移動平均乖離率の売り目安 南アフリカランド円売り研究その2
南アフリカランド円を売りから仕掛けるときに使えそうなテクニカル指標の検証です。今回は「移動平均乖離率」でみてみました。使っているのはDMMFXです。
移動平均乖離率 売りに使える可能性
目視した感じでは、売りの目安は4以上が鉄板ラインかなという気がします。移動平均乖離率で4前後となったときに売りを仕掛けると2014年からの2年間で5回程度の売り場があります。
移動平均乖離率は、買いの目安のときにも使いました。買いの時はー10で仕掛ける目安にすると2年で4回程度のチャンスという具合でした。
参考記事:移動平均乖離率と南アフリカランド円
DMMFXチャートで見る限り、買いに比べると比較的緩い基準でやっても利益が出せそうです。EA化して検証した結果もご覧ください。
移動平均乖離率 EA化による検証
EA化してバックテストした結果です。検証したところ以下の設定が好結果となっています
- 移動平均乖離率の基本設定はDMMFXと同じ
- 利益確定 40銭
- 損きり 150銭
- 売買単位 10万通貨
- 期間2008年12月23日〜2016年4月8日
この設定での成績
- 累計利益 10,191
- PF(プロフィットファクター) 3.47
- 42回売買 39勝3敗
- 勝率92.86%
7年半の検証期間で売りシグナルは42回発生しているので、1年で5回程度となっています。2か月に1回程度のシグナル発生頻度となっているので、売りの参考シグナルとするのも良さそうです。
3回ある損きりも、そこでポジションを増やす目安という使い方もできます。
EA検証で大切な部分として「別の利益・損きり設定した場合に利益がでる確率」があります。特定の組み合わせだけでしか利益が出ないEAというのは、サイズピッタリのスーツのようなものです。。つまり、体形がちょっと崩れると使えなくなることになるため、千変万化の為替市場においは役に立たないEAとなてしまいます。
逆に、他の設定でも利益を出せるのであればそのEAには普遍性があり為替市場の変化に耐えうるEAとなります。
この移動平均乖離率では、他の設定でも利益が出せるという検証結果がでています。
これであれば、2008年末〜2016年くらいの値動きであれば、このEAの設定で利益を出していけそうだという期待ができます。
また、このEAでは60銭で損きりとしています。これも、南アフリカランド円は売り続ければ勝てる傾向にあるので、長期下げ傾向が継続すると信じるのであればそれを利用して、撤退ではなく勝負局面と置き換える発想もありかもしれません。
この検証だけでなく、今後の売買にも使えそうな結果となりました。
ZARJPY売買概論 目次
- 第1回:南アフリカランド円売買の考え方
- 第2回:南アフリカランド円で威力発揮 「証拠金MAX+スワップポイント売買同値」
- 第3回:「くりっく365 建玉整理機能」の使い方 両建て派必須知識
- 第4回:両建て派 南アフリカランド円ポジションの回し方
- 第5回:南アフリカランド円 歴史と現状から見えるもの
- 第6回:買いでも売りでも恐怖 南アフリカランド円どう攻める
- 第7回:南アフリカランド円 買いで勝つための考え方
- 第8回:南アフリカランド円 RSIでみた買い基準
- 第9回:移動平均乖離率と南アフリカランド円 綱渡り武勇伝
- 第10回:南アフリカランド円 暴落後の反動狙いの鉄則検証
- 第11回:南アフリカランド円売り ヘタなのに勝てたのはなぜ?
- 第12回:南アフリリカランド円 売りで勝つための考え方 3つのポイント
- 第13回:ランド売りその3:慣れるまではポジションを小さく
- 第14回:スローストキャスティクス 南アフリカランド円売り研究その1
- 第15回:移動平均乖離率の売り目安 南アフリカランド円売り研究その2
- 第16回:ADXでみた売り時 南アフリカランド円研究 その3
- 第17回:RSIでみた売り時 南アフリカランド円研究 その4
- 最終回:ZARJPY売買今後の方針
- 番外編 前編:くりっく365 建玉整理 実例
- 番外編 後編:建玉整理 2つの優位性とは
南アフリカランド円売買2016年主力口座は以下の2つです。