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トルコリラ急落対策に有効 FXオプション2つの戦略

定期的に大きく下げるトルコリラ、FXオプションを活用することでできる対策をご紹介します。次回メルマガ「相場生活入門」で詳細説明をさせていただきます。

 

トルコリラ円買いポジション保有者が、トルコリラ急落時に苦しまないための防衛策の参考記事として作成させて頂いております。

トルコリラ急落で慌てないための一手

トルコリラ 急落 FXオプション

 

2018年8月24日午後12時30分時点のFXオプションUSDTRYプレミアム表です。USDTRY現在値は、画像上段中央の6.3100です。

 

FXオプションには「トルコリラ円」は今のところありませんが、USDTRY(米ドルトルコリラ」があり、これでトルコリラ円の急落対策もある程度可能です。

 

注意すべき点としては、「ポジションが反対になる」ことと「売買数量を調整する」ことです。

 

USDTRYTRYJPY(トルコリラ円)は、TRYの位置が違うため、為替変動上は逆の動きをします。

 

  • トルコリラ上昇:USDTRY下落=トルコリラ円上昇
  • トルコリラ下落:USDTRY上昇=トルコリラ円下落

 

こんな関係になります。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れればなんということはないです。

 

それと、それぞれの約定代金が違います。トルコリラ円現在値は17.86円です。米ドル円現在値112.575円という状況で1万通貨で日本円換算で約定代金がどれくらい違うのかを計算してみましょう。

 

  • トルコリラ円1万通貨=17.86円×1万通貨=178,600円
  • USDTRY1万通貨=6.3100×1万通か×17.86円=1,126,966円
  • 両者の比率:1,126,966円÷178,600円=6.31倍

 

USDTRY値が6.3100ですので6.31倍とはほぼ同じになります。これは偶然ではなくて、いつ計算してもこうなります。

 

どうしてこうなるかは、じっくり考えて頂くとして、トルコリラ円買いポジションの急落対策としてUSDTRYのFXオプションを使う場合、目安となる数量としては以下のように考えて頂くと良いです。

 

  • USDTRY1万通貨:トルコリラ円6.3万通貨(USDTRY値6.3000なので6.3倍)

 

トルコリラ円買い20万通貨保有中であれば、その急落対策として検討するFXオプションポジションは、USDTRY3万通貨以内くらいが妥当という感じです。

 

USDTRYとトルコリラ円は、かなりのケースで連動することが多いですので、これで一定の急落対策ができます。

 

尚、この後に書かせて頂きますが、「USDTRYの数量を増やし過ぎると、トルコリラ上昇期に損失になることもありますのでその辺に留意しながらやります。

 

この基本事項を抑えた上で「トルコリラ円買いポジション+USDTRYFXオプションポジション」でトルコリラ急落対策で有効となるFXオプションポジションは2つあります。

 

  • USDTRYプットオプション売り(薄赤色部分)
  • USDTRYコールオプション買い(薄青色部分」

 

それぞろ簡単に説明させていただきます。

 

その1プットオプション売り

 

これは、カバードコールとも呼ばれているやり方です。今回はプットオプション売りなので「カバードプット」と呼ぶ方が妥当かもしれませんが、考え方は一緒です。

 

仮に、薄赤色部分のプットオプション売りをしたとしましょう。プレミアム値は0.12903です。このプットオプションを1万通貨売った場合の日本円収支は以下のようになります。

 

  • トルコリラ円17・86円×0.12903×1万通貨=約23.044円

 

「売り」ポジションですので、この利益が上限になります。どのような変動があってもこのポジションでこれ以上の利益は得られません。

 

期日の11月21日にUSDTRYが権利行使価格を上回っていればこのプレミアムが受け取れます。USDTRYが上昇=トルコリラ円下落という関係です。

 

大きく下げなくても現在値近辺で少し下げた程度でも、利益が確保できますす。

 

トルコリラ円買いポジション保有者は、スワップポイントは通常通り受け取ったうえで、この利益を上乗せとして頂くことができます。

 

リスクとしては、トルコリラが上昇したときには、このFXオプションポジションは上昇の度合いに合わせて損失を被るところです。カバードコールの理屈としては「トルコリラ円買いポジションで利益がでるはずなので、それで相殺できる」ということになりますが、それが納得できそうにない方はこの戦略は採用しない方が良いです。

 

このプットオプション売りは、トルコリラがジリジリ下げたようなときに一番有効なポジションです。

 

その2:コールオプション買い

 

FXオプションでもう一つ取り得る戦略が、コールオプション買いです。

 

例えば、薄青色部分のプレミアムを買い増す。これも日本円換算でのプレミアム値を計算してみましょう。

 

  • トルコリラ円17.86円×0.17131×1万通貨=約30,595円

 

このコールオプション買いは、トルコリラが大きく下げたときに有効なポジションです。

 

トルコリラが大きく下げる=USDTRYが現在値6.3100から大きく上昇すると、このコールオプション買いポジションは利益が増えていきます。

 

仮にトルコリラが短期で10%下落したとしましょう。

 

10%下落となると、USDTRYは6.3⇒7.0と崩れます。この場合、このFXオプションで期待できる利益は以下のような感じになります。

 

  • 1通貨辺りの利益額:7.0−(6.3+0.17131)=0.52869
  • 1万通貨で日本円換算利益:トルコリラ円17.86円×0.52869×1万通貨=約94,424円

 

仮にトルコリラ円買いポジション10万通貨保有している方であれば、トルコリラ円1円下落による含み損はこのFXオプション利益でカバーできることになります。

 

このコールオプション買いの欠点としては、「大きく下落してくれないと利益にはなりにくい」ところです。利益となるには、プレミアム分以上の下落が必要です。このケースでも0.17131は現在値6.3100の約2.7%になります。

 

値動きの荒いトルコリラですが、いつも下げ続ける訳ではありません。

 

逆にコールオプション買いの良いところとしては、損失が限定されるという点があります。今回のケースでも、最大損失はプレミアム代金の約30,595円に抑えらます。大きな暴落相場となりそうなときには、FXでのトルコリラ円買いポジションの含み損増加をカバーしてくれる存在として使えます。この2つの方法、状況に応じて使い分けしていくと良いのではないかと思います。

 

 

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2018/09/24


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