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その6:含み益が大きくなった場合

税金のかからない範囲でスワップ放置投資をする場合に悩むのが「含み益が大きくなった時の対処法」です。利益が出て困るという贅沢な悩みなのですが、出来るだけ税金を節約する方向で調整をしていきたいものです。今回は、その対処法を段階別に考えてみます。

 

今回から連載を読み始めた方は、準備編から確認することをおすすめします。

 

 

では、はじめます。

含み益拡大期

外為どっとコム社のスワップポイント振替制度を使ってスワップ放置投資をしたとします。

 

参考:外為どっとコム 詳細

 

保有ポジションは、豪ドル円30万通貨くらいとします。作成ポジションは3万通貨づつ10本くらいに分けます。ポジションを分ける理由については過去記事を参考にされてください。

 

参考:スワップポイント振替制度使う時の留意点

 

本日の外為どっとコム社豪ドル円スワップポイントは、1万通貨買いポジションで+47円です。このままのスワップポイント水準が続くと想定するとスワップポイント年間発生想定額は以下のようになります。

 

  • 30万通貨のスワップポイント=47円 × 30 = 1410円
  • 年間発生想定額 1470円×365日 = 536,550円

 

専業主婦であれば、この発生額のうち地方税基礎控除33万円の範囲内で毎年スワップポイント振替を行ってスワップポイントを受取ることで税金のかからない範囲でのスワップ投資が実現します。

 

スワップポイント受取りにした分は、その年の課税対象となるのですが、税金のかからない範囲で振替えるため他に所得が無ければ節税できます。振替していない部分は、毎年貯まり続けていくことになります。この振替していない部分は、5年・10年もすると結構な金額となります。

含み益数百万円到達

536,550円発生して33万円振替なので振替えていない分が205,550円あります。しかも、このスワップポイントは豪の金利引き上げがあれば増える可能性もあります。

 

更に、豪ドル円が上昇期に入れば30万通貨の買いポジションは1円上昇で30万円の含み益が発生します。

 

  • 10円上昇で300万円の含み益
  • 30円上昇で900万円の含み益

 

これにスワップポイント未振替分が加わるのでスワップ放置投資で数年ポジションを保有し続けると数百万円の含み益というのは、それほど珍しい話ではありません。

 

こう書くと「そんなに都合よくいかない」と反論したくなるかもしれませんが、実際にそれを実現している口座もあります。

 

参考:資産倍増計画 運用資産推移

 

私のスワップ放置運用法代表格の「資産倍増計画」の運用資産推移です。「2倍になったら決済・2倍になるまで放ったらかし」というルールでやっているだけなのですが、始めて数年すると数百万円単位で含み益が発生してきます。

 

これでも、現保有ポジションは19万豪ドル円です。30万通貨の買いポジションであれば、数年後に1000万円前後の含み益を持つ可能性もあるというのは容易に推測できるかと思います。

 

そしてこれは、「含み損」ではなく「含み益」です。税金を払わなきゃと、あまり深刻にはならないでください。

 

1000万円もの利益が発生すれば税金+扶養から外れることによる費用負担増を考慮しても700万円以上は手元に残ります。

 

これは、自営業の方がFXをする場合とほぼ同じ状況です。そして、重要なことはそれ以外の年に節税した分には影響がないことです。

 

これでも、毎年税金を払っている人たちに比べれば、かなり節約できていることになります。

 

ポジション数量にもよりますが、10〜20万通貨でもスワップ放置投資を始めて5〜10年もすれば含み益は数百万円以上となります。特に運用資金を使う予定もなければ、そのままでも問題はありません。

 

でも、10年に1回くらいは家の修繕など大きなお金を必要とする時期があるものです。そういう時期には一旦利益確定をしてその年だけは税金を払うと決めておくのも良いかなと思います。

 

含み益の活用法としてもう一つの方法としては、「暴落時に買い平均値を下げる」という使い方があります。

暴落時に一旦含み益を吐き出す

10年に1回くらいは豪ドル円は大きな暴落をします。そういう時には買い平均値を下げるために含み益を有効活用します。

 

  • 買い平均値95円 30万通貨買いポジション
  • スワップポイントの含み益 300万円

 

先ほどの計算例からも、スワップ放置投資をして毎年税金のかからない範囲でスワップポイント振替を続けたとしても、10年もするとスワップポイントの含み益だけで数百万円くらい貯まってくることが想定されます。

 

さて、この状態で豪ドル円が80円まで大きく下げたと想定します。ここで「買い平均値を効率的に下げる」ためにいかのような売買をします。

 

  • スワップポイント振替で含み益+180万円振替
  • ポジション10万通貨分を80円で−150万円損きり
  • 10万通貨を78円くらいで買いポジション再作成

 

この売買とスワップポイント振替で+30万円の利益を確保しています。そして、買い平均値は10万通貨を下値で買い直すことで下げることもできます。

 

買い平均値計算

 

(95円×20万+78円×10万)÷30万=89.33円

 

95円⇒89.33円に下がりました。ここでもスワップポイント振替制度が活かせます。決済するポジション以外のスワップポイントも有効活用できるため、売買タイミングが少しずれてもある程度調整ができます。

 

 

でもよぉ、決済してから更に下値で買っているだろ。こんな都合よく乗換できるかな?


 

これは、いつも確実ではないですけど、ほとんど場合はうまくいきます。暴落相場は、相場展開自体はわかり易いからです。「もっと下がるまで待とう」とか欲を出さなければできると思います。

 

私自身、暴落時にはこういう売買をよくやります。

 

豪ドル円は、上がる時に比べて暴落時は短期で急激となる傾向があります。このため、「まだ下がりそうだ」というのがわかりやすいので、それを利用していきます。

 

暴落を利用するというと、ちょっと怖いと感じるかもしれません。でも、数年スワップポイントを貯めこんでいくと心にも余裕がでてきます。そうなってくると「次の暴落時にはちょっと冒険してみよう」という気持ちも持てるようになってきます。

 

ここまでくれば、しめたものです。含み益が貯まってもあまり憂鬱になることなく、どんと構えてポジションを維持していきましょう。

FX税金2015 目次

連載FX税金2015の目次です。

 

 

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2015/07/06


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