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FXとFXオプションで利益出方法比較

米ドル円を売りたいと思ったときに利益を出す方法が3つあります。この記事では、それぞれがどのような形で損益がでるのかを比較しています。

米ドル円売りで利益を出す3つの方法比較

FX FXオプション 利益を出す方法比較

 

5月29日現在の米ドル円FXオプションプレミアム表です。これを元に本日の比較表を作成しています。真ん中上段の109.05円がこの時点の米ドル円為替レートです。

 

FXとFXオプションを使って、米ドル円下げ相場で売りで利益を出す3つの方法はこれです。

 

  1. FXで米ドル円売りポジションを作る(比較表:FX売りで表記)。
  2. FXオプションでプット・オプション買いポジションを作る(比較表:プット買いで表記)。
  3. FXオプションでコール・オプション売りポジションを作る(比較表:コール売りで表記)。

 

いずれも米ドル円が下げれば利益となり、上がれば損失となります。しかし、その損益は大きく違ってきます。

 

これらの違いを把握しておくことで、実際の為替相場でのFXとFXオプションの使い分けの参考にして頂ければと思っています。

 

上記3つの方法で、それぞれ10万通貨分のポジションを保有してFXオプションの期日である6月6日まで保有した場合に、為替レートによってどのような収支となるかを比較表にまとめました。

 

  • FXオプション売りは、上記画像109.05円で売りポジション作成した場合
  • プット・オプション買いは、上記画像左側の薄赤色部分、6月6日期日の109円プット・オプションを0.557で買い
  • コール・オプション売りは、上記画像右側の薄赤色部分、6月6日期日の109円コール・オプションを0.450で売り

 

米ドル円レートが109.05円から上下に動いた場合、それぞれどのような損益になるかでの比較です。それがこちらです。

 

FXとFXオプション 3つの方法比較

 

為替値 FX売り プット買い コール売り
110.00円 -95,000円 -55,700円 -55,000円
109.45円 -40,000円 -55,700円 0円
109.00円 5,000円 -55,700円 45,000円
108.50円 55,000円 -5,700円 45,000円
108.00円 105,000円 44,300円 45,000円
107.00円 205,000円 144,300円 45,000円

 


利益の出方、損失の出方、それぞれかなり違いがあることが確認できます。

 

FX売りポジション 大きく動けば利益・損失ともにもっとも大きくなります。この3つの中では「ハイリスク・ハイリターン」の方法と言えます。
プット・オプション買い 想定に反して米ドル円が上げた場合の損失は最大ー55,700円で済みます。下がれば、下落幅ープレミアムの差額分だけ利益になります。3つの方法の中では損失になる可能性は高いが損失は少なく済むポジションと言えます。
コール・オプション売り 想定に反して上げた場合は損失となりますがその損失額はFx売りポジションよりも少なくなります。109.45円までの上昇であれば損失にならないため利益になり易い反面、利益額は最大45,000円となります。このため、損失・利益ともに少ないが利益になり易いポジションと言えます。

 

この3つの特徴を理解しておけば、状況に応じたポジションの取り方が可能になります。

 

  • 下げ相場最終局面:もう大底臭いがリスク覚悟で売りポジションを入れてみたい。⇒プット・オプション買いでリスク限定で勝負
  • スワップ投資で買いポジション長期保有しているが、暫く下げ相場が続きそうだ。売るつもりはないが、少しリスクヘツジをしておきたい。⇒利益を得やすいコール・オプション売りを仕掛けて、上乗せ利益を狙う。

 

これは下げ相場の場合ですので、上げ相場ではこの逆のポジションを取れば似たような攻め方が可能になります。

 

これ以外にも様々な局面でFXとFXオプションを使い分けることでリスクを低減していくことができます。

 

私のブログでは、今後も実際のポジションなどをお見せしながら有効利用法をご紹介していく予定です。

 

サクソバンクFX

2018/05/29


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