コールオプションの仕組み FXオプションで注文を出す前に読む記事
コールオプションの注文を出すときなどに悩んだ時にお役に立ててもらうためのページです。随時、内容追加していきます。
コールオプション注文画面
米ドル円111.11円のときのコールオプションのプレミアム表の画像です。期日が縦に並んでいてその下に権利行使価格ごとのプレミアムが表示されています。
このプレミアムは、為替値かよび時間経過とともに更新されていきます。
最初は「売り」と「買い」がどちらかで混乱気味になることもあるかもしれません。
期日8月8日の列で権利行使価格111.00円のところをご覧ください、薄赤色と薄青色で分けられているのが確認できるかと思います。
- 薄青色:コールオプション買いのプレミアム値0.673
- 薄赤色:コールオプション売りのプレミアム値0.586
仮に売買数量10万通貨で保有すると、それぞれ以下のような状況となります。
コールオプション買いは、プレミアムを支払う側になります。具体的には、プレミアム代金0.673×10万通貨=67,300円を払います。米ドル円10万通貨の111円コールオプション買いに必要なお金がこれだけです。このポジションは、米ドル円が一定以上上昇すると利益になります。
下落すると損失となるのですが、その時の損失上限はプレミアム代金である67,300円になります。
FXでの米ドル円買いポジションのように、大きく下げれば含み損が膨らんだりするようなことはありません。
通常、米ドル円10万通貨の買いポジションには45〜50万円程度の証拠金が最低でも必要になります。
ある程度の為替変動も見込めば、短期売買でもレバレッジ10倍程度で100万円前後の資金を用意する方が多いと思います。
ちなみに、私の場合はレバレッジ3倍程度にすることが多いので10万通貨の買いポジションで400万円は口座に入れておきます。
これが、FXオプションでは67,300円で済みます。
ちなみに、米ドル円が実際に上昇したときには大きな利益を得る可能性もあります。
米ドル円が115円まで上昇すれば、理論上プレミアムは4以上になります。0.673⇒4以上ですので、約6倍です。
期日が8月8日と10日程度なので、「短期で大きく動きそうだ」というときに使うと効果的です。
コールオプション売りは、プレミアムを受け取る側になります。具体的には、0.586×10万通貨=58,600円を受け取れます。このポジションは期日に米ドル円が下がるまたは、一定以上まで上昇しなければ利益となるポジションです。
期日に米ドル円が111.00円未満であれば、この金額を満額受け取れます。111円以上となり、米ドル円為替値がプレミアムを加えた111.00+0.586=111.586円超えた場合、このポジションは損失となります。
損失は、限定されておらず米ドル円が上昇すればするほど膨らみます。
ポジションを作る際の必要資金もコールオプション買いと違います。
コールオプション売りの場合、必要証拠金としてFXで同通貨を売ったのと同じ金額を必要証拠金として入れておかねばなりません。
米ドル円為替値111円で10万通貨であれば、約45万円ほどの必要証拠金がなければこのコールオプション売りポジションが作れません。
コールオプション売りの大きな魅力は、「勝ち易いところ」です。このポジションも、米ドル円が期日に111.586円以上に上昇すれば損失となりますが、それ以外であれば利益となります。
米ドル円が下がれば勝ちは勿論ですが、8月8日にあと111.585−111.11=47.5銭以内の上昇で収まっても勝ちです。
確率的にみてもそうですが、実際にポジションを取ってみても「売り」の方が相当分が良いです。
「買い」「売り」相当ともに魅力とリスクがあります。使い分けの参考になれば幸いです。