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FX節税その1 ふるさと納税2017

既に書いてきましたが、FXで大きな利益を出して税金を大きく減らすのは至難の業です。2017年も、その傾向は変わりません。それでもいくつか税金対策的なものはありますので、ここで紹介させて頂きます。

 

ここからは「納税するからこそできるお得な制度」「節税をかねて出来る資産形成」について書かせて頂きます。まずは、「ふるさと納税」です。これは「納税するからこそできるお得な制度」です。

定着してきた「ふるさと納税」制度

半年ほど前、妻の姉より「ふるさと納税のやり方教えて」という電話がありました。義姉は、クレジットカードのポイント制度も知らずに10年くらい使っていて、いつの間にか数万ポイント貯めてしまったという逸話があります。

 

通常、無料系クレジットカードのポイントには期限があるのですが、使っていたカードがセゾンなどの「永久不滅ポイント」だったので失効することなく10年くらい貯まっていたようです。

 

たまたま利用明細をみて「このポイントって何?」と疑問を持って問い合わせをして気づいたのだそうです。

 

義姉は、基本的に新しいことには手を出さないというタイプです。そういう方でも「ふるさと納税」を利用する時代になったのだと実感した次第です。

 

私も2012年より利用しています。

 

その頃の記事:ふるさと納税 体験談

 

この頃は、「本当に税金戻ってくるの?」と半信半疑でした。

 

税金の戻り方も、「所得税では2割程度で他は住民税で戻る」という仕組みが理解できていなかったため確定申告時には「あれこれだけ?」とちょっと焦りました。翌年の住民税の支払い明細でふるさと納税分が反映していたので安心した次第です。

 

私同様、確定申告時に不安を持つ方は多いようです。

 

昨年までは「貴方の記事を参考にやったのに確定申告ではちょっとしか戻ってこなかった」というメールが必ずありました。その方には「住民税の明細で残りが戻っているか確認してみて下さい」と返信させて頂いております。最初はちょっとドキドキしますが、控除限度額を守っているのであれば大丈夫です。

 

今年は、そういうメールもありません。この視点でも、制度がそれだけ知れ渡ったのだという気がしています。

 

2016年後私のふるさと納税主役は「国産うなぎ」

 

昨年、私のふるさと納税の主役は「うなぎ」でした。近所のスーパーで2000円くらいで売っているサイズの1.5倍くらいのものが届きビックリしました。

 

1万円で2尾+こま切れ50gという割合だったので、返礼品の価値は7000円近かった気がします。

 

私は、毎年5万円くらいやっています。これらの商品を頂くのに自己負担が2000円で済み、FXで確定申告確実な方は手間もかかりません。

 

読者の中にも利用者が多いかと思いますが、その特徴とFX利益で行う場合の目安などについてまとめてみます。

 

まずは、仕組みの復習から始めましょう。

ふるさと納税 仕組みと控除限度

ふるさと納税は、納税額の一部を自分の居住地以外の自治体に寄付する制度です。寄付した自治体からは、返礼品を頂けるところが多くその豪華さが話題となっています。

 

「ふるさと納税」は、一定範囲内の寄付であれば自己負担分2000円を差し引いた全額が所得税と住民税から全額控除されます。これによって、私達納税者は、ルールを守って行えば自己負担2000円で全国の特産物などを頂くことができるわけです。

 

申告の仕方も簡単になっています。確定申告をしなくても済む「ふるさと納税ワンストップ特例制度」ができたためです。

 

参考:確定申告不要制度「ふるさと納税ワンストップ特例制度」とは

 

この制度は、確定申告をしない方がふるさと納税を利用できるようにするために出来た制度です。そのため、FXなどで確定申告をする人はこの制度は使えません。

 

でも、もともと確定申告をする人にとっては「ふるさと納税」の書類記入はそれほど手間のかかる作業ではありません。

 

注意すべきは「控除上限」です。

 

目安は「地方税の2割」です。 利用者の増加とともにこの「控除上限」をいつの間にか超えてしまっている方も多いようです。

 

これ以上の金額を「ふるさと納税」すると「ただの寄付金」となり、全額控除ではなくなります。

 

ただ、戦略として「わざと控除上限以上を寄付する」という新手のふるさと納税利用法もあります。

 

わざと控除上限以上寄付の算段

 

例えば、控除上限17000円の方がいるとします。この方が、昨年の私のように「国産うなぎ」を狙っていた場合で考えてみます。

 

とある自治体は、10000円で5000円相当、20000円で12000円相当の「うなぎ」を返礼品で用意しているとします。

 

この時、控除上限の範囲内であれば10000円ということになりますが、敢えて20000円寄付します。なので、控除上限を超える3000円は純粋に自己負担ということになります。

 

それぞれの場合で得をする金額を比較してみましょう。

 

10000円寄付の場合

 

  • 返礼品5000円ー自己負担2000円=3000円

 

20000円寄付の場合

 

  • 返礼品12000円ー自己負担(2000+3000)=7000円

 

自己負担が増えても得をする金額も大幅に増えます。

 

この理屈で、控除上限を超えるふるさと納税を行い、「パソコン」など高額返礼品を頂くケースが多かったようです。

 

敢えて控除上限を超えるという戦力もありなのですが、ある程度正確な控除上限はふるさと納税利用者がご自身で押さえておく必要があります。

 

控除上限は、主要なふるさと納税サイトでよく見かけます。

 

参考:ふるさと納税サイト「さとふる」 計算ページ

 

給与所得者の一般的な上限は、これで把握はできます。

 

注意すべきは、この計算ページは「FX利益でふるさと納税をする場合は使えない」ことです。

 

 

な、なんでだよ!


 

FXと給与所得では税率が違うんですよね。

 

今のところ、これらのサイトの計算表でFXや株式利益に対応しているものは見当たりません。それほど難しくはないので覚えてしまいましょう。

ふるさと納税 FX利益限度額目安

FXの運用益で「ふるさと納税」を検討する場合、「控除上限」について注意が必要です。ふるさと納税サイトにある、控除上限簡易計算シートなどは給与所得者向けの計算シートであることが多いからです。

ふるさと納税 2017

FXの税金は、給与所得者とは税率の内訳割合が違っています。

 

給与所得者は所得に応じて税率が上がる累進課税です。しかも、所得によって所得税と地方税の内訳割合が変化します。

 

これに対して、FXの税率内訳は一定です。

 

FXの税率内訳は、ご存知のように所得税15.315%(復興特別所得税込み)+住民税5%の合計20.315%となっていて、利益が増加しても税率が増えることはありません。

 

なので、FX利益でふるさと納税を栄養する場合は、独自の基準が必要となります。

 

ただ、給与所得に比べて仕組は単純なのでFX利益でのふるさと納税控除上限目安は電卓もつかわずに簡単に算出できます。

 

利益100万円で目安を計算してみましょう。

 

この100万円は、必要経費や所得控除・税額控除などを差し引いたあとの課税対象利益という前提です。

 

サラリーマンの方は、給与所得で所得控除・税額控除を全て吸収している場合は単純です。FX利益から必要経費を差し引いた金額がほぼ課税対象利益になるからです。

 

これに対して、FX利益だけが収入源の場合の主婦・専業トレーダーの方などは基礎控除や医療費控除などを差し引いた金額を算出しなければいけません。

 

この場合、確定申告用紙に数字を入れて仮計算するのがおすすめです。

 

課税対象利益100万円に対してかかる税金は合計税率20.315%ですが、住民税部分は5%ですので5万円になります。

 

ふるさと納税控除上限は2割です。

 

5万円×2割=1万円

 

利益100万円で1万円のふるさと納税が目安ということになります。

 

ふるさと納税の説明を読む限りこれで良いと思うのですが、正解なのかどうかは正直わかりません。一応、私は毎年「利益100万円で1万円目安」でやっていて問題は生じていないのでこれでやっています。

税額控除にも留意

税額控除で所得税をほとんど払っていないという方もいるかもしれません。この場合も、ふるさと納税の控除上限を考える上で注意が必要です。

 

この手の税額控除は、所得税で差引切れなかった場合住民税から差し引くことになっているからです。

 

住宅ローンの特別控除などがそうです。

 

ふるさと納税の控除上限は、住民税の2割です。税額控除で納税額が減る場合は控除上限も下げていかねばなりません。

 

この辺についてまとめているブログ記事もいくつか見つかります。

 

 

該当しそうな方は、事前にご自身がどれくらい落とせるのかの確認は必須です。

FXならではの注意点

FX利益でふるさと納税をする際に注意していることがもう一つあります。

 

「ギリギリ限度まではやらない」

 

500万円の利益が出たから5万円のふるさと納税をするということはしません。これは「FX運用で自分を追い込む要因を作らない」ためです。

 

ふるさと納税をするのは、毎年11月中旬頃です。FX運用の締切である12月末までは、あと1ヶ月半残っています。

 

しかも、例年12月は荒れ気味になることも多く想定外の損失を出すこともあります。ふるさと納税をギリギリまでやってしまったことで、そういう場面で損きりが遅れたりして傷口を深くしてしまうかもしれません。

 

「そんなバカな、私はしっかり損きりできる」と思う方もいるからもしれません。

 

ちなみに、私は多分できません(苦笑)。

 

相場運用では変動要因以外のことが売買に微妙な影響を及ぼすことがあるものです。

 

たまに他の方のFXブログ記事などでも「損失繰越したくないから損きりしない」などの税金絡みで売買判断を変えてしまっている事例を見ることがあります。私も経験があるのですが、こういうパターンは深みにはまることが多いのです。

2017年の留意点

ふるさと納税は、ここ数年競争激化により返礼品がどんどん豪華になってきました。そのため、規制も入りつつあります。

 

総務省より「ふるさと納税の返礼品は寄付額の3割まで」という要請がでてきているため、おそらく2017年からこの要請の影響がでてくるだろうと思われます。

 

豪華な返礼品は、2017年までかもしれません。

 

来年2018年以降は、3割を上限とする自治体が大幅に増える気がします。でも、3割でも十分にお得な制度なので私は利用し続ける予定です。

FX税金2017 目次

2017/04/12


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