スワップポイント発生日数の違いを利用する仕掛け方
スワップポイントサヤ取り(異業者両建)の長い方には、ほぼ常識となっているのが「スワップポイント発生日数の違いを利用した仕掛け方」です。簡単な方法ですので、ここでまとめさせていただきます。
スワップポイントサヤ取り スワップポイント発生日数の違いを利用する
スワップポイント発生日数の違いを利用した仕掛け
スワップポイントの発生日数は、FX口座によって結構な違いがあります。この違いをうまく活用すると「ちょっと有利な仕掛け」などができます。具体的な事例でみてみましょう。
以下は、2016年9月の豪ドル円のスワップポイント発生状況です。
くりっく365 豪ドル円
くりっく365は、基本的には「水曜日に3日分発生」という仕組みなのですが連休があるとそのバランスが変化してきます。祝日のある9月19日の週をみて頂くと、月曜日76円(2日)・火曜日108円(3日)となっていて最初の2日間で5日分のスワップポイントが発生しています。
その分、残りの水木金で合計2日分のスワップポイント発生しかありません。
ヒロセ通商 豪ドル円
ヒロセ通商の豪ドル円とNZドル円のスワップポイント発生状況です。ヒロセ通商では、スワップポイント発生は「水曜日に3日分発生」が固定されています。連休の影響は受けず、いつも同じパターンで発生しています。
そのため、祝日のある9月19日の週でも月曜日1日・火曜日1日で合計2日分のスワップポイント発生となっています。
残り水木金で5日分のスワップポイントが発生することになります。
余談ですが、FX業界として標準的な発生パターンはくりっく365です。7割くらいのFX口座がくりっく365と発生日数パターンは同じなのですが、中にはヒロセ通商さんのような個性的なパターンが存在します。
この口座間の差を、スワップポイントサヤ取り(異業者両建)では利益の一部に変えていけます。
具体的には、「豪ドル円 ヒロセ通商買いーくりっく365売り」というスワップポイントサヤ取りポジションを9月21日水曜日に仕掛けます。
こうすることで、ヒロセ通商のスワップポイント3日分をそのまま利益の一部とすることができます。
なぜなら、水曜日に仕掛けたヒロセ通商買いポジションでは週末にかけて5日分のスワップポイント受取りが発生します。それに対して、水曜日に仕掛けたくりっく365売りポジションでは2日分しかマイナススワップポイントは発生しません。
つまり、5日ー2日=3日分お得という図式になります。
翌週以降は、1週間で7日分発生するのはどちらの口座でも同じなので長期保有するうちはそれほど差は出ません。決済のときもこの辺の差を活用することはできるのですが、決済するポイントはスワップポイントの差にこだわるよりも、相場環境やスワップポイント変動が理由となることが多いので意図的に活用するのはちょっと難しいのです。
仕掛け時であれば、連休時のスワップポイント発生日の乱れを利用するのは比較的簡単にできます。
特に、トルコリラ円や南アフリカランド円などスプレッドが広目でスワップポイントが高い通貨の場合、3日分といっても結構な金額のスワップポイントになります。それを仕掛け日を工夫するだけで手に入れられるのは大きいです。
仕掛け検討時期に連休が近い時などは、スワップポイントの発生予定日数などを確認してから行ってみても良いかもしれません。