ミラートレーダーユーザー必見 合成スプレッド比較表
ミラートレーダーやMT4で自動売買をするようになって気になっていたことを今回はまとめてみました。
気になっていたことというのは、ミラートレーダー各口座のでの売りと買いのスワップポイント差です。
ミラートレーダーの売買でもポジション持越しによるスワップポイントが発生するのはご存知のとおりです。裁量トレードでは、プラススワップポイントが発生する通貨ペアだけを売買するスワップ投資というやり方があります。私のメインとするFX初心者向けミドルリスク運用法もその一つです。
スワップ投資の場合は高いスワップに注目していればよかったのですが、ミラートレーダーなどの自動売買ではスワップポイントの見方を変える必要があります。自動売買ではスワップポイントに関係なく、買いポジションも売りポジションも両方発生するからです。ミラートレーダーで重要となるのは、スワップポイント差です。
- 買いスワップポイント +10円
- 売りスワップポイント ー20円
- スワップポイント差 10円
これは、仮に両建てでポジションを保有したケースを想定するとわかりやすいです。
上記のスワップポイントで両建てポジションを持った場合、買いポジションで10円受取、売りポジションで20円支払なので、スワップポイント差の10円分づつ毎日マイナスが発生していくことになります。
10円というのは1万通貨で0.1pipsのスプレッドに相当します。自動売買は長い目でみると売りポジションと買いポジションの保有日数が大体同じになるようなものが多いので、このスワップポイント差の分だけ負担が積み重なっていくことになります。この目に見えるスプレッド負担と、目に見えにくいスワップポイント差の負担の両方を考慮したものをここでは合成スプレッドと呼ぶことにします。今回はその合成スプレッド比較表を作ってみましたので参考にされて下さいませ。
ミラートレーダー 米ドル円合成スプレッド比較表
今回の比較で使用した業者さんは、シストレ24とセントラル短資FXミラートレーダーとFXTFミラートレーダーの3口座です。FXTFミラートレーダーは、現在スプレッド縮小キャンペーン中ですが、そのキャンペーンが今後も続くことを願いキャンペーンスプレッドにて比較しております。
米ドル円スワップポイント 基礎データ
買いスワップ |
売りスワップ |
スワップ差 |
|
---|---|---|---|
FXTFミラートレーダー |
1 |
-3 |
2 |
セントラル短資 |
2 |
−5 |
3 |
シストレ24 |
−10 |
−10 |
20 |
スワップ差計算式:買いスワップ+売りスワップ=絶対値||。
絶対値と書くと難しそうですが、ー2円という結果からマイナスをとって純粋な差を出したという意味にすぎません。この基礎データと各社の米ドル円スプレッドを元に合成スプレッド比較表を作成しました。スワップ差は、両建てした場合の1日の負担額なので、片張りが基本の自動売買では半分(÷2)で計算しています。
米ドル円 合成スプレッド表
スプレッド |
スワップ差÷2 |
合成スプレッド 1日 |
スワップ差÷2 10日 |
合成スプレッド 10日 |
|
---|---|---|---|---|---|
FXTF |
2.00 |
1円 |
2.01 |
10円 |
2.10 |
セントラル短資FX |
2.50 |
1.5円 |
2.515 |
15円 |
2.65 |
シストレ24 |
3.60 |
10円 |
3.70 |
100円 |
4.60 |
参考:1万通貨で10円のスワップポイント差は0.01pips相当。それを考慮して合成スプレッドを計算しています。
ミラートレーダー 合成スプレッド 補足
スワップポイント差の影響は、ストラテジーの特徴によっても違ってきます。スワップポイントは毎日発生するのでポジション保有日数が長いストラテジーほどスワップポイント差が影響を及ぼすことになります。上記表で合成スプレッド10日の項目はストラテジーが平均して10日くらいポジションを持つようなストラテジーでの実質的なスプレッド目安ということになります。
例えば、「Trend Escape」などは数ヶ月ポジションを持つこともあるのでスワップポイントによる影響は合成スプレッド10日以上と考えて良いと思います。
逆に、ポジションを短時間で決済するようなストラテジーでは、スワップポイント差による影響は少なくなります。上記比較表の合成スプレッド1日が参考になるかと思います。
この合成スプレッド比較でいくと、2014年7月段階ではではFXTF MT4が一番有利という結果になりました。