2017年FX税金基本事項 マイナンバー元年
税金の基本事項の確認です。2017年からは、マイナンバーの記入など昨年とが違う事項も増えています。記入モレのないようしっかり準備をしていかねばなりませんね。
2017年 FX税金概要
FX利益にかかる税率は20%です。利益計算は、損益のあった口座すべてを合算します
- A口座50万円の利益
- B口座100万円の損失
- C口座120万円利益
こんな感じであれば、50万ー100+120=70万円の利益という具合になります。税率20%の内訳は、所得税15%・地方税5%となっています。
2013年1月1日から25年間に渡り、所得税額に対し2.1%の「復興特別所得税」も課されています。これにより実際には、は所得税15%+復興特別所得税0.315%(15%×2.1%)+住民税5%)の合計20.315%となっています。
復興特別所得税は、所得税側にプラスになっていて地方税部分は5%と変わりません。
こんな細かいこと関係なさそうですけどね。
でも「ふるさと納税」などをギリギリまで利用する際などは「地方税部分がどれくらいになるか」は重要なポイントになります。
ふるさと納税については、連載中にかかせて頂きますのでここでは説明割愛させていただきます。
その年の確定申告の対象となるのは、1月1日から12月31日営業時間終了までの売買です。間違えやすいのが「12月31日営業日終了」という部分です。
12月31日の営業時間終了日は、1月1日の朝方であることが多いからです。ほとんどのFX業者でこの1月1日の朝方までの取引が計算対象となっています。
この辺の違いが重要な方は、詳細を各口座の税金Q&A部分で必ず確認するようにされてください。私も全FX口座のHPを確認したわけではないので、基準が若干違うFX口座もあるかもしれません。
ちなみに、2016年に関して言えば、この辺はほとんど問題にならないかと思います。2016年は、12月31日が土曜日だったので基本的にどこのFX業者もFX取引は12月31日の朝で終了しているためです。
2016年度の確定申告期間は、2017年2月16日〜3月16日です。この期間に税務署に確定申告書類を提出します。自宅からe-Taxにて納税手続きをすることもできます。
e-Taxを利用する場合は、事前に「開始届出書提出」や「利用者識別番号取得」などの手続きが必要です。なので、確定申告期間終わり頃になって慌ててe-Taxをしようとしても間に合わない恐れもあります。
事前に余裕をもって準備をしておくことをおすすめします。
ちなみに、私はまだe-Taxを利用したことはありません。
毎年、何か聞くことがあるためどうしても窓口提出になっております。利用した方のお話を聞くと、「最初は手間がかかるが2回目以降は手軽で便利」だそうです。
いずれ、使ってみたいとは思っています。
確定申告資料 ゆっくり作成中
現在、私もFX口座ごとの2016年の損益を1枚づつ打ち出しています。
国内のFX口座は、ほとんど保有していていろんな運用法をやっているため結構な枚数になります。
スワップポイントサヤ取りなどは、2口座使って両建てポジションを作るのでこの運用法だけで1年間で10口座くらいは使います。
この運用法、儲かるのですが確定申告ではちょっとだけ手間が増えます。
GMOクリック証券などのように「FXネオ」「くりっく365」「CFD取引」と3枚打ち出しが必要な口座もあります。
なんだかんだで、毎年30枚以上は打ち出しています。
この作業は毎年ゆっくりやるようにしています。
なぜかと言えば、「チェック漏れを防ぐ」ためです。利益が出ているのに打出し忘れると、いずれ税務署に指摘される可能性があります。
前回も書きましたが、
2017年にやる2016年度分の確定申告からマイナンバー記入が必須
となっているので、税務署側は申告利益と実際の利益の照合が簡単にできるようになります。私としては「うっかりミス」でも、税務署側からみたら「利益隠し」と判断される恐れもあります。
そうなると、後で払わされる税金+罰金は何割も増えてしまいます。
しかも、罰金には利息もつくんですよね。この金利も消費者金融もビックリの利率です。
今年からは、「申告利益を間違えれば税務署は必ず気づく」という認識でやるつもりです。まあ、確定申告の記入書類などは慣れてしまえば簡単です。
しっかりやっていきましょうね。
FX税金2017 目次
- 第1回FX税金対策開始は2月が最適
- 第2回2017年FX税金基本事項 マイナンバー元年
- 第3回値洗い制度(ロールオーバー形式)と建値維持形式の違い FX税金重要ポイント
- 第4回FX確定申告2017 書類記入手順と税金を減らすポイントのまとめ
- 第5回FX スワップポイント税金 2017
- 第6回FX税金をゼロにする方法と留意点 2017年版
- 第7回FX損失繰越2017年 やらずば後悔する理由
- 第8回専業トレーダーが税金・公的負担で覚悟しておくべき現実
- 第9回FX公的負担からみたサラリーマン⇒FXトレーダー独立目安
- 第10回専業トレーダーになって良かった 独立して良かった事
- 第11回FX損益合算 投資運用を勝利に導くための税金戦略
- 第12回ふるさと納税2017 FX利益利用時の注意点
- 第13回iDeCo(イデコ)2017 FX節税オススメ手段
- 第14回NISAとジュニアNISA 積立資金2倍計画実行中
- 最終回NISAとiDeCo(イデコ)で資産2倍の思惑
- 読者の声専業主婦の株式投資 特定口座「源泉あり」「源泉なし」どっちにすべき?