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底値狙いのプット・オプション戦略

円高で米ドル円が大きく下げている。あるいは、ずっと「下げたら買おう」と狙っていた豪ドル円が大きく下げている。そんなときに、いつも私はこう思っています。

 

  • 買いたい。とっても、買いたいぞ!
  • でも、もっと底があるかもしれないから怖い
  • よし、あと1円下で指値注文を入れておこう。
  • 買えなかったらそれでもいいや!

 

皆さんは、こんな心理状態になったことありませんか?

 

こういう時は、後から見ると大底だったりすることも多いものです。大底でなくても、ある底値圏である可能性は高く、そこから少し下げてから大きく上昇したりするという展開もよくあります。

 

そして、上げてしまってから必ず思ってしまうのです。

 

「あ〜あ、あそこで買っておけば良かった」

 

今回は、こういう大きな後悔が、少し軽減されるFXオプション活用法をご紹介します。

あと1円下がったら買いたい時のFXオプション活用メモ

今回の微妙な心理に対応するには、プット・オプションの売りを活用します。

 

まずは、本日朝現在の米ドル円プット・オプションのプレミアム(取引値)をご覧ください。

 

FXオプション あと1円下で買う

 

現在値は、画像右上の107.67円です。

 

1円下となると106.5円くらいのところになりますね。

 

期日がいろいろあるのですが、一番左の3月14日ののプット・オプション売りにしましょう。売値は「0.531」となっています。

 

106.5円で買いたい米ドル円が1万通貨であれば、このプット・オプションを1万通貨売ります。売買代金は売値に売買数量をかけたものになります。注文のときには権利行使方法を必ず「スポット」としておいてください(これ重要)。

 

  • 売買代金:0.531×10000=5,310円

 

プット・オプション売りでは、この5,310円を受け取れます。

 

プット・オプション買いではこのプレミアム代金を払うため、売り方はプレミアムを受けとれるというのがFXオプションのルールだからです。

 

プット・オプションの買い方が追うリスクは、このプレミアム代金のみです。その代わり、「権利行使値(106.50)ープレミアム(0.531)」よりも米ドル円が大きく下げれば下げただけ利益が大きくなります。

 

プット・オプションの売り方は、買い方のリスクを負う代わりにプレミアム代金を受け取れます。売り方はリスク無限大というのは、とっても怖い表現ですが、要は「権利行使値(106.50)ープレミアム(0.531)」で買いポジションを保有していたのと同じだけのリスクを負うという意味でもあります。

 

最初の107.67円の段階で、「あと1円下げたら買いたい」というつもりで指値注文を入れたとすれば「買い値は106.50円だったはず」です。「権利行使値(106.50)ープレミアム(0.531)」ということは、106.50円で買いポジションを作って、プレミアムというお小遣いを0.531円頂いています。

 

お小遣い分(プレミアム)を考慮すれば、106.50−0.531=105.969円の買いポジションを保有したのと同じ状況でもあります。

 

実際、バニラ・オプションでプット・オプション売りにしておくと期日に権利行使価格を下回る場合には権利行使価格で買いポジションが発生します(行使方法をスポットにしておくことが条件)。

 

サクソバンクFXの公式ページにはこう説明されています。

 

プットオプションの売りを保有、権利行使方法:スポット;
満期時にインザマネーだった場合(権利行使価格より下げた場合)、 権利行使価格で原資産の買いポジションが建ちます。(例.権利行使価格が100、現在価格が90の場合、単価100の買いポジションがオープンポジション/ポジション管理に反映されます。)アウトオブザマネーだった場合、プレミアム分が利益となり権利行使はされません。

 

ちょっとわかりにくい専門用語があるかもしれません。

 

ようは指値注文ではなくプット・オプション売りにしたことで、実際に下げた場合には「お小遣い(プレミアム0.531円⇒5,310円)+権利行使価格106.50円の買いポジション発生」するということです。

 

もしも、期日に権利行使価格106.50円よりも米ドル円相場が上だった場合は、お小遣い(プレミアム代5,310円)だけ受け取りになります。

 

この状況と当初の要望を見比べてみましょう。

 

  • 買いたい。とっても、買いたいぞ!
  • でも、もっと底があるかもしれないから怖い
  • よし、あと1円下で指値注文を入れておこう。
  • 買えなかったらそれでもいいや!

 

まずは、1円下で買えたらいいと思っていたので、106.50円で買えれば合格だったはずです。

 

下がった時には、106.50円買いポジション+プレミアム5,310円受取(スプレッド0.531円相当)の状況です。

 

買えなかったらそれでもいいや!

 

はい、買えなかったときでもプレミアム5,310円の受取です。

 

希望通りではないというところもあるかもしれません。

 

私は、このやり方は「大底圏でちょっと有利な仕掛けをしたいが迷っている時」に使えると思っています。

 

相場観に自信があり、資金に余裕があっても、大底圏で買うのは勇気がいるものです。でも、そういう時ほどそこで勝負できずに後で悔やむことも多いものです。

 

このやり方であれば、「希望の買いポジションをお小遣いつきで作れる」あるいは「そこまで下げなくてもお小遣いだけは頂ける」という状況になるため、どちらに転んでもよいという気持ちで、少し気楽に攻められそうな気がします。

 

目論見通りにいくかどうかはわかりませんが、いずれ大底圏到来というときには使ってみる予定でいます。

 

サクソバンクFX

2018/02/22


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