は得られますが成績がよくなることは期待できません。

 

複雑になると最終判断するときに迷いやすくなる

FX 売買ルール 作り方

そして、最後の弊害が迷いが深くなるということです。

 

複雑な売買ルールは各種の分析時間もかかるため最終判断では悩まざるを得ません。悩んで的確な回答を常に見つけられるのであればよいのですが、なかなかそううまくはいきません。

 

冒頭にも書きましたが、FXの売買判断に迷っているうちは絶対に勝てません。

 

迷いの少ない売買ルールを作ることはFXで勝つための絶対条件です。

 

純ドルコスト平均法の売買ルールは、とても単純です。利益確定基準は10円あるいは15円上昇という値幅で決めてあり、それ以外での決済は基本的にありません。

 

「そんなに上がるの?」という質問もよく受けるのですが、最初から長期投資を前提にやっているのでじっくりと待てば必ずチャンスは到来します。

 

ドルコスト平均法とレバレッジ調整により、高値圏では少量の買いポジションしか作りません。これにより、大きな暴落がきても余裕をもって買いポジションを増やしていくことができます。後から見れば、底値圏で大きくポジションを増やしている形になるため、上昇期に入れば利益も増えやすくなります。

 

純ドルコスト平均法は、1通貨売買が可能なSBIFXトレードならではの運用法です。短期で大きく資産増加はしないものの、長期視点で見れば着実に増やしていける運用法です。この1通貨売買の制度が続く限り有効活用して増やしていく予定です。

 

2015/06/24


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