FX積立 この5年間でやってきたこと
現在純ドルコスト平均法FX積立の売買は、以下のような流れでやっています。
- 下げ相場期間:レバレッジを最大4倍まで上げながら毎月積立金で豪ドル円買いポジションを作る。
- 上げ相場期間:レバレッジを最大0倍まで下げながら毎月積立金で豪ドル円買いポジションを作る。
- ある程度上昇:利益確定ルールに該当したら買いポジションを決済していく。
- 利益確定後:利益確定後は、時期を見ながら再度買いポジション用資金として使う。
この流れで、10年・20年かけて大きな資産形成をしていくのを目的としています。
レバレッジを変動させないのが、単純なドルコスト平均法での積立です。
仮に、10万円積立で毎月レバレッジ2倍と固定するのであれば単純なドルコスト平均法では売買数量は以下のようになります。
単純なドルコスト平均法の買い方
- 豪ドル円100円水準:買い数量 2000通貨(10万円×レバレッジ2倍÷100円=2000)
- 豪ドル円80円水準:買い数量 2500通貨(10万円×レバレッジ2倍÷80円=2500)
レバレッジを基準にして数量を決めていくことで、豪ドル円が下落していけば自然に買い数量も増えていきます。
これによって、単純に2000通貨づつ買うよりも買い平均値を下げる効果がでてくるのがドルコスト平均法の考え方です。
私たちは、これにもう一工夫しています。
レバレッジそのものも変動させています。
こうすることで、ドルコスト平均法効果を更に大きく出せるようにしました。先程のパターンでいくと以下のようなイメージになります。
私たちのFX積立の買い方
- 豪ドル円100円でレバレッジ1倍の買い 1000通貨(10万円×レバレッジ1倍÷100円=1000)
- 豪ドル円80円でレバレッジ3倍の買い 3750通貨(10万円×レバレッジ3倍÷80円=3750)
先程の「単純なドルコスト平均法の買い方」に比べて売買数量に大きな差がついています。
上げ相場で買う数量は少なく、下げ相場で買う数量は大きくなっているのが確認できると思います。
この形で5年以上コツコツと続けてきました。
ここまでの約5年間のFX積立を振り返ってみての気づきがいくつかあります。
この中には、やってみてわかった事もあります。
無論、良いことばかりではありません。「長所」もあれば「短所」もあります。
これからFX積立を始めようという方の参考になると思いますので一つづつ、紹介させていただきます。
気づきその1:決済なくとも積立複利5%確保
このFX積立を始めてから、実際の決済は1回だけです。その1回も数ヶ月積立時点のものなので、その後の約5年間は積立のみという状況で続けてきました。
決済1回だけというのは誤算でもあり、収穫でもありました。
当初、1年に1度くらいの利益確定を予定して売買ルールを作ったので、その意味では誤算です。
でも、決済をしなくてもある程度の利益率が確保できるという基準となる事例が出来たのは収穫であると感じているからです。
現在ポジションの積立を始めた頃の豪ドル円水準は90円台後半です。
2018年1月19日現在の豪ドル円は、88円後半ですので10円くらい下がっています。
これでも、買いポジションには含み益が乗り始めています。
そして、含み益を考慮しないで利回り計算して、現状積立複利5%ペースです。
先程も書きましたが、決済がほとんどなくてもこの利回りが確保できたというのは大きな収穫でした。
なぜなら、これからのFX積立もこの5%くらいを最低ラインとして利回りを上乗せしていくような未来図が描けるからです。
月10万円の積立で目標額を達成するための目安は、下記ページが参考になるかと思います。
積立金額が違う方は、その割合をかけて計算してみてください。
例えば、月1万円であればこの表の10分の1くらいの金額になるという具合です。
余談ですが、ご自身の利回りをもう少し正確に計算してみたい方は、下記のようなツールもおすすめです。
このツールで計算してみても、私の公開口座は大体積立複利5%ペースで増加中です。
これは積立総額を「元金」として利益+スワップ部分を「増加部分」として計算したものです。
公開口座の目標は1億円です。
今は運用資金600万円くらいですので、まだまだ1億円は遠い存在です。それでも、今の積立複利5%ペースでいっても5年後には1500万円くらいまで増える見通しになっています。
積立複利5%ペースで1億円は、表でみると33年後です。現在5年経過しているので、今のペースでいけばあと28年後に1億円達成というペースです。
おいおい、寿命もたんぞ。
もう少しペースを上げたいところですねぇ。
利回りを上げられそうな工夫を昨年末から少しづつ実施してきています。
FX積立をされている方の中には、目標設定されている方もいるかもしれません。。ただ、細かすぎる目標設定は止めた方がよいです。
細かくやっても実際の運用利回りは相場変動次第のところがあるからです。目標利回りなどを設定していくと、どうしても裁量トレード的な要素が大きく入ってきて堅実な形が崩れてしまう可能性がでてきてしまうからです。
「相場観をもたずに誰でも資産形成が出来る」
これが、この純ドルコスト平均法FX積立の大きな特徴です。
この良さが崩れてしまうと、それまでの積み上げが水泡に帰す恐れもあります。
もしも、積立複利ペースを5%⇒20%に加速出来るようであれば先程の表では18年で1億円達成すので18年−5年経過=13年です。
つまり、あと13年後に1億円達成できるということになります。
運用成績次第では20%以上も有り得ます。
最終的にどの利益水準となるかは、誰にも分りません。でも、利益確定ほとんどなしで積立複利5%ペースでこれたのですから、ここから利益率を上げていくのは十分に可能と見ています。
豪ドル円の大きな波に乗って、少しでも利益率を高められるような工夫をこれからもしていくつもりでいます。
純ドルコスト平均法FX積立2018 目次
- 第1回資産加速への課題 純ドルコスト平均法FX積立2018
- 第2回気づきその1:決済なくとも積立複利5%確保
- 第3回気づきその2:下げ相場でも攻めていけた
- 第4回気づき3・気づき4:なぜ、FX積立は誰にでもできるのか?
- 第5回体験してわかったデメリット部分:気づきその5・その6
- 第6回FX積立の複利運用体制整う 気づきその7
- 第7回リアルFX積立 ドルコスト平均法効果比較 気づきその8
- 第8回純ドルコスト平均法FX積立毎月5分の手順 2018年版
- 第9回FX積立 2つのルール追加と課題
- 第10回FX積立のためのFXオプション知識
- 第11回FXオプション 4つの基本パターン損益の出方整理
- 第12回FXオプション 魅力と破綻リスク
- 第13回FX積立でのFXオプション活用ルール
- 最終回FX積立とループイフダン 成功の共通項
- 番外編FX積立 利益確定後の買い方 3つのポイント