場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ 1億円ためてみよう第26回
純ドルコスト平均法で場帖・グラフを使わないのはなぜかという質問を受けることがあります。私の主力運用法であるサヤすべり取りは、場帖・グラフを基本とするので当然の疑問かもしれません。今回は、その疑問を取り上げさせていただきます。
読者歴の長い方はご存知かもしれませんが、私の主力投資法はサヤすべり取りです。この運用法は場帖・グラフを使用して相場の流れをつかんで利益を出していくやり方です。
今回の純ドルコスト平均法の売買判断では基本的に場帖・グラフは使用しません。私自身も、場帖・グラフで微調整を入れること程度です。これは、純ドルコスト平均法が、もともと「場帖・グラフを使用しないで誰にでも手堅くできる運用法」として考案したという背景もあります。。
連載第一回記事:「メルマガ読者1億円計画」
私の読者を続けていただいている以上、メルマガ読者全員に最低1億円は作っていただきたいという計画の一環で始めました。
なので、私の場帖・グラフによる微調整は参考程度にしていただければよいと思っています。
場帖・グラフ使うのであれば本格的に始めたほうがオススメ
純ドルコスト平均法で場帖・グラフを使用しても構いません。でも、使うのであれば普通にサヤすべり取りなどをした方が良いと思います。単純作業とはいえ、場帖・グラフを使用した裁量トレードのほうが長期でみれば利益率は高くなります。そして、応用も効きます。
私のサヤすべり取りは、もともと商品先物相場でやっていたものです。日本の国内商品先物市場の出来高が大幅に減ってしまって売買に支障がでてきたため、当時成長市場だったFXに鞍替えして現在まで続いています。
ワタシクラスでも、基礎をある程度身に着けておけば、いろんな市場で利益が出せるようになります。将来的にFXがダメになるようなことがあっても、他の市場で利益をだせばいいわけです。
また、場帖・グラフというスタイルと基礎事項は「サヤ取り」や「うねり取り」ともほぼ同じです。サヤすべり取りで場帖・グラフの売買スタイルに慣れておけば、将来的には株式やCFD取引でうねり取りをするという選択肢もあります。
純ドルコスト平均法だけでやるのは、とても勿体ないのです。
手間は1日数分
サヤすべり取りに興味を持ちながら止めてしまう人のほとんどは「場帖・グラフの準備」でつまづきます。必要なのはグラフ用紙とボールペンと場帖などだけなので、金額にすれば数百円〜数千円程度です。そして書き始めてしまえば作業時間は1日1〜5分です。
でも、簡単すぎるせいか長く続けてくれる方は少ないです。止めてしまったら資産作りが中断してしまいます。
そして、場帖・グラフでは個人差もかなり出ます。軌道に乗せるまで短期の方もいれば私のように数年かかる人もいます。
これらの事を考慮すれば、場帖・グラフでのトレードはどなたにでも実践していけるものではないという気もします。実際、私同様に林輝太郎先生を師と仰ぎながらも、場帖・グラフの売買はしないという方も少なくはないのです。
この純ドルコスト平均法では、投資家間の差はあまりありません。2年前より私と同じように毎月積立をしている方は、私と同様のペースで運用資金が増加しているはずです。純ドルコスト平均法に場帖・グラフの要素を取り入れたい方は、この辺の状況をご理解のうえやっていただければと思います。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。