米ドル円相場見通し 円安どこまでいくの
円安対策用の米ドル円買いポジションを先日5万追加しています。代用有価証券でやっているマネーパートナーズ口座での買いです。参考までに米ドル円の過去の円安相場の特徴を拾ってみました。
米ドル円は141円までいく? 25年の値動きから見えてきた類似性
OANDAJAPAN(オアンダジャパン)MT4による米ドル円月足チャートです。月足は大きな値動きを大雑把にみるときに良く使います。全体の大きな流が見え易いというメリットがあります。
OANDAJAPAN(オアンダジャパン)MT4では、1970年代から40年以上の値動きが見れるのですが、米ドル円相場が今の水準にある程度安定した過去25年分を中心にみています。
この25年間で、大きな円安は3回あります。薄赤色で示した部分で古い順に@ABの番号をふってある期間が該当します。表にまとめるとこんな感じになります。
時期 |
具体的値動き |
円安値幅 |
---|---|---|
@1995〜1998年 |
80円割れ→145円 |
65円 |
A1999〜2002年 |
101円→135円 |
34円 |
B2004〜2007年 |
101円→125円 |
24円 |
今回2011年より |
76円割れから開始 |
前回の天井から一番下げた時期と決めて大雑把に抜き出しました。グラフの一番右側の部分が現在の円安相場の月足チャートです。これらをみて感じるところは、人それぞれだと思います。
私が気づいた点は2点です。
- 米ドル円での過去3回の円安時期間は大体3年になっている。
- 月足の形としては145円まで上昇した@の形に近い。
今回の円安は2011年から始まって3年が経過しています。過去3回と同じ基準でみるとそろそろ終わりそうだという見方ができます。ただ、月足の形からいくと65円上昇したときと似ているため、76+65=141円くらいまで上がるかもという期待もあるかもしれません。
今の各種報道などからは、これからはずっと円安になるような気もします。でも、ニュースというのはもともと全体の雰囲気や流れに順ずる傾向があるのでそれはあまり気にする必要はありません。
注意すべきは、多くのFX投資家が「これからは更に大きな円安になるかもしれない」と感じ始めているところです。どうも本間宗久の言葉の時期が近づいているような気がしてしょうがないです。
米価がどんどん上がると、諸国で風説が出回り、大阪市場も加わって、相場はますます盛り上がる。
そうなるとご用米買い上げの噂なども流れ、さらに上昇に加速がつき、自分も買わずにいられない。こんな時は、気持ちを切り換えて売りに回ることが大事。これはつまり、火中に飛込む思い切りで実行すべきである。
米価は、米相場のことなのですが米ドル価とそのまま置き換えてよめますね。そして面白いと思ったのが、今回のように本間宗久の言葉を引用して円安に警戒すべき警告をしている記事が過去に書かれている時期です。私が検索したときは、2005年ごろが多かったのです。先程の表でいけば2004〜2007年の後から見ればまだまだ円安が続いていた時期です。この時期、私は豪ドル買いポジションを大きく増やしていました。投資から●●▲■にまとめてあるサヤすべり取りをやっていて、場帖とグラフだけで売買をしていました。
ニュースに頼らず独自の売買スタイルを確立するメリットと大切さを改めて感じた次第です。
ちょっと横道にそれてしまいました。話を米ドル円に戻します。
過去3回の値動きの傾向どおりに今回も米ドル円が動くかどうかは未定です。私は米ドル円も豪ドル円も大きく買うつもりはないのですが、ルールにあわせてポジションを増やす可能性はあります。逆に、売るのはある程度天井が見えてからにしようかと思っております。
いずれにせよ、円高反転への警戒を怠らずにいきます。