行動経済学 保有効果 FXや投資で大損を防ぐ考え方

行動経済学 保有効果 FXや投資で大損を防ぐ考え方

損切りが出来ないのはなぜか?

 

損切りが出来ないという悩みは、全FX投資家の悩みの1つかもしれません。損切りのルールを決めても守れるようになるには、それなりの熟練を要します。今回は、「なぜ損切りが出来ないか?」の仕組みを解明した後、対策部分まで書いていきます。

損切りが出来ない原因 保有効果

行動経済学に「保有効果」と呼ばれるものがあります。これは、こういう心理を言います。

 

「人は自分の持っているものを他人が持っているよりも価値があるものと考える傾向がある」

 

例えば、車や家やぬいぐるみなど、自分が買ったものはそれだけで「通常よりも価値があるものと思ってしまう傾向」の事を保有効果と呼びます。

 

ーーー 身近な例で考えてみましょう。テーマは家です。

 

3000万円で新築の家を買った。5年後に家を売らねばならなくなったとしましょう。その時点での近所の相場は1500万円前後です。不動産やは「まずは貴方の言い値で売ってみましょう!」と言っています。

 

さて? 

 

貴方ならいくらで売りに出すでしょう?

 

この答えは大体わかっています。

 

1500万円・・・は、ほぼ100%有り得ません。
2000万円・・・も、少数派です。

 

大体が2500万円〜3000万円で売りに出そうとします。人によっては3500万円というのも珍しくはありません。不動産の相場が、例え1500万円でもそれをはるかに上回る値で売りに出す。

 

そして、それに矛盾をあまり感じない。

 

これが、保有効果です。

 

家をお持ちでない方は「そんなバカな」と思うかもしれません。でも、家を持っている方なら多くの方が納得するはずです。実は、これと同じような事例が私の身近でも3つほどありました。

 

ケース1:妻の友人の家族

妻の友人の両親が、20年ほど前に3000万円で買ったマンションを3000万円で売りに出そうとした。しかし、不動産屋に「相場は1000万円です」と言われて絶句してしまった。

 

中古不動産の広告やチラシは、毎日のように入ってきている。それを両親は見ているはずなのに、「自分のマンションは別」という保有効果がこの絶句を生んだと思われます。

 

ケース2:妻の兄

地方都市に住んでいる妻の兄が、近所の築10年くらいの家が売りに出ているというので見に行った。その近辺は、新築で5000万円くらいが普通で、その地方では有名な高級住宅街でもある。しかし、その家の売値は2500万円だった。

 

義兄はそれに一言「何もあんなに安く売らなくてもいいのに」。義兄は、経済にも詳しく土地の値がどんどん下がっているのは充分に理解している。しかし、「自分の住んでいる土地は一般的なものとは違う」という保有効果がこの発言の根拠になっている。

 

実際には、その周辺では1000万円くらいが普通(私が調べました)。売りに出ていた物件は、元会社経営者の自宅で装飾がかなり凝っていた。だからこそ、2500万円という破格の高値で売りに出されていた。しかし、その家はその値では売れずにその後に何度か値下げしてやっと売れた(妻が追跡調査しました)。

 

ケース3:私達夫妻

妻と私は、4年ほど前に1300万円くらいで中古住宅を購入した。妻は、将来もしも手放すとすれば1500万円以上で売ろうと本気で思っている。妻は堂々とこういいます。

 

「私たちが綺麗に住んでいるから高くなって当然よ!」

 

私はいつも「これが保有効果のお手本だ!」と心の中で思っています。

 

これと似たようなケースは、皆さんの側でもあると思います。私の家は市価よりも高いのは当然と考える傾向があるのは、ほぼ全員に共通した特徴です。これら全ての根底にあるのが保有効果です。FXも同様の傾向があります。

 

FX運用でもこの保有効果は強力なのです。

 

10万豪ドルの買いポジションを作った。

 

このポジションはかなりの自信作だった。しかし、豪ドルはその後に下げ始めてしまった。

 

さて、損切りできるか。

 

「一時的に下げただけにすぎない。この後に戻るはずなので損切りせずに待ってみよう」

 

FX投資家の心情としてこれが普通の判断です。「自分が判断して作ったポジションだから大丈夫」とでもいうべき保有効果が働きます。保有効果を考慮すれば、「損切りが出来ないのは普通の投資家の姿」だといっても過言ではありません。

 

このままでは勝てませんね。どうすればいいでしょう。

保有効果対策 反対言葉をぶつけ続ける

私自身は、大分損切りへの抵抗は無くなってきました。いろんな方法がありますが、手っ取りばやく効果があがるのはこの方法です。

 

「損切りルールを作り、毎日読み上げる」

 

損切りだけでなく、自分自身のFXの売買ルールの中で重要なものについては毎日声を出して読み上げていくという方法です。重要な売買ルールだけ4つか5つで良いので毎日読み上げてみてください。これだけで、イザという時の損切りへの抵抗がかなり減ります。

 

人間の言葉にはそれだけ強力な呪縛のようなものがあります。

 

誰もが理解していることではありますが、悪いポジションを放置すればそれは大損にも繋がりかねません。逆に損切りさえ出来れば、大損をする事はまずありません。
「駄目だったら切ろう」という気持ちは常に持ち続けていられれば、いつかは損切りも出来るようになります。

 

保有効果を意識して、その悪弊を出さないようにしながらしっかりと運用をしていきたいものです。

 

お気楽FX比較 12月5日 更新情報

2012/12/05 13:13:05
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