FXオプションプレミアム取り 検証その9
保有FXオプションポジションの期日8月1日まであと2週間となり、利益もほぼ確実となってきました。そろそろ「次の一手」を考えています。
含み益100,950円 ここからの目論見と戦略
含み益100,950円となりました。あと2週間で104,650円まで増える予定です。
2週間で3,500円ほどですので、もう決済しても良い気もしますが今回は最後まで保有するつもりでいます。
だって、「何もせずに低リスクのまま受け取れる利益」だからです。
この局面で、同じ米ドル円プット・オプション売りポジションを作り直すという選択肢はあります。でも、権利行使価格105円でのプット・オプション売りポジションは、現在レート米ドル円113円段階では受け取れる金額は僅かなものになってしまいます。
プット・オプション権利行使価格を110円などにすれば、相応のプレミアムが受け取れるポジションは作れるのですが現在値にかなり近くなるため、米ドル円下落時には相応のリスクがでてきます。
現在ポジションの権利行使価格は105円です。残り2週間で一気に円高になったとしても、そこまで落ちていく可能性はかなり薄い水準です。
こんな流れで、「今のポジションはこのままあと2週間保有して利益を増やしながら、その間に次の戦略を練る」というのがもっとも妥当だという考えに落ち着きました。
FXオプション 次の一手
次の一手の候補はいくつかあります。
- 米ドル円プット・オプションを再度売る。
- 米ドル円コール・オプション売りに変更する。
- 米ドル円でストラングルの売りを仕掛ける。
いずれにせよ「売り」が基本です。プレミアムの時間的価値減少を効率的に利益に変えていくには「売り」が一番良いからです。
米ドル円は、まだ上昇余地があるとみています。
その想定からいけば、まだまだ「プット・オプション売り」で攻めていって問題ないかなという気もしています。
その一方で、「米ドル円高値圏で米ドル円買いポジション的存在が増えるのは望ましくない」という気持ちもあります。
私は、長期保有で米ドル円買いポジションを常時40万通貨くらい保有しています。
この状況から、米ドル円プット・オプション売りは、米ドル円買いポジションと同様のリスクを負うので、米ドル円下落相場転換となった時には、手持ち米ドル円買いポジションとFXオプションの両方で含み損を抱えるリスクがあります。
プット・オプション売りを継続するのであれば、この辺のバランスに配慮していかねばなりません。
現在保有ポジションの権利行使日(最終売買日)は8月1日です。
もしも、権利行使日の8月1日までに米ドル円の高騰が更に続くようであれば、次のポジションはプット・オプションではなくコール・オプション売りも有力候補です。
コール・オプション売りはFXでは米ドル円売りポジションと同等のリスクを負います。「米ドル円が下げた時に利益となるポジション」でもあるため、長期保有の米ドル円買いポジションとの組み合わせ相性が良いFXオプションポオジションでもあります。
この組み合わせは、調度FXオプションで有名な「カバード・コール」戦略とも呼ばれています。
権利行使日時点で、「米ドル円値動きがこのあたりで膠着しそうだ」という時は、プット・オプション売り+コール・オプション売りの両方を仕掛けるという選択肢もあります。
これは、FXオプション戦略では「ストラングルの売り」と呼ばれています。
米ドル円は、「変動期」と「膠着期」がはっきりとわかれやすい通貨ペアです。数円の範囲で数ヶ月往来相場を続けることがよくあります。3ヶ月あるいは半年くらいそういう値動きを続けて、一気に上か下に動いていきます。
「膠着期」であれば、両方のオプションを売る「ストラングルの売り」戦略が有効になります。
「ストラングルの売り」は、コール・オプションとプット・オプションを両方売るので狙い通りにいけば、他の戦略に比べてプレミアムを2倍近く取れる可能性があります。
無論、米ドル円が想定外に大きく動くようなときはそれだけの損失のリスクも覚悟する必要があります。
これら、3つの戦略のどれでいくか、ここからの2週間の状況をみながら決めていくつもりです。
FXオプションは、欲を出し過ぎずにゆっくりやっていけば、堅実に利益を得られる使い方が出来ると感じています。ここからも、これまでの成果をもとにやっていければと思っています。
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