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FXとFXオプションの共通点と相違点

前回、FXとFXオプションの現実の損益の差の出方などについて書かせて頂きました。

 

あの説明だけでは、ちょっと不足している気がするので、個別の売買説明に入る前に「共通点と相違点」についても簡単にまとめさせていただきます。

FXとFXオプション 共通点

まずは、共通点からです。

 

  • 同じ為替レートで売買する。
  • 同じ口座内で売買できる。
  • 税金区分同じ

 

FXオプションは特別な存在ではありません。FXと同じに考えて良い部分がいくつもあります。

 

同じ為替レートで売買する。

 

FXもFXオプションも「同じ為替レートによる変動」を使います。

 

バイナリーオプションなどでは、専用のレートが用意されているところもあるようです。サクソバンク証券などのFXオプションは、FXで売買している為替レートを元に生成されたプレミアムを売買します。

 

なので「米ドル円上昇で利益が出るポジション」を保有していれば、FXで使用する米ドル円レートが上昇すればFXでもFXオプションでも利益がのってくることになります。

 

同じ口座内で売買できる。

 

FXオプション取引は、FX口座に入金してある資金をそのまま共有して売買できます。

 

FXと株式口座などは、ポジションを作る時に「口座間の資金振替」などをして資金を振り分けねばなりません。

 

でも、FXとFXオプションはFX口座に入金した資金でそのまま売買ができます。

 

尚、FXオプションを売買するための手続きは別途必要になります。

 

これはサクソバンク証券のFX口座開設後にFXオプション開設の手続きをする流れになります。

 

この手続きは、同じ口座内でFXオプションを使えるようにするだけなので「口座追加開設」というよりは「銘柄追加手続き」に近い感じになります。

 

同じ口座内で、FXとFXオプションポジションを共有できるのでFX+FXオプションという合成戦略も効率的にできます。

 

  • FX:米ドル円買い 
  • FXオプション:米ドル円コール・オプション売り

 

これは、「カバード・コール」と言われているやり方ですが、この2つのポジションを1口座内で資金移動せずに作れます。

 

私も、これと同じようなポジションを保有したことがあるのですが、これまではFXとFXオプションそれぞれ別口座で保有してきました。

 

これは、「まずはFXオプション専用口座としてFXオプション研究に専念する」という意図がありました。

 

FXオプション自体の研究はある程度済んだので、今後は口座内で「FX+FXオプション」を保有するような形態も試していくつもりでいます。

 

税金区分同じ

 

FXとFXオプションは、税区分も同じ「分離課税の雑所得」です。このため、「損益合算」「損失繰越」などもできます。

 

注意すべきは、株式投資と投資信託です。税率は同じですが税区分は別になります。なので、株式投資。投資信託の収益とFXオプションの損益合算などはできません。

 

同じ税区分に入る主要な投資商品には、以下のものがあります。

 

  • FX
  • FXオプション
  • CFD取引
  • 先物取引
  • 商品先物

 

これらは、全て税区分が同じになります。複数の投資商品を取引する方はFXオプションも税区分上相性の良い投資商品ということになります。

 

慣れてしまえば違和感がなくなる。

 

FXオプションを使い始めて半年近くになります。最初のうちは、FXとは違う制度に戸惑うこともありました。

 

でも、1〜2ヶ月でそういう違和感はほとんど消えました。

 

おそらく、慣れるに従い、FXと組み合わせてリスクを下げる方法が次々に浮かんでくると思います。

 

FXでスワップ投資用の放置ポジションを保有中の方など、FXオプションで有効なリスクヘッジ+新収益源確保の可能性があります。

 

私の運用でその一端をお見せできればと思っています。

FXとFXオプション 相違点

FXとFXオプションの大きな違いといて以下が挙げられます。

 

  • 為替レートとプレミアムの差
  • 必要証拠金の差
  • オプションは、現在値とは違う値の売買ができる。
  • 「期日」の存在
  • 同じ数量であればFXの方が利益が大きくなり易い。
  • 同じ数量であればFXの方が損失が大きくなり易い。

 

大雑把ですが、それぞれ簡単に説明させていただきます。

 

為替レートとプレミアムの差

 

FXは「為替レート」そのものを売買して、オプションは為替レートを元にした「プレミアム」を売買するという違いがあります。

 

FXの場合、米ドル円現在値が110円であれば上がりそうであれば「米ドル円買い」、下がりそうであれば「米ドル円売り」というポジションを作ります。

 

FXオプションでは、例えばこんな表をみながら売買します。

 

FXオプションで利益を伸ばす使い方

 

ページ中ほどにある表の数値が全て「プレミアム」です。この表自体も全体の一部にすぎません。

 

これら全てが売買できるため、「米ドル円上昇に向けて仕掛ける」というだけでも選択肢が大きく拡がります。 

 

プレミアムには主に以下の要素が加味されています。

 

  • 原資産価格
  • 権利行使価格
  • ボラティリティ(価格変動率)
  • 残存期間(権利行使期日までの期間)
  • 短期金利・配当率等

 

先程の記事でいくと、この中での米ドル円レートは106.76円です。

 

このときに107円のコール・オプションを売買しようとすると期日ごとにプレミアムが決まっています。

 

同じ107円のプレミアムなのに、値が違うことが確認できるはずです。

 

この「同じプレミマムなのに値が違う」理由が上記要素を加味した結果ということになります。

 

期日の存在

 

先程の説明と重なるのですが、FXオプションで特徴的なのが「期日」です。FXでは期日が存在しないので、この期日だけは1項目として抜き出して書かせていただきます。

 

FXオプションは、期日になれば必ず清算されます。清算方法は2つあります。

 

  • 差金決済
  • 清算とともにFXポジション発生

 

どちらにするかはポジション毎に選ぶことができます。変更も随時可能ですので、あまり神経質になる必要もありません。

 

先程のプレミアム表をみて頂くと、各列の一番上に「12−2−2018」という具合になっていて、2018年2月12日期日を意味しています。

 

  • 期日が短ければ短いほど、プレミアム代金は安くなっていきます。
  • 期日が長ければ長いほど、プレミアム代金は高くなっていきます。

 

これ「利益の源泉」に出来そうな気もしますよね。

 

誰もが気づく部分としては、「売りポジション保有しておけばプレミアム代金安くなった部分はそのまま利益になるはず」ということです。

 

これは、実際にその通りになります。

 

値動きが緩い時期などは、「売りポジション」を保有しているだけでおいしい想いができます。当然、留意しておくべき点もあります。その辺は、この連載で詳しく書かせていただきます。

 

必要証拠金の差

                ・

FXとFXオプションでは証拠金制度の仕組みが異なっています。具体的には、オプションの「買い」と「売り」で必要証拠金の計算方法が2つに分かれています。

 

  • 買いの場合:プレミアム代金のみ
  • 売りの場合:FXと同様と考えて良い。

 

「売り」の必要証拠金額は、サクソバンク証券HPでは以下のように説明されています。

 

売り手は必要証拠金を差し入れる必要があります。

 

その必要証拠金の額は、FXオプション取引では原資産である通貨ペアまたは貴金属ペアの建玉を保有した場合と同じ証拠金計算方法により求めた額になります。

 

原資産という単語で混乱するかもしれませんが、要は「FXで同じポシションを保有したときと同じ必要証拠金が必要」という意味合いです。

 

  • 米ドル円売りポジション 10万通貨
  • 米ドル円コール・オプション売り 10万通貨

 

この2つのポジションの必要証拠金は基本的に同じになります。

 

これに対して、大きく違うのが「買い」です。サクソバンク証券HPでは以下のように説明されています。

 

買い手は損失が限定されるため必要証拠金を差し入れる必要はございません。

 

これだけ読むと、「ゼロ円でポジション作れるの?」と疑問を持つ方もいそうですが、当然お金は必要になります。

 

数万円で10万通貨の売買も可能

 

ここで書いているのは「レバレッジを効かせた証拠金は不要」という意味合いになります。

 

買い方は、「プレミアム代金」満額が必要な資金となります。満額なので、レバレッジ●倍というような証拠金制度とは違う訳です。

 

例えば、米ドル円10万通貨のコール・オプション買いでプレミアムが0.2だとします。

 

プレミアム代金=0.2×10万通貨=2万円

 

この場合のプレミアム代金は2万円です。FXオプションで「買い」を行う場合、必要なお金はおこの2万円のみで済みます。

 

実際に、これに近いFXオプションポジションは何度か保有しています。

 

FXオプション 2018年3月運用状況記事

 

この時保有していたAUDUSDプット・オプション買いポジションは、プレミアムが0.00256米ドルでしたので10万通貨保有するための必要資金は約28千円くらいでした。

 

  • 計算式:0.00256×10万通貨×110円(米ドル円レート)=28,160円

 

AUDUSD10万通貨売買の代金としては、とってもお手軽な金額ですよね。

 

通常、FXでAUDUSD10万通貨売買するにはレバレッジ25倍で余裕のない状態でも、大体35万円の証拠金が必要となります。

 

この場合、その10分の1以下の2.8万円くらいで済むわけです。

 

FXオプションは、使い方次第で「小資金で大きく増やす」ような目論みでも使うことができます。

 

実際のところ、先程のAUDUSDポジションが、目論み通りの値動きとなってくれれば、この2.8万円が28万円くらいになることだってあります。

 

そういう意味では「低リスクでありながら、大化けの可能性のあるFXオプションポジション」とも言えます。

 

オプション買いの必要資金がこれだけ少額で問題ないのか?

 

こう思われた方もいるかもしれません。

 

「全く問題ないのです」

 

なぜならば、オプションの買いポジションの損失はこのプレミアム代金が上限となるからです。

 

例えば、先程のAUDUSDプット・オプション買いポジションは「AUDUSDが下がると儲かるポジション」です。

 

AUDUSDが上昇することになれば、このポジションは損失となるのですが、プレミアム代金は最悪ゼロ円になるだけでマイナスになることはありません。

 

専門書には「オプションポジションを放棄する」という書き方もされるのですが、いずれにしても「オプション買いポジション」では、想定外の動きとなっても大損となることは避けられます。

 

 

なんか、この「オプション買い」ってとっても良いことが多い気がするぞ。


 

ええ、文章だけで考えているとそうなるかもしれませんね。でも、よいことばかりでもないんです。

 

いずれ書きますが、こういうプレミアム代金の安い買いポジションのデメリット部分も簡単に説明させていただきます。

 

安いなりにはそれなりの理由があります。例えば「期日が近い」とか「現在値から離れた値のオプション」といった理由です。

 

つまり、プレミアムが安くお手軽に購入できるFXオプションは、確率的には利益になりにくいことが多いということです。

 

実際のところ、先程の記事のAUDUSDオプションポジションは、一時1.5倍くらいまで上昇しながらも最終的にはプレミアムゼロ円(=約2.8万円の損失)で終了しています。

 

FXオプションは、「買い」と「売り」の特徴を押さえながら使っていく必要があります。

 

オプションは、現在値とは違う値の売買ができる。

 

FXオプションは、FXレートとは違ったレートでの売買ができます。FXだけの方は、この部分は不思議でしょうがない部分かもしれません。

 

例えば、米ドル円現在値112円のときに108円の米ドル円オプションの売買が出来たりします。

 

米ドル円112円のときに「108円にならないと損をしない」というポジションを持てたら・・・・・どうでしょうね。

 

損しにくいですよね。

 

FXでは、こういうのは「不可能」なことなのですがFXオプションでは出来てしまうのです。

 

これ、FXオプションの大きな魅力でもあります。現在保有中の具体的なポジションでご覧ください。

 

米ドル円107.5円くらいで作成した105円ポジション

 

4月10日と4月25日に1本ずつ作った米ドル円プット・オプション売りポジションです。このポジションは・・・・

 

  • 「米ドル円が105円ープレミアム値約1.0465=103.9535円未満まで下がらなければ損をしない」

 

・・・というポジションです。

 

当時の米ドル円レートは約107.5円くらいなのですが、オプションの権利行使価格は105円です。

 

作った時点の為替レートのままであれば、問題なく利益ですし、2円程度の下落でも利益になります。

 

単純に「勝ち易いポジション」です。

 

このポジションは、まだ保有中です。期日が8月1日ですのでそろそろです。期日になれば104,650円の利益が確定することになります。

 

どの売買値を売買するかで悩む

 

現在値と違う為替値の売買が出来るのは大きな魅力ですが、最初は「どれを売買すればいいんだ」と悩むはずです。

 

FXオプションは、本当に多様な使い方ができます。皆さんの運用スタイルにどれが合うかは試してみないとわからないです。

 

最初は小枚数でいろいろと試してみるのがおすすめです。

 

試していく中で、自分の運用法に合うFXオプション活用法が浮かんでくると思います。それを少しづつルール化していけば、安定した利益に繋げているはずです。

 

私自身が、そうやってFXオプション活用を続けてきました。

 

私が試した部分については、連載中で記事にまとめていく予定です。

 

同じ数量で値動きであればFXの方が利益が大きくなり易い。
同じ数量で値動きであればFXの方が損失が大きくなり易い。

 

この2つは一緒にまとめさせて頂きます。

 

FXオプションというと「ハイリスク・ハイリターン」というイメージを持っている方も多いようです。でも、現実はそうではありません。むしろ、FXの方が相対的にリスクが高い傾向があります。

 

これは「バイナリーオプションとの混同」や「よくわからない取引」や「大損したという話を聞いたことがある」というのが背景にあるのだろうと推測されます。

 

あと、たまに企業で「オプション失敗で巨額損失」なんて記事がでたりするので「とっても怖い投資商品」というイメージもあるのかもしれません。

 

実際「オプション失敗 巨額損失」などで検索すれば、いろんな事例がでてきます。

 

これらと似たようなことになったらどうしよう、と考えるのも無理はありません。

 

「FXオプションは、相当怖い投資商品に違いない!」

 

こう思われるのも無理はありません。

 

でも、こちらをご覧ください。

 

FXとFXオプション比較 下げ相場を狙う3つの仕掛け

 

これは下げ相場を取るための3種類のポジションの比較です。FX1つとFXオプション2種類の合計3種類となっています。

 

この中で、相場逆行した場合にもっとも損失が大きくなるのは「FX」なんです。

 

ちなみに、利益が大きくなるのも「FX」です。

 

つまり、「ハイリスク・ハイリターン」の度合いで単純比較するのであれば「FXの方がハイリスク・ハイリターン」という見方ができます。

 

FXオプションで巨額損失が多いのはなぜか

 

では、なぜそんな「巨額損失」事件の主役となるような壊滅的な損失がFXオプションで発生したりするのでしょう。

 

FXオプション巨額損失は、ほぼ例外なく「売り」で起きます。

 

「買い」ではリスクが限定されるため、想定以上の損失がでることはないからです。

 

一方、勝ち易い仕組みが作り易い「売り」は、相応のリスクもはらんだ仕掛けになります。

 

でも、先程の記事のように「FXの方がリスクが高い」はずなんです。

 

それなのに、「企業がFXで巨額損失」という話はほとんど聞いたことはありません。

 

FXとFXオプション、両方やっている身としては不思議なところです。

 

これに関する見解はいろいろとあります。私は、大きく3つあると思っています。

 

  • FXオプションの理解不足
  • イメージの違い
  • 儲けやすいが故の落とし穴

 

FXオプションの理解不足

 

まずは「FXオプションの理解不足」です。

 

巨額損失を出したときの企業担当者の発表時には、「こんな損失が出る取引とは知らなかった」という趣旨の言葉がよくでてきます。

 

この言葉は、半分本心だろうと思います。

 

FXオプションを勧めてくるのは、ほとんどが企業が信頼を置いている金融機関です。勧める側としては、まずは導入してもらうために「買い」のリスク限定の仕組みや何倍にも上昇した事例などを紹介するでしょう。

 

FXオプションが企業財務の安定に寄与する部分を強調するのは間違いないところです。

 

無論、「売りのリスク説明」もするでしょうが投資に詳しくない企業担当者にとっては、オプションのリスクを理解できるようになるまでには相応の時間がかかります。

 

企業担当者としては、信用している金融機関担当者が強く勧めてくるものであるため、少々不明なところがあっても「やってみようか」という気持ちになったという可能性は十分にあります。

 

その「少々不明なところ」が想定外の損失に繋がっていくという流れです。

 

専門家にお任せという落とし穴

 

運用額が数億円・数重億円以上となるのも珍しくない高額金融商品契約、それを企業担当者が内容を完全に理解せずに導入するなんておかしい。

 

こう思う方もいるかもしれません。

 

でも、現実にはよくあることです。

 

私自身、サラリーマン時代には税理士さんを通じて企業向けに生命保険を販売していました。

 

私たちが企業向けに販売していたのは、月1万円とか月5万円とかの普通の生命保険ではありません。年間保険料数千万円〜数億円になることもある高額生命保険です。

 

今はかなり制限されているのですが、当時は節税目的で生命保険を使うことがよくありました。

 

中にはかなり複雑な仕組みを持った生命保険もあります。

 

担当者が完全に理解できていないと思われるものもあったのですが、契約に至るケースも多いのです。

 

その背景には「専門家である税理士さんの薦めたのだから信頼しよう」という気持ちがあります。

 

この流れは、金融分野全般でよくありがちなことです。

 

複雑な金融商品全てを完全に理解するのは困難なところがあります。それでも金融商品販売担当者の提案が魅力的なものであれば、「試してみたい」という気持ちが働くことは誰にでもあります。

 

導入した金融商品が企業に利益をもたらすようであれば、その企業担当者の成績にもなります。本当に企業のためになるのであれば試してみたくなるのは当然です。

 

「完全には理解できていないが、信頼している担当者もリスクは低いといっていることだし、やってみるか」

 

金融機関で営業をしていた経験からも、FXオプション導入の始まりは、こんな感じだったのかもしれないという気がします。

 

イメージの違い

 

次に「イメージの違い」です。FXオプションは、FXなどに比べて高度な知識の必要な金融商品であるというイメージが違います。

 

投資に詳しくない方から見ると、株やFXは「只のバクチ」にしか見えません。

 

でも、FXオプションのイメージは違うんです。

 

「企業資産を守るためにFXオプションは有効」なんてトークでその一見高度に見える仕組みを紹介されると、インテリ層の多い大企業担当者の方は興味を持ってしまうのかもしれません。

 

FXオプションを始めたばかりのことは、売買の選択肢が多いがゆえに、うまく組み合わせれば確実に勝てそうな「知的ゲーム」のような感じがする時期があります。

 

一種の「パズルゲーム」です。FXオプションのいろんな選択肢を組み合わせて損益グラフを作る流れは、シグソーパズルを完成させる流れにも似ています。

 

パズルゲームと違う点は、FXオプションに「完成はない」ということです。

 

パズルゲームは、最終的に「完成」があります。でも、FXオプションにはどのような相場展開でも利益を出せるという「完成」の組み合わせは存在しません。

 

誰もが、「完璧な組み合わせに夢中」になり、最終的には「やはり完璧な組み合わせはなかった」という結論に至ります。

 

でも、これに気づくには時間がかかります。FXオプションをいろんな視点で組み合わせて実際の売買をして成功したり失敗したりする経験が不可欠です。

 

私もそういう組み合わせに夢中になった一人です。

 

不思議なもので、「完璧な組み合わせがない」ことがわかってくると、FXオプションにもっていた「高度な知識の必要な金融商品」というイメージも日に日に薄れていきます。

 

数ヶ月もすれば、FXもFXオプションも同じような投資商品で仕組みが違うだけというところに落ち着きます。

 

一般投資家であれば、そうやってFXオプションに慣れていくことができます。様々な経験をしながらリスク管理も上手になっていきます。

 

でも、企業担当者は一般投資家のような経験を積むことは出来ません。

 

トレーダーではないので、いろんな取引を試しながら理解を深めていくことが出来ないからです。その差が、いざというときの明暗を分けていくことにもなるという気がします。

 

儲けやすいが故の落とし穴

 

最後に。「儲けやすいが故の落とし穴」です。

 

前2項目は、どちらかといえば「FXオプションの理解不足」を原因とするものでした。最後の項目は、逆に「FXオプションをよく知っているからこそ落ちる落とし穴」です。

 

FXオプションで巨額損失を出した企業の中には、資産運用を主業とする金融会社も入っています。

 

FXオプションの仕組みに精通しているはずの人々が、こういう大きなミスをしてしまう原因は先程の企業担当者とは別のところにあります。

 

先程、「FXオプションは現在為替値とは別レートの売買ができる。これを利用すれば勝ち易い環境が作れる」という意味のことを書きました。

 

やってみるとわかるのですが、FXオプションは高勝率で勝ち続けることが可能です。

 

一時的に損失になっても、最終的に利益にもっていけることも多いです。

 

特に「売り」は、「時間価値の減少が利益になっていく仕組み」があります。時間が経てば経つほど利益となりやすいため、一時的な損失となっても「あと数日・数週間待てば利益になるかも」という希望を持ち易いのです。

 

無論「一時的な損失が永遠の大損失」に繋がるものかどうかは、その時点ではわかりません。

 

結果として、FXなら損きりするタイミングなのに、FXオプションでは損きりできずに保有し続けるというようなことが起こりえます。

 

ここら辺が大損に繋がる道のような気がします。

 

私自身がFXオプションをやっていて「FXなら損きりするところだけど、もう少し様子をみようか」という気分になったことは何度もあります。

 

「売り」からの仕掛けは、自然に高勝率の成績が出せます。でも、「負け」のときの判断基準をしっかりと持って、確実に実行していく必要があります。

 

ここは、とっても大切な部分です。

 

「売り」を使おうと思ったら、万が一のときの「損きり」ルールは必須です。

 

私のやり方は、連載中に順次説明させて頂く予定です。

FXオプション攻略 2018年版 目次

2018/07/23


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