FXでのルール破りするときの考え方 1億円ためてみよう第22回
ルールを完璧に守るのが一番良いのですが、ちょっと破りたくなるときもあります。そういう時に読んでいただきたい記事です。
ルール厳守について
「もっと買いポジションを作りたい!」
もしかすると、2014年12月現在の円安相場の中で純ドルコスト平均法をやっている方の中にはこういう気持ちになっている人がかなりいるかもしれません。
- 上げ相場ではルール以上にレバレッジを上げたくなる
- 下げ相場ではルール以上にレバレッジを下げたくなる
こういう展開では「ルール破り」をしたくなります。私もこれまで何度もルール破りをして失敗を繰り返してきました。これが、人間の普通の心理です。でも、普通の心理のままでFXを続けているうちは、いつまで経ってもFXで大きく利益をだすことはできません。普通のままFXをやっていたら普通に損をするだけです。
これは、FXで儲け続けている人は僅かと言われる心理的理由の一つでもあります。上げ相場では強気・下げ相場では弱気になりやすいのが普通です。
そのため、天井圏で大きく買うことになり、大底圏では資金が尽きてしまうか、資金があってもなかなか手をだせないで終わることになります。
私も、相場で生活が出来るようになったなんて言ってはいても大底圏で自分が満足がいくだけの買いポジションを作れたことは今まで一度もありません。
「100万豪ドル買うつもりだったが30万しか買えなかった」
こんな事ばかりです。
そんな私でも昔に比べれば大分マシになりました。これは毎日1分場帖・グラフ記入を続けている成果です。
参考:●●▲■+場帖・グラフ
昔の私は、大底圏に入っても資金が既に底をついていて買う余力さえありませんでした。
これも投資家心理からすれば普通の姿です。「高値覚え」とも言われますが、上げ相場のあとは少し押しただけでも「すぐに上げる」という心理がとても強いため、大きな上げ相場後の少し下げたところでは大きな買いが入ります。
でも、これが下げの初期段階のときは苦しむことになります。初期段階から買い始めると下げ途中で資金が枯渇してしまいます。そのため、本格的下げ相場では余力がなくなります。
私の場合は、場帖とグラフでした。
場帖・グラフ記入を続けることで大きな流れが掴めるようになり、そのお陰で下げ相場がでも資金的余力を温存したまま眺めていられるようになったからです。ちなみに、資金余力を作れるようになっても、実際に大底圏で買いポジションを作れるようになるまではもう少し時間がかかります。
あっ、「ルール破り」のお題からちょっと話がズレてきていますね。
すみません。話を戻します。
純ドルコスト平均法の長所の一つは、「自然に大底圏で買いポジションが作れること」です。場帖・グラフで変動感覚を身につけなくてもこれが出来るというのは素晴らしいことです。
でも、その効果をしっかりと受取るためには「ルール厳守」がとても重要になります。なので自分で決めたルールを破る売買をする時は充分に注意せねばなりません。とはいえ、ガチガチに縛られてしまうと人間はとても窮屈な気分となり、長く続けられません。
少しだけルールの取扱いを緩めておきましょう。
「強気によるルール破り」と「弱気によるルール破り」ではその意味が大きく違います。
FXルール破り 「弱気はOK 強気はNG」
「弱気はOK 強気はNG」
純ドルコスト平均法での毎月積立でルール破りをしたくなったときは、これを基本原則としてください。具体的には以下のような感じなります。
- どんどん豪ドルが上がっているからルール以上に買いたい→×
- どんどん豪ドルは下がっているので買い数量を減らしたい→○
つまり、弱気による売買数量減はOKで強気による売買数量増はNGです。これには理由があります。キーワードは「破滅可能性」です。
- 強気の運用をして破滅した人は多い。
- 弱気の運用をして破滅した人はほとんどいない。
これも相場の現実です。
弱気により絶好の大底圏で買い数量が少なかったとしても破滅することはまずありません。買い平均値は少々高くなるのですが、長い年月がその失敗を補ってくれます。反対に、強気でルール破りをして買い数量を増やした場合、その後の値動き次第ではいくところまで行ってしまう可能性もあります。
私自身が昔それに近いところまで行きましたし、証券万として投資家としてそうなった人々を沢山みてきました。破滅までいかなくても数百万単位の損失は珍しくありません。
この純ドルコスト平均法でそういう悲劇はみたくありません。
なので「強気はNG」なのです。
でも、たまには「弱気はOK」です。
純ドルコスト平均法は無理さえしなければ翌月以降の積立で立て直していくことができます。暴落相場で恐怖心が増大しているときに買いを入れるのは慣れていてもなかなか勇気が要りますし、その後少しでも下げると不安が増大してしまうことにもなります。
こういう心理状態は、仕事や生活にも悪影響を及ぼします。
私も暴落相場のときに車にエンジンをつけっ放しにしたまま離れて後で慌てたという経験があります。平常心の私であれば絶対にやらないミスです。そこまで自分を追い詰めるような時は、弱気のままやるべきです。無理はいけません。
ドルコスト平均法はもともと下げ相場で大きく数量を増やすルールになっています。なので、少しくらい弱気になってもそれなりの買いポジシ
ョンは作れます。でも、強気のルール破りだけはダメです。
これは、必ず守ってください。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。