リピート系自動売買 7つの魅力
リピート系自動売買には、デメリットを上回る大きな魅力があると思っています。私が感じているのは、大きく7つです。
リピート系自動売買 7つの魅力 目次
- その1:手間がかからない
- その2:納得のいく売買をしてくれる
- その3:一時的な思いつきによる失敗を防げる
- その4:売買方針を貫徹してくれる
- その5:レンジ相場に強い
- その6:長期投資向き
- その7:多くの投資アイデアが公開されている
- おまけ:余裕資金をスワップポイントサヤ取りで運用
魅力その1:手間がかからない
自動売買は、一度設定してしまえば放ったらかしにできると思われがちですが現実はそんなに甘くはありません。
MT4では「使うEAをどうするか」とか「VPSの設定」など、動かすまでにいくつかの壁があります。
システムに強い方はスンナリできるかもしれませんが、MT4をインストールした後も「インジケータの表示方法」や「EAの稼働方法」などでも私は悩みました。
ご存知の通り、MT4ではEAを自作できます。そこまで頑張ると自作EAを動かせるようになるまでは、半年や1年の年月は簡単に過ぎてしまいます。
私もMT4自動売買では最初うちはいろんなところで躓き挫折しておりました。
プログラミング知識不要
設定を自分で考えて、それを実現するのもリピート系自動売買は簡単です。MT4のようにプログラミング知識は要りません。
設定方法は、FX口座によって違いがあります。でも、いずれのFX口座でも必要事項さえ決めれば簡単に設定できる仕組みが整っています。
売買方針さえ決まっていれば、口座入金したその日から動かせます。
FX初心者でも取り組みやすい
リピート系自動売買は、FXが初めての方でも取り組みやすいです。
各FX口座では、各種参考資料がそろっていて攻略法なども充実しているからです。
初めてで自信が持てない方は、公式ページで公開されている設定などを参考に資金的余裕を十分に持たせた設定をしていくというのも有効な方法です。
リスクの理解をしっかりとしておいた上で許容範囲の設定を稼働させていけば、大怪我をする可能性はグッと減ります。
口座入金した日から新規設定して稼働開始するのもそれほど難しいものではありません。
魅力その2:納得のいく売買をしてくれる
リピート系自動売買の魅力その2は、「納得のいく売買をしてくれる」ことです。
数年前、「ミラートレーダー」「MT4」などによる自動売買が大きなブームになった時期がありました。私は今でも続けているのですが、途中でやめてしまった方もたくさんいます。
途中でやめた方には、ある程度共通した理由があります。
「売買がわかりにくい」「利益が安定しない」などです。商用EAやミラートレーダーストラテジーは明確にロジックは公開されていません。それ故に、調子が悪くなってくると不安になり、売買ロジックへの不信感も募ってしまい、「このEAはダメだ」という気持ちになりやすく止めたくなってしまうのです。
商用EAなど仕組み上やむを得ない部分もありますが、使う側の理屈からすればちょっとしたことでも不安に繋がりやすく長く続けられない理由となっていました。
リピート系自動売買では、それらの問題のかなりの部分が解決されています。
単純明解である。
リピート系自動売買は仕組みの理解が容易です。仕組みが単純であり、決めた売買方針どおりの売買をしてくれます。
設定項目も少なく、「通貨ペア」「売りか買いか」「値幅」「売買数量」「売買本数」などを決めていけば全体のイメージが出来上がります。
投資家の長期見通しが合っていれば、問題なく利益が得られます。
これって裁量トレードでは当たり前なのですが、自動売買では当たり前ではありませんでした。売買判断も任せきりになることが多いため、その売買ロジツクは不明だったからです。
リピート系自動売買は、「下げたら米ドル円買い」という基本方針は投資家が決めています。これによって、売買に納得がいかないということはほとんどありません。
長期間任せられる
売買が自分の想定通りにできるため、リピート系自動売買を長期間稼働させたままにすることも普通にできるようになります。
ご経験のある方も多いと思いますが、「MT4」や「ミラートレーダー」などの自動売買で一つのEAに売買を任せきりにすることは現実的にはなかなかできません。
長期間任せきりにできるEAやストラテジーを見つけ出すのが一苦労だからです。私自身、任せきりにしているEAなどは3つあるのですが、そのEAを見つけ出すには本当に時間がかかりました。
自動売買ブログなどを見て回っても、商用EAやミラートレーダーストラテジーを数年以上使い続けているというものは、ほとんど見当たりません。
長期間任せきりにするには投資家の「覚悟」と「信用」できることが最低条件となります。このどちらかが折れると管理の手間がかからない自動売買も、利益を生み出す道具にはなれないというのが現実です。
リピート系自動売買は、これらの問題を解決してくれます。
- 利益を出すべき時にしっかり出してくれる(信用)。
- 不得手な展開では我慢できる(覚悟)。
- 結果として納得できるから長期間続けられる。
こういう流れが続くため、リピート系自動売買の利益に流れに慣れてしまうと長期間売買を任せたままで利益を出していけるようになります。
実際、リピート系自動売買を利用する方はサービスが始まって10年経った現在もかなりいます。「納得のいく売買をしてくれる」という実績が長期間利用し続けていく理由の一つとなっています。
自動売買の良さが本当に活かせる
自動売買は、長期間手間なく売買を任せたままで利益を出してお金を増やしてくれるというのが本来の長所です。
でも、これまでのMT4やミラートレーダーではその段階まで行くのがなかなか困難でした。
その点、リピート系自動売買は長期間任せておける内容になっています。
自動売買の良さを多くの投資家が実感することができるようになったのもリピート系自動売買の功績だといえます。
魅力その3: 一時的な思いつきによる失敗を防げる
リピート系自動売買は、想定した値段に注文を配置してくれます。決済後も自動的に次の売買注文を発注するので手間もかかりません。
そして、これによる恩恵は「手間がかからない」だけではありません。
裁量トレードでやってしまいがちな、一時的な感情や思い付きによる失敗も防ぐことができます。
思いつきの排除
「思い付き売買は失敗の元」
とはいうものの、裁量トレードでこの呪縛から逃れることは難しいものがあります。このパターンでの売買は失敗の元になるというのは多くの投資家が身に染みて知っています。
それでも、現実に裁量トレードで思い付き売買を完全になくすこと至難の業です。
「売買ルール厳守 思い付き売買はしない」
こう心に決めていても為替変動をみているとついつい手を出してしまいたくなるのが普通だからです。
リピート系自動売買は、こういう思いつき売買を完全に排除できるようになります。
当然、使い込むに従い収益も安定してくることになります。
最初のうちは「思いつきの設定変更」がしたくなる
実は、リピート系自動売買でも慣れるまでは、ちょっとしたことで設定変更を検討したくなるものです。
でも、後から考えるとそれはうやるべきでない設定変更であることが多いものです。
それも最初のうちです。
設定変更をまめに変えない方が安定した利益だせるという自信がついてくれば、リピート系自動売買の設定変更をこまめに変えようという気持ちは自然に薄らいでいきます。
私自身も、設定変更検討は数ヶ月に1回程度です。ループイフダンとトライオート設定は、利益幅など基本部分は半年以上手をいれずにそのままです。
たまに「こうしたら、もっと利益を出せるかもしれない」と閃くこともあります。でも、そのアイデアは数日保留にします。
数日もすると「このアイデアにはこういうリスクがある。気づかずに稼働させていれば証拠金が不足するところだった」という具合に、アイデアの陰の部分にも気づくことになります。
私の場合、ほとんどの結論は「このままいこう」となります。
魅力その4:売買方針を貫徹してくれる
リピート系自動売買は、一度設定しておけば為替変動と共に設定通りの売買をしてくれます。
- ちょっと怖い下げ相場も自動的に攻めてくれる。
- ついていきにくい上げ相場もルール通りについていく。
当たり前と言われてしまいそうですが、ここは私が一番ありがたいと感じている部分でもあります。
「相場が下落したら買おう!」
なんて思っていても、実際に下落するとなかなか買えないものです。
「もうちょっと下がりそうだ。そこまで待とう」
なんて思うと、そこまで下がらず上昇開始することもよくあるからです。多くの投資家が一度は経験することです。
リピート系自動売買であれば、ちょっと買うのが怖い下げ相場でも下値を丁寧に拾って売買を続けてくれます。
上げ相場の時も同様です。
「まだ上げる」と自信があっても、上げについていくのは骨が折れるものです。天井つかみが怖くない人はいません。大きなポジションを天井つかみで保有したときの後悔感と恐怖は半端なものではないからです。
これも、リピート系自動売買であれば設定どおりにしっかりと追いかけてくれます。当然、何本かは天井圏でをつかむことにもなります。
それでも、それを想定内とする設定をしておけば売買本数は分割されて大量の買いポジションを天井で保有して苦しむということは避けられます。
上げ相場と下げ相場でのこれらの対応は、順張り派か逆張り派かで得手不得手が違ってきます。でも、万能の投資家はいないので、どちらかの局面は苦手なことが多いものです。
リピート系自動売買を利用すれば、どちらのタイプでも上げ相場・下げ相場ともに当初の想定通りに対応していくことができるようになります。
魅力その5:レンジ相場に強い
リピート系自動売買は、行ったり来たりの値動きをする「レンジ相場」で大きな威力を発揮します。
米ドル円110−115円を行ったり来たりする展開などは、大きな含み損を抱えることもなく、安心して利益を積み上げられる最高の展開です。
「米ドル円買い設定」であればガンガン上げる相場が望ましいと思われがちですが、現実にはそうではありません。
「山高ければ谷深し」の諺のごとく、大きな上げ相場の後には大きな下げ相場があるものです。
リピート系自動売買で、上げ相場を追いかけていく設定にしておけば上げ相場で利益を積み上げていくことはできます。でも、相場水準が上がっていけば下げ相場で買い下がれる下限も切り上がっていきます。
「当初の設定:下限95円ー上限115円の範囲で売買」
これが、米ドル円125円まで上昇すると下限95円が切り上がっていきます。
「125円になった時:下限105円ー上限125円」
でも、相場が反転して大きな下げ相場となると、一気に含み損が拡大することになります。
- 当初の設定で95円まで下がった時
- 125円まで上昇して95円まで下がった時
同じ米ドル円95円でも抱える含み損は全く違ってきます。
「リピート系自動売買は設定通りに動いているときが要注意」
ともいえます。
設定通りの動きで、利益がポンポン出ているときこそ「設定変更検討」の時期です。とはいえ、「値幅を拡げる」あるいは「売買数量を減らす」などの対応策をとってリスク調整をしていけば問題はありません。
為替相場の8割はレンジ相場
レンジ相場に強いというのは、頭で考えている以上に為替相場攻略上とても有利であり、実際に利益をもたらしてくれます。為替相場の8割はレンジ相場とも言われているからです。
レンジ相場を上手にとるのは裁量トレードでは難しいものです。
どこでレンジ相場に入るのかを正確に予測するのもまず無理です。為替相場はレンジ相場が多いとはいっても、ピタリと決められた値幅で動くことはまれだからです。
仮に、裁量トレードでレンジ相場をうまく捉えられたとしても、何も考えずひたすら売買注文を出すというのは、普通の人間にはできません。はそんなに単純には出来ていません。
上げれば「そろそろブレイクしそうだ」とか「ここで抵抗線があるので下げるはず」といろんな予想をしたくなるからです。
自動売買化するからこそ、機械的に売買してレンジ相場を収益源に変えてくれます。
その6:長期投資向き
リピート系自動売買は、短期で大きな成果を挙げるのは難しいことは既に書きました。この特徴は、長期投資に向きます。
例えば、ループイフダン口座の毎月の利益は以下のような感じになっています。
参考:ループイフダン 成績推移
昨年6月より運用資金を100万円にして、その後は入出金を行っていません。毎月の推移を見ていただくと、数千円〜数万円の利益が出続けているのが確認できます。
毎月の利益額、少ないですよねぇ。
でも、こういう利益でも1年間積み上がると利益率10〜20%前後にはなります。相場の流れさえ合えば、この設定でも30%以上可能となる年もあると思っています。
不運な時期でも破綻可能性は少ない設定でこれくらいの利益率であれば、私としては満足です。
目先の相場予測不要
「本日の要人発言」や「重要指標発表」などの短期要因は、リピート系自動売買ではそれほど気にせずに済みます。
重要指標発表で予想どおりに相場が動いたところでほとんどの場合、利益額はたかが知れています。
なので、設定のときは長期見通しのみを優先して行うこが重要となります。
私は、数年先の世界経済情勢予測を設定の基本としています。といっても難しいことを考えているわではありません。
- 日米経済差の拡大は傾向は今後も当面続く。
- 国力差を背景とする為替値は長期的には円安とならざるを得ない。
これらを元に「長期的には円安傾向」というのが私のリピート系自動売買の今の基本方針となっています。
トランプ大統領が「円安批判」をしようと、日本と米国の経済格差は縮まるわけではありません。
こういう要人発言で円高になったところで、それは一時的な流れにすぎず、しばらくすれば円安となって押し戻されることになります。ただ、一時的な流れに過ぎないとはいっても半年や1年間円高気味の相場が続くことだってあります。
でも、上げたり下げたり往来相場を繰り返しながらいつかは既定の長期見通しの流れに戻ってくることになります。
この往来もリピート系自動売買では、収益源となります。
この見通しは、ほとんどの日本人が感じている一般的なものであり、それほど奇抜なものではありません。リピート系自動売買で有効な長期見通しはこの程度の「一般的な見通しで十分」です。
目先の相場予測はせずに、大きな網をかけておけば自然と運用資金が増えていきます。
定期的に口座管理画面をみて資産が増えていることを確認する、その流れが定着してくるとリピート系自動売買は手放せない存在となっていきます。
その7:多くの投資アイデアが公開されている
リピート系自動売買は、ブロガーだけでなく各口座の公式ページでも様々な運用アイデアが公開されています。その中で、新規仕掛け開発が目立つのが以下の2口座です。
この2口座ともに定期的に新仕掛けを投下しています。トラリピ「プロモデル」などは運用成績マイナス部分についても公開してくれるため、リスクもしっかりと認識させてくれる透明性のあるものになっています。
最近の流行は「損きり基準を明確にした両建て系」のようです。買いだけにこだわらず売りも仕掛け、大きな含み損を抱えないように損きりも実行します。
設定通りにやっていけば「大損」はせずに済みそうな仕掛けです。
ただ、私はこれらの両建て系の設定を使う予定はありません。「米ドル円買い」の方針を変えるつもりがないからです。
今のままでも堅実に利益を積み上げてくれているので、敢えていじる必要性を感じていないのです。
現状より利益率を上げたいという気持ちはあります。でも、利益率を上げることはリスクを上げる又は制約を増やすことと同じ意味があります。
どういうことだ?
「単純に利益率だけが上がるという夢のようなことはない」という意味です。
利益率を上げる方法は大きく2つあります。
- もっと大きなリスクを取る。
- 「損きりの厳守」など売買に制約を作る。
リピート系自動売買はシンプルな仕組みだから投資の基本原則通りに考えることができます。
損きりなどの制約を作らずに利益率を上げる方法があるとすれば、「リスクを上げる」形になります。
私の設定は「基本的に損きりはしない」としてあるので、低リスクで利益率はそこそこを維持できればよいという考えでやっています。
でも、新規公開される仕掛けは内容を必ず確認しています。ロジックなどを学ぶ材料としているからです。良い部分は知識として吸収しながら、将来の設定変更検討時には役立てていくつもりです。
余裕資金をスワップポイントサヤ取りで運用
ローリスク設定のリピート系自動売買口座では、暴落期などが到来しない限り口座資金にはかなりの余裕があるのが普通です。
私は、この資金をスワップポイントサヤ取りの証拠金として使うこともあります。
参考:スワップポイントサヤ取り(異業者両建)の低リスクなやり方
年に数回ですが、リピート系自動売買口座のスワップポイントが「買い口座」「売り口座」として使える時期があります。
その時期に余裕資金を使ってポジションを作っておいて、スワッポイント差利益を享受する訳です。
この場合、資金管理には十分に注意をします。
相場が暴落気味になった時やスワップポイントサヤ取りポジションで大きく動いたときなど、資金不足となる状況が起きれば「スワップポイントサヤ取り」と「リピート系自動売買」の双方のポジションが一気にダメになるリスクがあるからです。
まあ、資金管理といってもたまに口座管理画面をみて資金余力を確認する程度で十分なんです。
ポイント制度も充実傾向
リピート系自動売買全体の傾向ではないのですが、取引ポイントの制度も充実してきています。
ポイント制度が一番充実しているのが「トラリピ」です。取引量に応じて手数料の0〜15%のポイントが発生します。これに「取引日数」「キャンペーン」などでもポイント発生があるため、結構貯まります。
私も3月から開始して3ヶ月くらいで1000ポイント以上貯まったので、先日交換しておきました。
トラリピで獲得できるM2Jポイントは「楽天ポイント」に交換可能です。
上記記事でも書きましたが、この仕組みを利用して「楽天ポイントで投資信託を買う」予定にしています。5月に新聞上で発表されているのですが、楽天証券では近々楽天ポイントでの投資信託購入が可能になるはずなのです。
「トラリピで得たポイントを投資信託で更に運用」
こんな流れで新たな資産増加サイクルを作っていきます。
FX自動売買2017 目次
FX自動売買2017の目次です。