ADXでみた売り時 南アフリカランド円研究 その3
ADXは、相場の勢いを数値化してテクニカル指標です。南アフリカランド円売りに使えそうなのでご紹介します。使っているのは、DMMFXチャートです。
ADXチャート
DMMFXチャートでのADXです。ADX値は%で示されています。相場の勢いがでてくると上昇して、勢いがなくなってくると下落してきます。
通常は、ADXの上下は直接「上げ」「下げ」とは関連しません。ところが、南アフリカランド円の場合には面白い傾向がでています。
「南アフリカランド円の上げピークとADXの天井が重なることが多い。
例えば、上図で示した70ラインを基準でみてみると、70を割ったところで売るとうまく暴落をとらえられています。2014年末から4回程度該当していていずれも利益となっています。
勢いのでたところで売ると良い売買ができそうです。ADXは勢いをみるテクニカル指標で直接上げ下げを示すわけではありません。
それでもこのテクニカル指標が使える背景には「ADX数値上昇期 = 南アフリカランド円下落期」というパターンが多いという現実があるからかもしれません。
ADX EA化による検証
これもEA化して更に検証してみました。EAは以下の設定で作りました。
- ADXの基本設定はDMMFXと同じ
- ADXが60を超えたら売り
- 利益確定 100銭
- 損きり 150銭
- 売買単位 10万通貨
- 期間2008年12月23日〜2016年4月8日
これによるバックテスト結果は以下のようになっています。
- 売買回数 9回
- 利益 7381.36
- 勝率 100%
ADXで60超というのは基準としてはかなり厳しいほうです。もう少し基準を緩くすれば、売買回数は増えるのですが勝率は下がっていきます。
年に1回程度の売りチャンスではあるものの、1円幅での利益が期待できます。大きく利益を出すチャンスの目安としても使えそうです。
ADXの基準を60より下げると「売買回数増加するが損きりも増加」という形になります。
損きり回数は増加するけど総合利益も増加という形にでもできます。自作EAでの最適化機能を使いながら、現実に売買に使えそうな売買ルールを検討していきます。
ZARJPY売買概論 目次
- 第1回:南アフリカランド円売買の考え方
- 第2回:南アフリカランド円で威力発揮 「証拠金MAX+スワップポイント売買同値」
- 第3回:「くりっく365 建玉整理機能」の使い方 両建て派必須知識
- 第4回:両建て派 南アフリカランド円ポジションの回し方
- 第5回:南アフリカランド円 歴史と現状から見えるもの
- 第6回:買いでも売りでも恐怖 南アフリカランド円どう攻める
- 第7回:南アフリカランド円 買いで勝つための考え方
- 第8回:南アフリカランド円 RSIでみた買い基準
- 第9回:移動平均乖離率と南アフリカランド円 綱渡り武勇伝
- 第10回:南アフリカランド円 暴落後の反動狙いの鉄則検証
- 第11回:南アフリカランド円売り ヘタなのに勝てたのはなぜ?
- 第12回:南アフリリカランド円 売りで勝つための考え方 3つのポイント
- 第13回:ランド売りその3:慣れるまではポジションを小さく
- 第14回:スローストキャスティクス 南アフリカランド円売り研究その1
- 第15回:移動平均乖離率の売り目安 南アフリカランド円売り研究その2
- 第16回:ADXでみた売り時 南アフリカランド円研究 その3
- 第17回:RSIでみた売り時 南アフリカランド円研究 その4
- 最終回:ZARJPY売買今後の方針
- 番外編 前編:くりっく365 建玉整理 実例
- 番外編 後編:建玉整理 2つの優位性とは
南アフリカランド円売買2016年主力口座は以下の2つです。