ポーランドズロチ円決済とその理由
ポーランドズロチ円サヤ取りのポジションを昨日決済しています。利益は出たのですが、早目の決済となりました。その売買結果とポーランドの経済事情を背景とした早期決済理由についてまとめました。
ユーロ円ーポーランドズロチ円サヤ取り売買結果
今回の売買結果です。この画面は、為替損益とスワップポイント全ての合計損益になっています。個別で表にまとめるとこんな感じになります。
為替損益 |
スワップポイント |
合計 |
|
---|---|---|---|
ユーロ円 |
-984,000円 |
170円 |
-983,830円 |
ポーランドズロチ円 |
988,000円 |
21,160円 |
1,009,160円 |
合計 |
4,000円 |
21,330円 |
25,330円 |
赤色部分25,330円が今回の利益となります。内訳は、為替損益4000円+スワップポイント部分利益21.330円となり、ほとんどのスワップポイントの累積によるものです。
当初の予定では、もう少し利益がでるところまで粘る予定でした。
参考記事ポーランドズロチ円ポジ状況
でも、当初の想定とは状況が変化していると感じる部分もあったため、一旦決済した次第です。その理由についても少しまとめさせていただきます。
ポーランドズロチ安が進行傾向がでてきた
ここのところポーランドズロチ安傾向がはっきりしてきているのが、今回決済の一番の理由です。ちょっとわかりにくいと思うのですが、以下のチャートをご覧下さい。
これは、EURPLNの日足チャートです。「ユーロ円売りーズロチ円買いサヤ取り」はEURPLN売り」とほぼ同じという関係になります。
このチャートでいくと下に下がるのを見越して売っていたということになります。
赤丸の@ABに注目下さい。これは、今年5月くらいからの値動きなのですが、段々と上に切り上がっているように見えます。これは、ポーランド側で徐々にズロチ安となるようにちょっとずつ変動幅を変えてきているように推測されます。
私がポジションを作成した1ヶ月前はそろそろ下げてくるようにも見えたのですが、どうも甘かったようです。指標としているRSIもEURPLN売りラインではなく買い準備ラインに入ってきています。目先の利益にこだわってEURPLN売り」とほぼ同じポジションを引っ張りすぎると下がってこなくなる恐れがあります。
利益がでている今のうちに一旦決済しておくのが得策と判断しました。
ポーランドが緩やかなズロチ安誘導をしたがる理由
ポーランドが緩やかなズロチ安誘導をしたがる理由についても少し書かせていただきます。これは、日本が米ドルに対して緩やかに円安にしたがる理由とよく似ています。ポーランドは資源のほとんどを輸入に頼り工業製品を輸出する国で、日本と貿易構造が似ています
ポーランド貿易の主要相手国は、ユーロ圏諸国です。輸出を伸ばすためにはポーランドズロチ安が望ましいわけです。ただ、あまり急激なズロチ安は輸入原料・資源の高騰にも繋がりマイナスともなるため、緩やかにポーランドズロチ安が進行するのが望ましいことになります。この辺も日本と事情が似ています。
先週の麻生さんの発言のように、円安を希望していねがらもあまりに急速に円安が進むと弊害が大きくなります。
でも、ユーロもポーランドのやりたいように為替操作をさせている訳ではありません。これは、過去の値動きをみてもわかります。ある程度ズロチ安が進むと一気にポーランドズロチ高が進みます。2004−2008年ごろは、大きくズロチ高が進んだのですが、これはポーランドが2004年にEU加盟を果たし、国内経済が好調だった時期です。
現在は、そこまでの好景気ではなく輸出を増やしていきたい時期です、その視点からも当面は緩やかなポーランドズロチ安誘導が続きそうだと感じます。
今回の売買で、この「ユーロ円売りーズロチ円買いサヤ取り」が以外に収益性も高いことがよくわかりました。ポーランドズロチは、ユーロの準ペッグ通貨といっても良い値動きをするので、値動きも落ち着いていてポジション保有も苦になりません。
次の売買シグナルが出たら再び両建てポジションを保有する予定にしています。実は、あと少しでシグナルが発生しそうな気配もあります。次回の売買は近いかもしれません。
「ユーロ円売りーズロチ円買いサヤ取り」にはくりっく365を利用しています。ポーランドズロチ円のようなマイナー通貨でもスプレッドとスワップポイントの条件が良いのがくりっく365のメリットでもあります。
くりっく365は口座開設キャンペーンがほとんどないのですが、岡三証券で6000円キャッシュバックキャンペーンを12月末まで実施中です。