リピート系自動売買を安定継続するコツ
連載の総まとめとして、「リピート系自動売買を安定継続するコツ」について書かせていただきます。
始めて2年ほどですが、運用をやってきて分かった堅実にやっていくポイント等についてまとめてみます。
- その1:手間をかけすぎない。
- その2:余裕資金を十分に持たせる。
- その3:口座特徴の把握
- その4:稼働前の設計が重要
- その5:両建て運用は慎重に
順番に補足説明させていただきます。
その1:手間をかけすぎない。
リピート系自動売買で最初にお勧めしたいのが「手間をかけすぎない」ことです。
- 口座開設+入金
- 仕掛け設定
- 稼働開始
- 定期的に稼働内容見直し・再稼働・変更等
基本的にここまでが、最低限すべきことです。あとは、システムが順調に動いていれば、自動売買によって利益がでて資金が増えていくきます。
投資家は何もせずに見ていればよいはずです。
実際、何もしないで放っておくのが成功のコツだと感じています。
でもですね。
人間というのは「何もしない」ではいられない生き物です。
かといって、アリさんのように働き者でもありません。
放っておけば、働き者でもないのに何かをしたくなる、というやっかいな習性をもつ生き物なのです。
悲しいことに、こういう習性はFX運用では裏目に出やすいものです。
既に書かせて頂きましたが、リピート系自動売買でも設定変更タイミングを誤ったが故に窮地に陥ることがあります。
特に為替相場をみて、パッと閃くようなときが一番危ないです。そういう閃きは、多くの場合悪魔があなたの頭の中に手榴弾を放り込んだようなものです。
そのひらめきが衝撃の大きいものであればあるほど、何かをせずにはいられなくなります。
そして、後で後悔してしまうのです。
何もしなければよかった。
後悔先に立たず、です。
損失が膨らんでしまった後に後悔しても、取り返しは効きません。
この部分、私は「ヘタの考え休むに似たり」という方針でやっています。
ヘタの考え休むに似たりと割り切る
稼働した後は、想定通りの値動きが続く限り、ある程度資金が貯まるまでは何も考えないようにしています。
リピート系自動売買を始めたばかりの時は操作にも慣れていないので、いろいろ考えてしまうのはやむをえないです。
数ヶ月もすれば、大きな方針が決まり設定するタイプも定まってきます。
それ以降は、流れが順調であれば何も考えないようにしています。
まかり間違っても「もっと利益利率」を上げよう!」なんて、考えちゃいけませんよ。
自動売買は、稼働して数ヶ月程度ではそれほど利益は貯まりませせん。ごくたまにですが、数日の激しい往来時期に利益が積み上がることはあります。
こういう時期は、どんな設定でもある程度の利益を出せます。これ以外の時期はほどほどの売買を繰り返し地道に利益を積み上げていく展開が続きます。
ここだけ見ていれば「ここからも凄く利益がでそうだ」という気持ちになります。
更に一歩進んで「もっと儲けよう」という気持ちになれば、売買数量を増やしたりする変更や新設定を追加したりしてしまう行動に突き進むことになる訳です。
でも、これだけ激しく動いた時期はここ2年でこの2つの時期だけです。
こういう派手な動きが長く続くことはめったにありません。過去にもこういう教訓は何度も繰り返されています。
だから、派手に動いているときは特に「手間をかけない」ようにしています。
それでも、利益は出ます。
私の利用口座でもっとも「手間をかけていない」ループイフダン口座の成績はこんな感じです。
2年で約30%くらいの利益率です。
最大レバレッジ4倍など、私同様の余裕を持たせた設定でやった場合、これくらいが利益目安になります。
もっと利益を出したい方は、「売買数量増・1本1本の値幅を狭くする」などすれば簡単に利益率は上がるはずです。
その代わり、リスクも上がります。
利益率を上げようとすればリスクも上がる。
これはFXの基本原則です。シンプルな仕組みのリピート系自動売買は、その基本原則通りにリスクと利益率がかかわっているのがよくわかります。
「リスクを上げてもいいから利益率を上げよう!」
自己責任の世界ですので、こう決意して設定を変えるのは全く問題ありません。
でも、こういう決断は失敗の原因になりやすいものです。
問題はその決断の時期です。
「利益を出したい」と思う時期は、ほとんどの投資家で共通しています。それは、「適度に儲かって好調な時期」か「好調の時期が終わって少し含み損が増加し始めた時期」です。
相場の流れでいけば、「天井圏」か「天井圏が終わったところ」です。こういう時に買い数量を増やしたりしてリスクを高めたら、その後にどういうことが起きるのかは説明するまでもないでしょう。
後からみれば誰にでもわかることです。
でも、やっている当事者は気づかない。
いや、気づけないんです。
特に、四六時中為替相場をみていたら、何かにとりつかれたようにリスクの高い取引に突き進んでしまいがちです。
こういう気持ちにならないための第一歩が「手間をかけない」ことです。
一言で「手間をかけない」と書いても、いろんなことがあります。
まずは、「口座管理画面をみない」ことから始めてみてはいかがかと思います。
稼働後は口座管理画面自体みないようにする。
私は、自動売買を動かし始めたら、口座管理画面をみるのはブログ記事でも作らない限り、1日1回朝だけ見るようにしています。
あとは見ません。
たまに見てしまうのですが、見たくなっても見ないようにしています。
こんな感じで、「特段の変化が無い限り、朝だけ口座管理画面を見る」といった形で自分を制限するのがおすすめです。
為替の値動きがあると何度でも口座管理画面をみてしまいたくなるのですが、それは控えねばなりません。
相場が大きく動いているときは、どうしても興奮しやすいものです。口座管理画面を見続けると「この変動に対処するために、何かしなければ」という気持ちになっていきがちです。
でも、為替相場を見なければ興奮することはありません。
そもそもリピート系自動売買はそんな短期変動に対応するような仕組みにはなっていません。
ここで書いているのはあくまで私の場合ですが、読者の皆さんもで為替相場にかかわり過ぎないようなルールを決めておいても良いかもしれません。
- 普段は為替相場を見ない。
- 何らかの対処が必要となるときの基準を決めておく。
何らかの対処が必要となるときの基準というのは、私の場合「米ドル円が急落しそうな展開」のときです。。
先週もこんなことをやっています。
今週に入り、流れが変わっているのでこの備えは杞憂に終わりそうです。
幸い、この設定変更は一部停止の出来るトライオートFX口座で行っています。
米ドル円108円以上の売買は普通に行われているので、今の米ドル円水準であればこの設定自体はそのまま動き利益を出してくれているからです。
こういう変更も「1日単位」「週単位」の長目の値動きをみながら決めています。数分・数時間の値動きでは決めません。
という風に、自分の中では決めています。
こう決めていても、一日中為替相場を見ていると、短時間の変動で何らかの対処をしたくなるときがあります。
「こりゃ、いかん。相場から離れよう」
そういう時は、一旦パソコンのスイッチを切り相場から離れます。現在私のスマホは妻が所有しているため、こうすることで為替相場を見ることは
出来なくなります。
実は、「手間をかけない」というのは、そんな簡単なことではありません。
私自身も、これくらい注意してやっとできているというところなのです。
ちょっとした不注意が大きな怪我に繋がるというのは、FXでも日常生活でも同じです。今回のコツも、軽く見ていると痛い目に遭う部分です。
読者の皆様におかれましては、十分のご注意くださいますよう、お願い申し上げます。
リピート系自動売買2018 目次
- 第1回:リピート系自動売買2018年までの運用成績
- 第2回:リピート系自動売買の魅力2018
- 第3回:「損失加速のリスク」FX自動売買運用で2018年の注意点
- 第4回:FX自動売買を安定収益源とするための鉄則
- 第5回:トラリピ手数料無料キャンペーン2018年のユニークな内容活用
- 第6回:自動売買 運用通貨ペア選びのルール2018
- 第7回:リピート系自動売買 運用設定基本ルール
- 第8回:稼働後のルール 自動売買成功のための要
- 第9回:追加設定ルール 先人の失敗から学ぶ
- 第10回:両建てルール トライオートFX口座を両建口座とする理由
- 第11回:トラリピ口座戦略 2018年度版
- 第12回:ループイフダン口座戦略 2018年度版
- 第13回:トライオートFX口座戦略 2018年度版
- 第14回:リピート系自動売買を安定継続するコツ
- 第15回:FX自動売買の資金管理の具体例 その2:余裕資金を十分に持たせる。
- 第16回:その3:口座特徴の把握と現実的な運用
- 第17回:リピート系自動売買安定運用のポイント その4・その5
- 第18回:リピート系自動売買2018 最終回