「皆が弱気の時は、心を転じ買いに入る」をFXでやるには
「皆が弱気の時は、心を転じ買いに入る」
これは、本間宗久の相場格言で有名なもののひとつす。現代でも、逆張りで勝負したいときに使いたくなる格言でもあります。今の為替相場でいくと、米ドル円の高値更新に向けての売り仕掛けがパターンは逆ですがこれに当たりますね。火中の栗を拾うような、ハイリスク・ハイリターンの勝負です。
この仕掛けが大成功することもあるのですが、長い目でみると大失敗の原因となることも多いのが現実です。でも、仕掛け方をしっかりと決めておけば大成功にも繋がります。私の考え方とやり方をまとめておきたいと思います。
火中の栗はいつ拾うべきか
暴落暴騰時に私が火中の栗を拾うような勝負を仕掛けるときの基準は2つあります。
- 場帖記入をしている銘柄しか仕掛けない。
- 自分の得意パターン中心に仕掛ける
私は、売買道具として場帖というものを毎日記入しています。
現在、豪ドル円・東京電力・コーンの3銘柄を場帖記入しています。FXに関係する銘柄は豪ドル円だけですので、豪ドル円の暴騰暴落時に参加することにしています。なので、今回の米ドル円の上昇については最初から参加するつもりはありません。
値動きが良いからといって、場帖記入をしていない銘柄に手を出すと乱高下に翻弄されるだけになりやすいのです。そして、それを続けると最悪破滅の原因ともなります。
毎日場帖記入していくことで、乱高下に翻弄されることは少なくなります。豪ドル円であれば、そろそろ反転する時期とか「まだまだ往来相場が続く」というのがだんだんとわかるようになってくるからです。暴落相場でも、ある程度下げきるまでは何もせずにずっと見ていることもできるようになります。
ある程度下げきったと感じるところまでいったら「そろそろ出動するか」という感じでゆっくりと仕掛けていきます。
これは、慣れないものに手を出さないという意味でもあります。
皆さんも、毎日通勤している道であれば、どこに何があるか把握して余裕をもって歩けるはずです。でも、旅行や仕事で初めての土地へいくとそうはいきません。どこに何があるかもわからないので道に迷ったりして、時間も想定以上にかかります。
FXでも、考え方は同じなのです。場帖記入をしてある程度把握している通貨ペアであれば、暴落暴騰相場でも余裕を持って仕掛けていくことができます。
もう一つ「自分の得意パターン中心に仕掛ける」ということも大事です。
同じように場帖記入をしていても、人それぞれで得意なパターンは違ってきます。私は、暴落相場を拾っていくのが得意です。例えば、豪ドル円が暴落気味に推移して誰も見向きをしていないときに少しづつ買っていくような売買をします。
逆に、暴騰相場はまだまだヘタです。天井圏で買いポジションを利益確定した後に更に売り仕掛けをしていけば利益は大きく増やせるはずなのですが、私は暴騰相場はそれ以上参加はせずに一旦休みを入れることにしています。無理をすると、どうしてもうまくいかないので売りでの参加はほどほどにしています。
為替市場では、定期的に主役となる通貨ペアが入れ替わります。その値動きを見ていると、参加したくなる気持ちはよくわかります。でも、慣れない通貨ペアで勝負をする不利さは熟知しておかねばなりません。慣れない通貨ペアは、他人の土俵で勝負するようなものですからどうしても負けやすくなります。
それよりも、自分の通貨ペアを絞り込んで売買道具をしっかりと記入していけば「自分の土俵」が出来上がります。つまり、「自分の得意通貨ペアと得意分野」を作れればFXでは負けにくくなります。そして、それだけでも利益は増えていきます。
1日1分程度の作業でも「自分の土俵」を作れます。日々の作業をしっかりとやりながらチャンスの時期を待っていくことで火中の栗を拾うような勝負にも勝てるようになります。暴騰暴落相場に一喜一憂することなく、着実に稼いでいきましょう。